枯れない涙

 

 

青い空に目を疑う

久しく見ない空に雲もなく

吐き出す胸いっぱいに吸った一息の後ろの

一瞬瑞々しい太陽と対面し

送り続けられる温もりに包まれる

 

気が付くとザリガニのような雲が視界に入る

5月に間近い寒空に足も早まる

もうザリガニではなく散り散りの不可解な綿のように

分解された姿

 

Uターンをすると途端に

青に白が勝る程に混ざり込む

真逆の方向の違う景色は人間の前と後ろのようだ

 

鶯の成長した声が人を喜ばせ

街路樹はつるつるした葉の美しさで人を感動で震えさせる

シロツメクサは匂いの記憶を蘇らせ

カラスノエンドウはその鞘が歌を奏でる時を待っている

タンポポは風を待つように真ん丸になって旅立ちの時に備える

 

心は徐々に自然を取り戻し浄化して行く

濁り澱んだ溜池は最早朽ち果てようとしている

 

多くの命が意のままにならず回復も望まれず無念の坩堝に飲み込まれる

翻弄されながら十人十色の混沌の日々は何を待つのか

生活に苦しみ喘いでいる者は少なくはない

そうでない者もいる

考える間もなく悶え苦しみながら死の道へ誘われる者 生還する者

耐え難い心の痛みに死に物狂いで耐えている者

生活苦に怯え絶望の最中にある者

コロナ禍によって自らの様々が走馬灯のように流れ

浮彫のように鮮明になる

 

明日はPink Moonだ

そんな名を付けられた4月の満月

午後0時32分頃の真ん丸の満月

明日は晴れるそうだから

お昼に見る事が出来る白い満月

白いキャンバスにはどんな色でも染まる

白い満月にも色んな色を塗れるだろう

 

折角だから明日の満月にはピンク色を塗りながら

お昼のウオーキングを計画しよう

 

明日は白い満月を桃色に塗った後

何を願えばいいのだろう

断捨離ではないが

心の滓を少しでも捨て

自らを軽くする事を考えよう

それからコロナ禍の軽減を祈ろう

自然の色々に挨拶して行こう

 

枯れない涙が例え乾かなくても