こちらでも書いたように、
夫がくも膜下出血で救急搬送され、
手術中に私の知らない話しがどんどん出てくる待合室。
夫のスマホの暗証番号も、
家のお金の動きも、
引き落とし日や銀行も、
夫のお給料も銀行の暗証番号も知りません。
 
 
 
細かく言うと、
夫のスマホ内のアプリも
ログインする術がない状態。
 
 
 
とにかくスマホの暗証番号さえ聞けたら
どうにかなりそうだと思い、
娘たちと予想して入力するもことごとくダメ。
 
 
 
間違いが続いているので、
8時間を過ぎてからでないと
スマホも触れない状態までなりました。
 
 
 
スマホに関しては、
面会時に少しでも話せそうな夫に
「余計な事は見ないから暗証番号教えて!」
と言って、教えてもらいましたが、
 
めちゃくちゃ時間をかけて話してくれた数字に
・本当に合ってるのかな?
・もし違ったら?
・記憶があるんだ!
など、色んな思いが湧きました。
 
 
 
結果、私たち親子が想像もできない数字で
ロック解除ができました。
 
 



 
夫が倒れた日に来ていた服、靴、カバンなど
病院で袋にまとめてくださっていた物を
持ち帰りました。
 
 
 
ズボンとパンツは脱がしてもらえたけれど、
トップスはハサミを入れて脱がせたと聞いており
袋から開けるのが辛くてそのままゴミに出しました。
 
 
 
救急車内で嘔吐をしたと聞いてましたが、
どうやら寝かせてもらった状態で
失禁もあったような濡れ方をしていました。
 
 
 
ズボンの後ろポケットに入れているハンドタオルが
濡れていました。
 
 
 
本当に大変な事になっている。
とにかく怖くて怖くてたまりません。
 
 
 
普段は電車通勤の夫。
この日は確か雨が降っていたため、車で出社しています。
 
 
 
幸いにも、車を駐車場に停めてからの発症でした。
 
 
 
2ヶ所破裂した際の血が血のりとなって、
3ヶ所目が破裂するのを防いでいたと。
 
 
 
うずくまってすぐに救急車を呼んでくださった事、
すぐに救急車がきた事、
素晴らしい先生に担当してもらえた事、
 
奇跡が何度と重なり、
命を繋ぎ止めることができた夫。
 
 
 
夫婦関係が良いものではなかったけれど、
面会に行って夫の顔を見ると
その短い時間だけは
私に勇気や活力がみなぎる時間でした。