こんにちは。波瀬川です。
今日は風が少し冷たく、肌寒く感じる1日ですね。
この季節の移り変わりも、四季折々の気候をもつ、日本ならではの特色といえるのかも知れません。
さて! 季節が移り変われば、草木の顔ぶれも変わっていくもの。
先日、Twitterでご紹介した「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」
本日は前期試験につき、終日休館です。
— 広島大学総合博物館 (@hirog_humuseum) February 25, 2022
写真は、博物館入口付近に咲く「ソシンロウバイ」という、中国原産の花。
先日、当大学のツイートでも紹介されました。
黄色いお花が綺麗ですね。
明日も、受験生の皆さんのご健闘をお祈り申し上げます🙌https://t.co/Zjw9vTVttx#広大博物館 #ソシンロウバイ pic.twitter.com/4phZuTrHNF
小さな黄色い花が、とても可愛らしいですね。
そんなソシンロウバイの、現在の姿がこちら。
はい、だいぶ花が散ってしまっています・・・。
ソシンロウバイの当キャンパスにおける開花時期は1〜2月であり、
件のツイートは2月末。
開花時期はほとんど終わってしまっていたのです🥺
いやはや、失礼いたしました💦
そんな散りゆくソシンロウバイの花を眺めていると・・・
「なんだか、花の形が独特だな??』
「蝋”梅”なのに、ウメとは花の形が違うような・・・」
すぐさまデジタルミュージアムのページを開く私。
そこには「分類:ロウバイ科」の文字が。
やはり、ウメの属するバラ科ではないようです。
「ロウバイ科って、なんだ???」
またもや、Webで検索を始める私。
こうなると色々と調べだしてしまうのが、波瀬川の悪癖(?)です。
玉石混交の情報とはいえ、ちょっとした調べ物はWeb上で出来てしまう。
私のような素人には、なかなか便利なものです。
調べてみると、ロウバイ科は「クスノキ目ロウバイ科」という、
比較的古い年代に成立した分類群であり、
ウメ(バラ目バラ科)とは全く異なる種類の植物のようです。
つまり、ウメよりも先輩格のグループ、というわけです。
むしろ、モクレンやナツメグに近縁なグループなんだとか。
そして、このグループの特徴のひとつとして「螺旋状の花を咲かせる」といったものがあるそうです。
「どうりで、ウメとは違う花をつけるわけだ」などと、
腑に落ちた次第でございます。
一見、あるものに似ていても、
学問の進歩に伴い、後から調べてみると、
全く違うものがルーツであったことが判明していくこと。
とても興味深いものですね。
現在、当館で開催中の「生き物のカタチ展」。
こちらでも、そんな「似ているけど違う生き物」の数々を展示しております。
是非、ご覧になってくださいませ♪