凄く暑くはない。ちょっと暑いかと感じる中、朝10時に家を出た。試合は10月半ば。真っ赤なメンバーの試合ユニホームを着たままで。
陰から陰を渡り歩いて歩く頭上に、太い飛行機雲が優しい秋の雲を席巻するように緩やかな弧を描き、視線を青空に釘付けにしていた。太くなった部分は途切れることなく、まるで両端に掛かる虹の様に左方の建物に消えていた。反対側の細い先端に目を遣ると、ゴマ粒のようなジェット機がその元凶を自認しているかのように、ゆっくりと先頭を走っていた。
もう50年近くになる卓球だが、退職してからは毎日続けて来た訳でもなく、それでも楽しく続けている。しかも今の方が自分としては強いと思っている。私の得意はサービスで、今もついこの間新しいサービスを取得した。緩いけれど、相手のネットの近くに落ちるので、レシーブは大抵ネットを越えないか、こちらの台を越えてしまうかのどちらかである。試合は全部ダブルスだが、これも使ってみようかと思っている。
右回転の横切りのサービスを出すと、相手のボールは激しくこちら側のコートの左側を越えて出てしまう。慣れられたり、上手い人に当たればそれも正しく読まれたレシーブをされるが、試合では大いに効き目がある。下カットとこの横切りを入れ乍らのサービスだが、横に切ると思わせて下切りにするとかその反対だとかがかなりの効果を齎すのである。
まあ、面白くない事を書いてしまったが、明日はオカリナ演奏のリハーサルに加古川迄出掛ける。老人大学で演奏と話を、つまり公演と講演を半分ずつやってほしいとの要望がある。普通どっちかだろうが、両方考えないといけない。1時間30分をどう組み立てようかと考えている。180人程ではあるが、私の思う10数曲と硬くない話をしてみたい。夕方近くのリハーサルにしたのは、10数人の人が飲むのを待ってくれているからだ。そんな事でもなければ、行って帰るだけなんて、電車の中で寂しさを感じるだけだろう。
12時に卓球は終わった。ふと思い出して空を見上げた。2時間そのままと言う訳はない飛行機雲だが、それでもそれはかなりぼやけてはいたにせよ、さらに広い川になって10時に見上げた空を蘇らせていた。確かな飛行機雲を作って飛ぶジェット機のように、そんな生き方をしたいものだと、瞬間思ったりした。