くま@カトマンズです。今昼の12時半です。昨日と今日は、鉱山地質局の担当者とあってきて、次回の調査協力をお願いしてきました。
 さて、こちらでは、いろいろ困ったことが起こっています。まず、首都カトマンズに入ってくる物資のほとんどは、インド経由のタライ平原からはいってきます。ところが、今ネパール東部のタライ平原の都市では、長期的な交通ストライキが起こっていて、物資がはいってくるのが難しいのです。一番困るのが、プロパンガスとガソリンです。プロパンガスは、日々の食事で使います。市内のガソリンスタンドは軒並み閉店、売っている店には長蛇の車やバイク。
 さらに、大変なのが計画停電とよばれる一日8時間の停電。また市内のある地区では、上水道が止まっています。宿泊しているホテル周辺では、一昨日電話線が盗まれて、電話も通じない。ただし最近では携帯電話が発達しているので、みなそこまで困っている様子ではありませんでしたが。
 ライフラインの崩壊は、混迷を深めるネパールで深刻な問題だと思います。
 ただ、昨年は、西ネパールではマオイスト(毛派共産主義)と政府軍との凄惨な戦いがあったため、外国人が西ネパールに足を踏み入れることは不可能でしたが、今回は両者間で停戦合意ができたため、調査をすることができました。その意味では、すこしずつよくなっていると思うのです。