朝日新聞2012年2月15日 創エネ省エネ「究極の燃料電池」実用段階へ
JX日鉱日石エネルギーは昨秋、家庭用の固体酸化物形燃料電池の市販に踏み切った。
固体酸化物形は究極の燃料電池とよばれるほど発電の潜在力が高い。発売されたものは発電効率が45%ですでに発売されている高分子形の約2割増である。実証研究では60%を超えたという報告もある。
高分子形と外見は同じで価格も同じ270万円。電気とお湯を合わせたエネルギーの利用率も87%と変わらない。45%の発電効率は大規模な火力発電所の全戸K平均を上回る。
酸化物形は電極の間に挟む電解質に薄い焼き物(セラミックス)を使う。電極は酸化物などを使い、高価な白金は必要ない。発電時の温度が800度と高く、水素の純度が低くても電気を作る化学反応が進む。天然ガス(メタン)などから水素を取り出す装置が簡素にできる。
一方で、九州大学は1月に、酸化物形に特化した次世代燃料電池産学連携研究センターを設立した。酸化物はは発電効率では群を抜いており、分散型の発電機や大規模発電所など多用途に使われると期待している。
JX日鉱日石エネルギーの製品「新型エネファーム」
http://www.noe.jx-group.co.jp/lande/product/fuelcell/spec.html
http://www.noe.jx-group.co.jp/lande/product/fuelcell/point/saving.html