東京新聞「マインドフルネスという黒船がやってきた」山下良道 鎌倉一法庵住職
マインドフルネスの源流はお釈迦さま。
2500年前のインドの小さな村ブッダガヤの菩提樹の根元で座禅をしていたシッダールタ王子が発見しました。その瞬間、王子は仏陀になりました。「真理に目覚めたひと」という意味です。
ですから、マインドフルネスとは仏教そのものだというのは全くその通りなのです。
その原語は、インドの古代語であるパーリ語のサティですが、英語に翻訳されてマインドフルネスとなったわけです。
マインドフルネスの現代の定義は「いまこの瞬間に、ある対象に注意を向け、好き嫌いなしにありのままに観察すること」。
座禅の極意である非思量や、般若心経が描く観自在の世界。これをリアルに実感できる方法がマインドフルネスである。