私は自動車が好きで、今まで20台近くの車を乗り換えてきました。
その中でも印象深い車。
写真整理してたら出てきました。

20代のとき何かの映画でカッコイイ~!と思ってあこがれて、中古で買ったファイアーバード。

大排気量エンジンでトルクはあるのですが、出来の悪いディーゼルエンジン並みのもったりとした吹け上がりで、アクセルレスポンスがワンテンポ遅れる感じ。

そして、大きく重い車体に対して貧弱なブレーキ。

運転する楽しみに欠けてた車でした。

アメリカみたいにだだっ広い直線を、延々走るのにはいいかもしれませんが、日本の道路事情には全くあってませんでした。
でもドロドロという排気音や、アクセル踏むだけで簡単に白煙を出しながらホイルスピンするので、アメリカ映画にでてくるまんまでした。

いつもピカピカにして乗っていた記憶があります。

運転が一番楽しかった車はRX-7です。



マニュアルミッションのFCの後期型のカブリオレ。
この前にカブリオレではない前期型にも乗ってたのですが、すっかりロータリーエンジンの虜になってしまい、後期型のオープンカーが欲しくなり買い換えました。

足回りを全部交換し車高を下げ、チューニングエンジンに載せ変え、フロントパイプからマフラーも交換して、爆音で走ってました。

よく峠にも行ってました。


独身のころでしたのでチューニングロータリーターボの燃費の悪さも気にせず、湯水のようにお金をつぎ込んでました。
当時は「車命!」ってお金をかける人が多く、私も例外ではありませんでした。
その後は出来のいいドイツ車も2度ほど所有しました。

が、だんだん車熱が醒めてきました・・・。

今、周囲を見渡すと・・・、
かつてのスポーツカーのような、スタイリッシュでパワーがあって運転が楽しいけど人も荷物ものせられない車はあまり売れないらしく、室内の広さや使い勝手、そして燃費が良い経済的な車が各メーカーで競って造ってます。

しかも大半はワゴンスタイルのデザインです。

買う人の意識も変わってきてるのでしょう。
古くからの車好きな友人も最近は車より自転車に凝ってたり、私自身も山登りなど体を動かすことに意識が変化して、車そのものが趣味ではなくなりました。

「走りやステータス性が絶対」
という考えが薄れてきて、
「車は機能的な道具であればいい」

という価値観に変化してます。

歳のせい?家庭を持ったせい?


いろいろ効率の良い、最近の軽自動車がかっこよく感じている自分がいます。

「自分が老けたからじゃない、時代が変化したんだ(汗)」と心の中で言い聞かせてますが・・・。

そんなわけで歴代の車の中でも印象的だった、所有していること自体がワクワクした2台でした。

そういえばRX-7カブリオレ・・・

車検用にノーマルタイヤに交換して、それまで履いていたタイヤを家に持ち帰るのに、一度に4本全部積めず、助手席も使ってむりやり2本ずつ運んだのもなんだかいい思い出です。