こんにちは。ヨダレカケです。
博物館の水槽には、瀬戸内海周辺で「ぎざみ」「ベラ」と呼ばれて親しまれている標準和名「キュウセン」がいます。なぜキュウセンか?といいますと単に体に縦線が、九本あるのでキュウセンです。ちなみに、魚の体のシマシマ模様は、どっちが縦?どっちが横?と思うかもしれませんが、人間のように頭を上にしたときに、縦の場合、縦縞。横の場合は横縞といいます。ですから、キュウセンは、縦縞。白黒のラインで有名なイシダイは横縞となります。

さて朝、博物館にやってきて電気をつけますと、キュウセン達はなんと、砂の中から「のそっ」っと出てきます。

キュウセン1

潜っているときは完全に砂の中で、この写真では少し頭がでかかっています。

キュウセン2

体が半分でてきました。なぜ潜るのか??砂の中に潜って、寝ているのです。外敵に食べられないように進化した行動だと考えられていますが、他の魚と比べると不思議ですね。ちなみに自然のキュウセンは、冬の寒いときも砂の中に潜って長期間寝ています。まさに冬眠です。春が到来し、水温が暖かくなった今頃が、そろそろ砂から出て来る時期です。