アジア・アメリカの古代文明 / インドの古代文明 仏教の歴…【中半】

 

仏典結集


仏教はイスラム教などと異なり、神の教えを厳しい戒律によって守るというスタイルではありませんでした。 

ブッダの死後、その弟子たちは仏教の教義がゆがめられることを恐れ、教義の確立に努めます。 

これを仏典結集といいます。仏典結集の後、ブッダそのものの理想化が始まり、ブッダの遺骨を納めたストゥーパといわれる塔が崇拝の対象となっていきます。 
 

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(サールナートのダメークストゥーパ) 
 

このストゥーパは、日本の仏教にも受け継がれています。五重塔などの仏教建築はストゥーパを模したものです。また一説によるとストゥーパを小型化したものが卒塔婆(そとば)となり、墓石とともにお参りされるようになったということです。

 

おわりに


仏教は、古代インドのバラモン教から独立することから始まりました。厳格な階層を規定したヴァルナを有するバラモン教に対し、仏教は成立時点から人々の平等の教えを説きます。インド国内ではバラモン教から発展したヒンドゥー教の信仰がその後も続きますが、仏教は中国を経てアジアのいろいろな国々で信仰され、世界宗教となっていきました。 

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