ピロリ菌の結果を聞きに、病院に行った。程なく順番が回って来て、主治医の話を聞く事に。1次除菌は成功しなかった。流石に心の中はショックだった。
結果値が残留ピロリ菌の割合を占めるのは分かるが、基準値が2.5以下であれば成功だったのだ。私の結果は9.4。まだ残っているなと言う事だけは分かる。完全にゼロでなくても、基準値以下が成否を決定する。
「残ったピロリ菌には耐性が出来ています。抗生物質などに慣れて来たからでしょう。それで、2次除菌をしなければなりません」
「2次除菌で、成功するでしょうか」
ショックを隠しながら聞いた。
「成功率は9割位です」
「そうですか。それで駄目だったらどうなるんでしょうか」
「3次除菌も考えられますがそれはしません。その場合はまた胃カメラを飲んで貰う事になります」
9割は成功だが、1割に入る事がなくもない。皆、自分は10人の内の9人になると思っている。しかし、1割には入りたくないのは当然だ。
また7日間、朝夕薬を飲まなければならない。5個の薬の中で4個は同じ錠剤。もう1個だけが違う。この前は、「ボノサップパック400」を真面目にトライした。今度は、「ボノピオンパック」を朝夕1週間飲まなければならないのだ。今度は成功したい。
薬局で薬を貰った。薬剤師はこう言った。
「今度の薬の1つは、飲むと酔ったようにふらふらする事もあります。それで、お酒は飲まないようにして下さいね」
「えっ? 7日間もですか」
「そうです」
薬剤師は、優しい顔をこちらに向け、素敵な声でそう言った。その途端、私は観念した。1個だけ違う薬を交換した5個の錠剤を、明日から飲む事にした。11日から17日まで。とても覚えやすい1週間だ。
酒をん先ずには居られない依存症でもないし、寧ろちょっと飲めば気分も良くなるタイプの人間で、しかもちょっとしか飲めない。だから、1週間位飲まなくても平気なのだ。それで、さっき焼酎をコップ1杯、薄めて飲んだ。
今度検査に行く時は7月の下旬になる。何と気の長い話だろう。コロナもどうなるだろう。これは世界的な大問題だ。私の中のヘリコバクター・ピロリは、3密を回避しなくても、確実に薬の世話になれば、どちらかの結果が分かる。熱も出ない。比べるべきものでもない。ピロリ菌は私だけの問題だし、コロナウイルスは、世界中を巻き込んでいる。
思わぬ所で、我々は日々、切なさと闘っている。