くまです.日本に戻ってきてから6日がたちました.
当然,仕事は山のように待ちかまえていて,
なかなかブログをアップしようという気がおきませんでした.
さて,ネパールでの調査についてお知らせしたいと思います.

ネパールでは穴をほってきました.
穴

ショベルカーを使っての調査です.
トレーラー
掘り始め

ショベルカーで高さ4mぐらいの崖を削りながら
穴をほります.
なぜ,穴をほるのか?
実はこの崖,活断層の動きによってできた崖なのです.
阪神淡路大震災の時に動いた野島断層と同じように,
地下で断層が動くと,大地震とともに地表にズレが生じます.
この崖はそのズレそのものなのです.

この崖を削って,穴の壁面をきれいにしてみると,
明瞭な断層面がでてきました.
この断層にむかって,地層がたわみこんでいるのがわかりますか?
この地層は,川の作用でできた地層なので,もともとは
水平かあるいは少し傾斜するぐらいのはずです.
断層の動きによって大きく変形しているのです.
解釈

この断層,実は,インドプレートがユーラシアプレートの下に
沈み込んでいる断層なのです.
ですので,プレート境界の最も先端を見ていることになるのです.
つまり.....
壁面
同行してくれたネパール人の友人が差す手は,
右手(写真から言えば左側)は,ユーラシアプレート,
左手がインドプレートの地層といえます.

最後は,埋め戻しました.
埋め戻し

続きは,また後日.