滅多にないが、昨夜は寝るのが遅かった所為か、ラジオ深夜便を聴くようにしていた所為か、6時15分に携帯が鳴るようにしていたその音に起こされた。殆どそれを聞く前に起きている。

 

飛び起きて、カインズの駐車場に向かった。まだ屋上に車を侵入させる事は出来なかった。近くに車を置き定位置に立つと、6時38分までに後2分と言う時だった。布団を上げ、顔を洗い、手袋を付け、車を飛ばし、休む事は一時たりともなかった。

 

方位磁石で、宇宙ステーションが来る方向を確認した。南西の方向だが、そこにはやや厚い雲が横に連なり立ちはだかっていた。北東に抜ける軌道だった。時計は、既に38分を過ぎている。いつその雲を抜け出すか、しっかり見ていた。他の星は見られなかった。

 

雲のない真上も見たが、ISSの星のような姿はなかった。再び雲のある方を見たが、まだそれを抜ける兆しはないと、信じている。

 

42分を過ぎた頃、絶望を感じた。45分まで見えて、地球の陰に隠れて消える予定だった。後3分もない。こんな時は今までに何度もあったから、仕方なく諦めて上空を見た。

 

星だ。

 

東は明るくなっていたが、小さなゴマ粒のような星が動いていた。

 

これだ、

 

と歓喜した。が、30秒もしない前に、進路を妨げる雲に入って行った。もう見る事は出来ない。だが、見えた。北東にもう少し気を配っていたら、数分間は見られたと思う。ああ、今日も見られなかったかと思っている私の頭上を、宇宙飛行士は笑みを浮かべながら見下ろしていた事だろう。

 

十数秒の時間が、私の気持ちを和らげてくれた。いつでも簡単に見られると高を括っていたら駄目だと思う。その時その時が勝負の時だ。見えるか見えないかは、自分に掛かっていると思えた。

 

次は明後日だ。21日は、5:05に西に見えて5:09に東北東に消える。そして、6:40に又見えて6:46に北北東に消えるとある。2度見えるのはそんなにないが、この幅109メートルの宇宙ステーションが1日に約16回地球を回り、1周に要する時間は約1時間30分である事からすれば、それは当然の事だろう。上のデータを計算しても納得である。

 

5:09はパスして、6:40分にまたカインズの定位置に来たいものだと思う。因みに、ここは私の観測基地なのだ。

 

今日は見えていなかったら悲しみとなり、見えていたら喜びとなる。今日は占いで言う、「吉と出た」のである。自分の不注意から、落胆にもなり歓喜にもなる。今は、見方の学習をしているようだ。

 

悲喜は交交か、それとも表裏か。どう見ても、今日は落ち度は私にある。大概生きている内で、自分に責任がある事が私には多いようだ。