昭和19年4月30日暗黒日記より日本がこの興亡の大戦争を始めるのに、幾人がこれを知り、指導し、考え、交渉にあたったろう。 おそらく数十人を出まい。秘密主義、官僚主義、指導者原理というものが、いかに危険であるかが、これでもわかる。 来たるべき組織においては、言論の自由は絶対に確保しなければならぬ。 議員選挙干渉の排除も法律で明定しなければならない。 官吏はその責任を天皇でなく、民衆に負うのでなければ、行政の改善は望まれない。