「生検の結果ですが…今日1人で来られたんですか?」


『はい』


「あなたは癌です」


ぽっかーん真顔


『あ、今後の治療のスケジュールはどうなりますか?』


「うちでは手術ができないので、紹介状を書きます。転移がないかすぐに全身PET検査の予約を入れます」


ぽっかーん…とした顔でカレンダーを見ていた私。


癌についていろいろ説明があり、ようやく(あれ?私、癌?)となり…涙がポロポロ溢れ落ちた。


医師がレントゲン室に内線をかけ、PET検査の予約をしている時に夫にLINEした。


『『ごめん、癌だった』』


仕事へ向かっていた夫はすぐに病院の最寄り駅へ向かう…と。


私は会計を済ませて、最寄り駅へ向かい、夫を乗せて帰宅した。


この日は悲しくも恐怖もなく、ただ驚いていただけ。


これからどんなことが待ち受けているのか、わからないし、まさか自分にこんなことが起こるとは思っていないから、驚いていただけだった。