2021年2月1日〜8月2日までのイギリスにおける742名のデルタ変異株関連死亡者の解析です(SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England Technical briefing 20. Public Health England, 6 August 2021)。
47,008人のフルワクチン接種者中、402人のデルタ変異株株関連死亡者でした。フル接種者感染死亡率は0.86%となります。
一方、151,054人のワクチン未接種者中、253人のデルタ変異株株関連死亡者でした。未接種者の感染死亡率は、0.17%となります。
以上から、ワクチンフル接種者は、未接種者の5倍のデルタ変異株株関連死亡率となります。
ちなみに、未接種者のデルタ変異株関連感染死亡率は、0.17%ですから、ほとんどオリジナルの新型567ウイルス感染死亡率(0.1~0.15%)と変わりません。
これは、ワクチン接種者からの感染という余剰の原因があっても、未接種者の感染死亡率が0.17%ということですので、デルタ変異株が死亡率を高めるというのはデータに反していることが分かります。
さらに50歳未満について計算すると、フル接種者感染死亡率は0.05%(13/25536)、未接種者の感染死亡率は、0.003%(48/147612)です。
