よつんばいの効果 | 助産師uticoが伝えたい 未来のいのちのために いまできること

助産師uticoが伝えたい 未来のいのちのために いまできること

助産師uticoです^^
2019年9月、結婚を機に福岡から東京に拠点を移しタイトルも更新しました♡
夫と生活する中で感じたことを助産師目線でお伝えできればと思っています。

数日前の出産


夜勤スタッフから引き継いだ初産婦さん


赤ちゃんの頭が下がってきていて、いきみが強いけど子宮口が開かない…


という状況


分娩の準備を整えて、診察をしてみると


子宮口6㎝で硬く浮腫んでいる


赤ちゃんも回っていない…


このままでは、当分産まれそうもない


とにかくいきみを逃す必要がある


と同時に赤ちゃんが正しい方向に回るように待たなければならない


今のまま、分娩台で仰向けになっていても、お産は進まず時間ばかりが経過する


なので、産婦さんに状況を説明し、協力してもらうことに★


分娩台の上でよつんばいになってもらいました


よつんばいにした理由は2つ


★赤ちゃんを上にあげる


お産を進めるためには、赤ちゃんが下がってこないといけないんですが


子宮口も開かないまま、赤ちゃんもまわっていないまま下がってくると


ママもキツイ状態で進行が停滞してしまいます


なので、子宮口への圧力(重力)を減らすために、腰を上げてもらいました


★赤ちゃんに回ってもらう


赤ちゃんは、お産が進んで来るとママのおなかの方向に、背中を向けます


ママがよつんばいになることで、赤ちゃんの重たい部分(後頭部・背部)が重力の影響でグルンとまわってくれることが多いです


赤ちゃんが正しい方向に回ることで、お産は進みます



大きく、この2点ですね


私も産む時には四つん這いで過ごしたいと思うくらい


この体勢は自然にスムーズにお産が進んで来ると思います


立ち会いするご家族に腰をマッサージしてもらうこともできるし


自分で自由に腰を動かすこともできます


赤ちゃんをコミュニケーションを取りながら、感じるままに一番いい方向に身体が動くんです


ただ、ひとつ難点なのは、よつんばいを続けるには、産婦さんにも体力が必要なんです


この方には、30分頑張ってもらいました


でも、そのお陰で、硬く浮腫んでいた子宮口は薄く伸び、開きやすい状態に変化していきました



30分でもすごく効果があるんです!!



進まないねぇと助産師につぶやかれた時には、陣痛5回とか限定でもいいからよつんばいになってみると違うかもしれません



また、『あぐらをかいたほうがお産は進む』とも言われますが


これは、よつんばいとは逆の効果


重力を借りて、進ませていく方法です


強いいきみ感がなく、赤ちゃんも順調に回ってくれて、あぐらでもリラックスできるのなら、goodです★




最近、早い段階からいきみが強い方や



子宮口が開かずに、赤ちゃんの頭と一緒に子宮口が下がってきてしまう方が多いような気がします



そのことについて、色々と考えることが多いので、続きはまた明日upしていきます





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