皆様、はじめまして

「カエルマタ」と申します。

10月1日付で学芸職員として着任しました。

神社・寺院・住宅・城郭といった古い建造物や
石造物・狛犬・神像など文化財の研究をしています。

中心としているのは、建造物のほうですが、出身は文学部です。

実測図を描いたりCADを使いつつ、文献・絵画資料をも
用いる文理横断型の研究を進めています。詳しい研究内容はこちら(個人HP)へ

今回、広島大学総合博物館に縁あって勤務することになりましたが、
これまで諸先輩方が作り上げてこられたものを継承しつつ、
自分の色を出し、新たな風を吹き込むことができたらと思っています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。



ところで、

カエルマタ?と思われる人もいるかと思いますので、一応説明を。

カエルマタは、建築部材の一つで、主として社寺建築に用いられます。

漢字にすると→「蟇股」

こんなやつです(見づらくて申し訳ありません)↓

Hirogの業務日誌―広島大学総合博物館-蟇股1

カエルが両足をひろげたような形から名付けられました。
鎌倉時代から足の内側に彫刻が彫られるようになります。

写真は、江戸時代のもので「竹」を彫っています。

Hirogの業務日誌―広島大学総合博物館-蟇股2

こんなのもあります。
なんと「大根をかじるネズミ」です。

室町時代以降、特に江戸時代は様々な動物や植物が彫刻の題材となっています。

実は社寺建築には、いろんな動植物がいるんですよ。

まだまだ面白いものがあるので、機会があったら紹介します。