ことわら(れ)ない男
カエルマタです。
「魅力発見!広大バードウォッチング」で展示中の化石レプリカ
アーケオプテリクス(Archaeopteryx)です。
このように書くとぴんとこない方が多いかもしれませんが、「始祖鳥」のことです。
始祖鳥という名前が示すように鳥の祖先と考えられてきましたが、現在では鳥類に進化する前の恐竜(もう少しで鳥?)とされています。
姿形はカラスを少し小さくしたものをイメージすればよいかと。
ただ、まだ上手に飛ぶことはできなかったとか、木につかまることができなかったので地上生活をしたという可能性が指摘されています。
アーケオプテリクスの化石はいくつかありますが、これはロンドン標本と呼ばれるもののレプリカで、ダーウィンが著書『種の起源』で取り上げたことで有名です。
なお、この化石は教育学部のとある研究室に保管されています。戦前に作られた教育標本とで、広島大学の前身校(女子師範?三原女子師範?)で購入されたと考えられます。
一部に破損があり、見た目の印象が実物とはやや異なります。
しかし、実物はロンドン自然史博物館にあり、そうそう見られるものではありません。そういった遠く離れた場所にあるものを間近で見ることができるのもレプリカの魅力のひとつです。