PET検査は告知されて6日後だった。


うす暗い検査室で私は何を考えていたかな。


「何でこんなところにいるんだろう」とか


「点滴で気持ち悪くならないといいな」とか


「何でこんな病院の隅っこの暗いところで検査するん?」とか


「検査中、お手洗い行きたくなったらどうしよう」とか


うす暗い部屋で私は、現実逃避していた。告知の事実と向き合うことを、あの部屋では敢えてしていなかった。


検査後会計へ向かうと、だんだん人の声が聞こえてきて、電気も明るくなっていく。地の底から地上へ舞い戻った感じで。


現実に戻ってしまった。


【癌の告知をされて心が苦しい方へ】という案内を見つけた。ドアをノックした。


「これを見てきました」


『今、担当の人がいないのよね。誰でもいいなら私が聞くけど、診察券ある?』


『何が心配なの?何て言われたの?どう苦しいのー?』


部屋にいる他の人(事務員さん?)に向かって『何か告知された人来たんだけど、わかるー?』皆の視線を一斉に受けた。皆、頭をフルフル…わからないらしい。


『で、何て言われたの?何癌なの?先生誰だった?』


「診察券いただいていいですか?会計して帰ります」


『じゃ、担当者と話せるように予約していく?』


「いえ、大丈夫です。ありがとうございました」


『えー』『ふぅー(大きな鼻息)じゃあ何かあったらまたお越しくださーい』



早く家へ帰ろう…わかってもらえると思った私が甘かったんだ…


他者に頼ったり、甘えたりすることができない私は、PET検査に付き添うという夫の申し出も断っていたため、車を運転し1人で帰宅した。


検査より、最後が疲れた…




⚫︎現在すでに手術を済ませています。気にかけてくださった方、ありがとうございます。