混在している私の3日間、今日・過去・未来。

 

今日は、7月18日。過去は、昨日。未来は、明日。

 

【17日(土)】

 

シマさんは、シマ唄に譜面がないので、このまま年が過ぎると口伝のような貴重な郷土の大きな文化の1つであるシマ唄が廃れるのではないだろうかと、危惧する。

 

そこで彼が乗り出したのが、奄美大島群島のシマ唄の譜面作りだった。三線と唄が微妙に重なり合い流れる。西洋音階のように、決められた形式の中で表す事が出来ない。少しでも、独特なシマ唄を表すのには独特な表記法を考え出さなければならない。彼の頭の中には、苦悶に満ちた方法が自分に課した責任感と共に渦巻いていた。

 

シマ唄は殆どが彼の言葉をして言わしむれば、起・承・転・結のようなものだと言う。そんな唄が沢山ある。それを演奏出来るように、工工四の基本的表記をベースにするにしても、彼が考えた表記法が取り敢えず完成した。その為に200頁にもなんなんとする本を書き終えた。提案のようなものだとも言った。それにしても、島の文化を残そうとした大いなる快挙である。  

 

長くなったが、その校正をしてくれないかとの申し出があった。このような明瞭な文章で書かれていて難しい内容のものは、私の及ぶところではない。だが、誤字脱字がどうだとか、句読点がどうだとか、その位のものだったら私でも出来そうである。その程度ならと、快諾した。早速送って来て、この日までに数日、目を皿のようにしてゆっくり読んでは気になった所にチェックを入れた。

 

校正と簡単に呼ぶが、これは大変な作業なのだ。鉛筆と赤ペンの2本立てで既に直してあったから、2人の目があったのか彼1人なのかは分からないが、私は更にその上に目を通すのだから、神経は使った。だが、200頁以上に目を通すのは難しかった。一生懸命に読みはしたが、何日かかけてたったの35頁位しか目を通せなかった。彼は凄い事をしたが、三線や唄は半世紀も続けたプロ級の腕と喉をしている。プロと言わないのは、彼がプロの仕事(それで生計を立てている)をしていないのと、師匠や会長として君臨しているのにも拘らずボランティアで指導しているからである。生計は関係ないとするなら、彼がプロである事は、多くの人が認めている事ではある。

 

夕方、メダカの水槽が寂しいので、カインズホームへメダカを3匹位買う為に出掛けた。今いるメダカ3匹は元気がいいが、昔田んぼ等にいた黒目高ではなくても地味なメダカだ。せめてヒメダカとかミユキとかオロチのような色目で惹き付ける様なメダカがいい。

 

大きなガラスのドアを開けると、先ず目を惹き付けたのが木くずの入った袋だった。カブトムシ用のもの、クワガタムシ用のものだ。壁の所に並べられている丸い小さなケースに入れられたカブトムシのつがいが目に入った。1人前のラーメンが売られている位のケースで小さかったが、10ケース位はあったと思う。

 

それよりも大きなケースに入ったものは、3,500円位の値段が付いていた。もうすぐ夏休みになるだろう小学生が、母親と一緒にそのケースのものを手にしていた。それを買う積もりだろう。私には、それは勿体なかった。しかし、小さな方は何と600円位だった。子供の頃、網で採ったりしていた者にしてみれば、お金で買うなど信じられなかった。が、この際孫にも見せたいので、買う事にした。

 

それだけで済む筈もなく、餌も要る。50個入ったゼリー状のものを買った。餌の台になるもの。木くずの袋。中型の飼育ケース。取りあえずそれを買って帰った。メダカどころではなかったのだ。可哀想な小さなケースのカブトムシが喜びそうな簡単な世界を作った。すると、木くずの中に元気に潜り込み、姿を見せなくなった。カブトムシは夜行性だから、夜部屋を暗くしたら出て来て餌を食べるだろうと思った。

 

ビールを飲んで、20時37分に外に出て西北西の方を見た。暫く見つからなかったが、ふっと見つかるものである。ゆっくり、家々の屋根の上、低い所を宇宙ステーションは星となって動いて行った。私は、満足だった。

 

【18日(日)】

 

シマさんの本はその次の頁から、唄と、その背景や説明と、三線で弾ける表記がしてある。ここからは専門分野だ。ここで、私はリタイアーして、今朝(18日)彼の元に、校正した原稿を入れたゆうパックをポストに入れた。校正の難しさの幾らかが分かった気がした。

 

そしてまだ7時前だったが、高速バスの明日の時刻をしっかり見て、家に戻った。明日は、2度目のワクチン接種の日だったからだった。1度目の時食べたカツ丼の味は落ちていたとは言え、やっぱり今度もカツ丼が食べたい。気が変わったら、すぐ斜交いにある金プラで、カツハイライを食べてもいいなと思っている。これは絶品だ。

 

7時を過ぎた。7時から20時まで、今日は兵庫県知事選があるので、出掛けた。それから暫くブログを書いていたが、久し振りの卓球だ。コープに出掛けた。10時から始まるのは同じでも、終わるのは通常の12時ではなく11時30分だ。手の消毒は変わらないが、まだマスクを着けてやるのは流石に息苦しい。

 

私の右手の人差し指はブシャール結節で、腫れも酷いが何より痛いのが困る。ペンホルダーで握ると痛い事極まりない。卓球台に、ラケットを投げ置く始末だ。「シェークハンドのラケットもあるよ」と気を遣ってくれる人もいたが、そのラケットでやった事は無いに等しい。ペンを握るように親指と人差し指で持つが、その痛さは飛んでもない痛さだ。親指と中指で握った。「そんなんでよくやれるねえ」と言われたが、スマッシュは違った方向に球が行くけれど、卓球としては何とか様になった。

 

指導者の先生が髪形を変えていたので、「髪形を変えましたね。沢口靖子にそっくりですよ」と言った。女性は反応が早い。「髪形が変わったのが分かったの」とか驚きの表情を見せながら言う者もいる。「そう言えば、沢口靖子によく似てる」と言って喜ぶ始末。コロナの所為で2ヶ月は行っていなかったのだから、新鮮な卓球教室だった。指の調子が良かったら、また行きたい。指の大切さを思い知らされた気がした。

 

カブトムシのメスが夜の間活動していたのだろう。朝潜っていた木くずから出て、ゼリーを少しずつ体を変え乍ら食べていた。オスの方は、少し食べた形跡はあるが、潜ったまま出て来ない。

 

今夜は19時50分から晴れていたら宇宙ステーションが見られる。これが見られなかったら、今度見えるのは29日と31日。28日と30日も見えるが、1分も見る事が出来ない。探しているうちに終わるだろう。やっぱり3分以上は見えなければと思うし、7分も見えたら最高だ。8月は1日から6日まで長さは区々だが見える。それを過ぎると20日までは見えない。1日に長さ約100メートルの宇宙ステーションは、見えても見えなくても16回地球の周りを回る。凄いとしか言いようがない。

 

【19日(月)】

 

昼過ぎの高速バスで三宮に行く。ワクチン接種で、サンパルの7階に上がる。要領は分かっているが、熱やめまいや吐き気など一切出ないように願いたいものだ。

 

もう1時間半もしたら出掛けるが、朝早くカブトムシのケースを覗くと、オスがゼリーを食べていた。メスより臆病な所があるのか、ガタッとケースを開ける音がするやいなや、木くずに潜ってしまった。

 

メスの姿はなく時間差みたいな現れ方だと思っていたが、やがてメスが現れ、ゼリーに食いついていた。首を突っ込んでいると、窒息をしないかと心配になる。食べているのか吸っているのか、位置を変える以外はずっと動かずに首を突っ込んだままだ。上の覗き窓がガタンと大きな音を上げても、微動だにしない。私も、こんな根性が欲しいと思った。もう1時間もしたら出かけるが、まだジェリーの上に乗っかっている。

 

この日の楽しみは、食に在り。だが、「働かざる者食うにあらず」と言う言葉もあるのが気にかかる。