出雲駅伝が1時、出雲大社の大鳥居前を出発した。正式には「(第33回)出雲全日本大学選抜駅伝」と言うのだが。まさか出雲で駅伝が開催されるとは思わなかったあの時から33回目となった。出雲は私の生まれ育った故郷で、どうしても気合いを入れて見てしまう。いま出雲に帰っていたら、きっとどこかで、リアルタイムで実物が走るのを実感していた事だろう。
東京国際大が優勝。初出場で初優勝。最後まで、結果は分からないのだ。誰でも自分のアンテナで予測はするけれど。青山学院大は2位。これは悔しい何物でもなかっただろう。返り咲くチャンスだったのだ。3位が東洋大。4位は国学院大。5位は駒澤大。早稲田大が6位となった。後は省略するが、これらの大学は、東京国際大以外、何処が優勝しても誰も驚かなかっただろう。
私は、爽やかな秋の日の空の青さに見入っている。
3日前(7日)17時48分から55分迄、久し振りに宇宙ステーションの進路が見られると、何か空の事に関係があると知ると出掛ける観測基地に、歩いて出掛けた。2階側の駐車場に上がると、車の上り下りをする道のすぐ端っこに立って、開けた景観を眺めた。
山や建物の上の方は空が覗いていたが、ぐるっと360度、鼠色の幅広の雲が空を隠していた。ISS(宇宙ステーション)が見られない事を悟った。西の方面の低い所から見え始めるとは、目から15度位上を差している。それでもどこかに見えないかと、55分まで粘った。だが、何処にも見る事は出来なかった。7分間も見えていただろう残念な気持ちと共に、車の下りて行く道の側を、歩いて下りた。後で分かった事だが、時間を間違えて記憶していたみたいだ。それなら、私の過失である。見える筈もなかろうと苦い納得をした。
2日前(8日)も観られる。朝から空は晴れて、雲が見られなかった。これは大チャンスである。18時59分に西北西の低い所から見え始め、南西の低い位置から南の低い所で消えるそうだ。雲1つない爽やかな空気の中を、今度は車で行った。
どこを見ても、夕暮れではあるが全く1点の曇りもなかった。ぼんやり見ていても、これなら動く星紛いのISSを捉える事は出来るだろう。磁石を出して、もう分かっている方角を何遍も見た。幸先がいいと言うのか、微妙に動いている星を見つけた。と言うのも、1等星や2等星の星のように見えるなら何の問題もない。こんなに広い所でも、多分5~6等星の星のようにしか見えない。それに、チカチカしている星と同じような大きさだ。先ず、しっかり捉える事がどうしても必要になる。
最初からずっと追っていた。19時04分に消えると言うから5分間は見られるのだ。1~2分しか見えない時は、見る事はない。やっと見つけても、すぐに消えるのが落ちであるからだ。清々しい気持ちで車の道を下りた。
昨日(9日)も観る事が出来る予定になっている。1日に16回も地球を回っているISSも、明るい時には滅多に見られないから、明け方か夕方、又はもう少し夜になった頃しか見る事が出来ない。
朝、雲は多かったが、それでも隙間を考えると、又観られると思った。その前に朝、7時半過ぎに皮膚科に予約を入れた。1週間前頃から上瞼の鼻に近い方が赤く腫れ、痒くて堪らない。掻くといけないと思い何もしないと、その痒さは放って置けなくなる。或る日はメンソレータムを塗る。目の直ぐ上だから沁みる沁みる。我慢して朝になっても治らない時は、そこらへんにあるオロナインを塗った。治らない。その繰り返しだった。良くなったと思える時もあった。
だが昨日は腫れが前より色付き赤くなった。電話からは無機質な声が跳ね返って来た。「あなたの予約は156番目で、5〇〇分の待ち時間です」。5百までは覚えているが、その次と次の数字は覚えていない。どちらにしても、覚えていたからと言って、何らの恩恵もない。この日は土曜日だから、午前中までだ。このまま信じるなら、約8時間は待つ事になる。待っても3時半頃になる。だが、確かにこの無機質な声は言った。「これで、受け付けました」と、確かに言った。
受診の近くになったら連絡すると言うので、それを待つ事にした。でも、妙に親切である。何処へ行くにも携帯は傍から放さなかった。どのくらいの順番になっているのか何度か電話した。少しずつ動いているようだった。とっくに昼は過ぎたが、受け付けた以上はその日に受け入れるようである。2時過ぎたら、車は使えない。3時前になって、まだ待ち時間はあるが、クリニックに行って待つ事にした。行きは送って貰った。
受付をして、通路のベンチで待った。表示される予約番号を見た。諦めた人もいるようで、番号が少しずつ飛んだ。電話が掛かって来て、私の番号と現在の番号を教えてくれた。勿論無機質な声でだ。そして、4時頃に名前が呼ばれた。
怖い病気か何かかと思っていたが、乾燥している所為もあってこのような状態になっていると、優しそうで親切な先生はそんな事を言った。1日に2回軟膏を塗る事と、塗る前に保湿の為の水分の入った薬で浸す事を指示した。先生はその両方の薬の入った容器を見せながら説明をした。私が診察室に入ったら、既にその薬があったようだ。3週間は塗り続けるように言われて、部屋を出た。ははあ、私のような症状の人が案外いるのでは、と思った。
帰りはバスに乗った。ほっとしたが、早く帰って薬を塗りたかった。痒くて堪らない。塗り薬は、目に入っても大丈夫だと言われたが、態々目に入れたくはない。先生も、目とギリギリの所まで塗るように言っていた。
この9日は、18時11分ISSがに見える事が分かっている。車はまだない。歩いて行った。雲はあるにはあったが、気になる程ではなかった。山や建物の端に小さい幅の夕焼けは薄く褪せて伸び、ISSの見える時間が近付いた。8日と大体同じような進路だったが、やや高く、針のような三日月と金星の上を通って南南東に消える筈だった。暫く小さな安定して動く星を追っていたが、半分も進んだ頃か、大きな雲が立ちはだかった。4分位は見えていたが、一端雲に飲まれたISSは、再び見る事は出来なかった。消える予定が18時18分だったから、7分は見えていただろう。
8日は5分しっかり見えたが、5分もあれば十分満足の出来るものだった。長い間見て来た私には、もう慣れもあって慌てなくなっているのだろう。昼に100メートルはあると言う翼が小さくても見えるのなら、まだまだ見ていたい。毎日観られるのなら、それは流石に見ないけれど、半月とかひと月とかしないと観られないなら、その時又気が変わるかも知れない。
明後日は午前中に人と会わなければならないので、目の腫れは何としても治っていて欲しいと思い、昨日(9日)クリニックニ行ったのは、クリニック(苦肉)の策だったと思う。今痒くないのが不思議である。メンソレータムやオロナインで勝手な治療は一時凌ぎにもならない事を知った。不安感を残すだけである。
あのISS、毎日何人かの人が乗って、地球の上を回っている。1時間半で1周している。そう言う事実を知るだけでも凄い事である。