① 12月2日(日) 奄美・徳之島忘年会
13時から始まった。16時30分過ぎまで。この会の事は、この前のブログ「烏鷺」(12月2日)に書いているので割愛する。
9時40分から最後10時40分を厳守する要望があった。 リハーサルをしたいので、8時45分に駅まで迎えに来て貰う事になっていた。CDの伴奏の音が、設置されている機器から出るのか。マイクの通りはどうなのかを調べたかったからだ。
家を出たのは7時半前。余裕を持って約束の時間30分前に着いた。Ki君も来ていて、やっぱり1人コーヒーを飲んでいた。私も飲んで40分に店を出た。初めて会う人が車で迎えに来ていた。
会場に着いた。リハーサルの時は呼びに来ると言われ、控室で待っていた。全然来てくれない。会場に入って行った。駅まで迎えに来てくれた代表者のその人はきょとんとしていた。リハーサルの意味が分かっていなかったのだろう。何の為に早く出て来たのかと思える程だった。
会場には、もう人々が集まっていた。そんな中で、私に焦りの気持ちが涌いた。CDから音が出たのはほっとした。ステージに上がってマイクに向かってオカリナの音出しをした。スピーカーがステージの外側に付いているので、私には余りよく聞こえなかった。これも焦る原因だった。ステージを下りると、上よりは大きく聞こえた。もう、ここで演奏するしかない。
軈て、150人程の前で演奏が始まった。何だかはっきりしない。「前に演奏した人も、そんな事言っていました」。まるで他人事だった。このような類は今までも何度もある。そこは開き直って切り抜けるしかない。1曲目が終わって2曲目の時だった。これは聴かせる為の曲で、この曲で何かを感じて貰いたかった。
「さとうきび畑」。短い一塊のメロディーの後、おかしくなった。何と「花は咲く」を吹いているではないか。どうしても元の曲に戻らない。曲を止めて貰った。やり直しだ。それでも、同じ事だった。もうやけくそで無茶苦茶なメロディーを自分で作って吹いた。でも、どうにもならなかった。言葉で濁すしかない。そうして、その曲は演奏しなかった。
後の曲を何とか間違いなく演奏する事が、この急場を救う事になる。火照る顔をぽっぽっさせながら、丁寧な演奏と喋くりで通した。何としても笑わさないといけない。こんな事になるなんて想像もしなかった。「花は咲く」はここでは演奏しなかったが、少し前から、面白くて何度も吹いていた。それが、「サトウキビ畑」に伝染してしまったと言えよう。
けれど、今になって思うのは、決してリハーサルと言えど人の所為ではない。曲が途中から違ったものになったとしても、それも更々人の所為ではない。自分の不甲斐なさなのである。けれど、何日も練習してこんな事になろうとは。
この日、仲間と後から飲む事になっていた。6人が集まった。これは楽しかった。もうそれからは、全く今日の出来事を悔やむ気持ちなどどこにもなかった。演奏も然る事乍ら、開き直りのテクニックで、自分は通り過ぎたと思った。これが、古稀を過ぎた男の処世術と言ったら、それこそ大きな開き直りになる。
③ 12月15日(土) 老人ホーム
Ki君の奥様からの依頼だった。Ki君と三宮で待ち合わせ、ポートライナーに乗った。これは14時から15時までの演奏だ。デイサービスの利用者さん35人程の前で演奏するのだが、綺麗な施設だし、中心になっていた女性の職員が、気持ちの良い対応をしてくれた。
市民広場駅で降りると、凄い人数の若者達がずらっと並んでいる。その横をKi君と歩きながら、なんだろうと訝しがりながら歩いた。きっと誰かのコンサートだろうと思いながら。
会場では、皆さんよく反応してくれる。皆で歌う歌を増やして、皆で歌った。しっかりした女性の方がいると思ったが、後で聞くともう80歳近く、痴呆が入っていると言う。分からなかった。また、聴いている人の中には97歳の人がいるとも聞いた。凄い所で演奏したと思った。
ここではアンコールがあり、それはみんなで歌う事だった。「上を向いて歩こう」を、元気に歌って終わった。
駅へ行く時も、更に行列が長くなっていた。道の反対側にも、角を回っても。駅に入って行くその時に、案内をしている男性に意を決して聞いた。What is this? じゃない。「これは、何ですか」と。
「三代目って知っていますか」
何ぼ古稀でも、それ位知っている。また、私は三代目に何故か興味もある。
「知ってるよ」
このワールド記念館に、ソロツアーで登坂広臣が来るそうだ。2人が別々にソロツアーをしているようで、もう1人は今市隆二である。何故か、今市と言う名前にも引っ掛かる。私は出雲市の今市町で生まれたのだ。他愛のない理由だけどね。17時からのコンサートに、早くから並んでいるのだなあ。
駅に降り立った時、「チケット譲って下さい」と書いたパネルを首から下げた女性がいた。演奏が終わってこの駅に着いた時も、この女性はまだ、同じ姿でいた。
この後Ki君を誘って、ミュンヘン大使館に行った。ビール3杯飲んで、カマンベールチーズが乗ったピザを食べた。勿論、唐揚げが食べたいばかりに。至福の時だった。彼も私も、満足だった。
④ 12月17日(月) しのべクラブの忘年会
これに参加した。4日のメンバーは元より、更に加わって17人が集まると言う。17時30分から予定されている。Ki君と山陽別府駅で会い、小さなバスに乗ってしのべクラブに着いた。O君が遠くでこちらを向いているのが分かった。
欠席者が3人出て、結局は14人になったが、それでも知らない人が4人位いた。後は、皆知っていた。この日、オカリナを吹くように言われていた。1時間遅れて女性のMaさんが、CDラジカセを持って来た。紅1点だ。それから、私の出番が回って来た。これだってオカリナ演奏会である。
きっと、この会に私は2、3度参加しているが、アカペラでないのは今回が初めてだった。CDは大体買ってくれないが、4枚だけカバンに入れて置いた。恐る恐る宣伝したが、4枚全部売れた。もう1人も手を上げてくれたが、今度の機会に持参する事にしている。こんな事、珍しい。1人はトロンボーンを吹いていると言ったが面白い若い(と言っても限度があるが)人だった。
「単なるエロ親爺だと思っていたけど、こんな特技があるなんて」
と言って、CDにサインもする羽目になった。買って貰えたのは嬉しい。そうでなければ、私が作った曲が人目を見る事がないからだ。それにしても、この日は余程運が良かったのだと思う。1枚でも売れたら嬉しいのに。
こうして、オカリナに付き物の、私の懇親会(飲み会)は終わった。
⑤ 12月22日(土) ライブハウスでの誕生会
Ki君と知り合いの女性をたまたまKi君が8月25日(土)のオカリナフェスティバルに誘った。彼女とは昔職場が同じだったそうな。それで、私の吹いたMy memoryに興味があったようだ。つまり、あのドラマ「冬のソナタ」や韓国が好きになったようだった。
奄美大島の物産展で私も演奏させて貰った10月28日(日)に、Ki君と聴きに来てくれていた。後から、3人で焼き鳥屋さんで飲んだ。彼女Kaさんは用事がある為少し早く帰ったが、私とKi君は引き続き飲んだ。その時が初めての出会いだった。
Ki君を通じて12月22日にMy memoryを1曲演奏して貰えないかと聞いた。それからはKaさんと携帯で演奏の事を何度か話したが、最後は15分位演奏する事になった。つまり、ゲストの1人として3曲吹く事になったのだ。
この日は彼女の誕生日で、ライブハウスを貸し切っていた。10時から16時まで借りていたが、実際に始まるのは13時からだった。彼女は、実際の仕事の他に長い間歌を歌っていた。ソプラノで、本格的だった。それにピアノも上手い。11人が集まった。歳も殆ど違わない妹さんも歌えるし、ピアノも出来る。
ゲストのもう1人の女性も、歌も上手いがピアノも上手かった。つまり、仕事仲間だった者達が、この日は寄り集まっていた。ゲストの1人のドラム演奏の女性も同僚だった。ピアノ演奏の女性も同僚。
私は、兵庫駅で降り、Ki君と2人でするための差し入れのキンパ(韓国の巻きずし)を買った。目の前で巻いて貰った。Ki君とは三宮駅の阪急電車東口で落ち合い、夙川まで乗る。
そこにこのライブハウスはある。音出しをさせて貰った。流石にライブハウスだ。CDの音から、また私のマイクを通すオカリナの音まで、ちゃんと調整してくれる。専門家がいるのだ。こんな嬉しい事はなかった。音に関しては文句の付けようがない。後はやるだけである。
其々がリハーサルを始めた。Kaさんソプラノの声が素晴らしい。こんなに素敵な歌声を聴かせて貰えるなんて、と思った。
13時になると、第一部が始まった。Kaさんの部である。
第一部
“You Raise Me Up”
ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
“I Dreamed A Dream”
“On My Own”
“Do You Hear The People Sing” (ここに男性のテノールKobさんが友情出演)
ミュージカル「オペラ座の怪人」より
“Music Of The Night” (Kobさん友情出演)
「美女と野獣」より
“Something There” (Kobさん友情出演)
“The Beauty And The Beast”
ミュージカル「キャッツ」より (伴奏 Ikさん)
“Mwmory”
「アナスタシア」より
“Once Upon A December”
★O Holly Night★
聴き惚れてしまった。こんな特技があったとは。
こうして休憩が始まった。
♪HAPPY BIRTHDAY♪ ゲスト紹介 ※ドリンク&軽食
ピアノの横には花束が幾つも。薔薇の花は花瓶に入っている。まだ開き切っていないが、きっと歳の数だけあると思う。とっても綺麗な赤い薔薇だった。Kaさんは、数人から銀色の箱や手提に入ったお祝いを手渡されていた。
サンドイッチや乾きもの、キンパも各テーブルに並べられている。好評のようで良かったと、Ki君と胸を撫で下ろした。
Kaさんが好きで集まった人達。遠くから来ている人もいた。神奈川や金沢からだったかは忘れたけれど。
素晴らしいKaさんやKobさんの歌が終わり第二部が始まった。
第二部 ゲストの方々の友情出演
ドラム演奏 「ららら」 “Autumn Park” Kuさん
オカリナ演奏 「My memory」 「花は咲く」 「リベルタンゴ」 私
ピアノ演奏 Koさん 枯葉をジャズ調にアレンジして弾いた
独唱 「ペチカ」 「サンタルチア」 「慕情」 Ikさん
♪人生の扉♪
♪いのちの歌♪ (伴奏 Ikさん)
Ki君が、CDを持って来るように提案してくれた。だが、私は全くそれは考えていなかった。それでも、Kaさんには言って置いたと言うので、しぶしぶカバンにしのばせた。
自分の演奏が終わった後で、CDの事を少しだけ話した。どうせ買ってくれる筈はない。況して音楽には精通している人達なのだ。それを言い終わると、私はKi君とKobさんの座っているテーブルに戻った。全く、素振りも何もなかった。Kaさんには初めて会った時、Ki君に促されて、買って貰っている。
私は、この日のライブハウスに大満足だった。だが、ライブハウスは時間には厳しい。16時には全て明け渡さなければならない。進行のKaさんも気を遣っただろう。だが、その時が近づいている。その時、KobさんがCDを貰ってくれそうな素振りをみせた。と同時に、神奈川から来ている女性が傍に来て、買ってくれた。自分より1歳年下の男性が、癌で余命幾ばくかと言われていたが、オカリナを練習していてついこの間、コンサートを開いたと言うのだ。目に涙を溜めながら、その人にプレゼントしたいと。
その後、Kobさんもオカリナを目の前で初めて聞いたのだろうと思うが、オカリナ吹きなら誰でもが欲しい言葉を発した。「感動した」と言った。そうして、私のCDを手にしてくれた。
Kaさんや妹さんに挨拶をして帰ろうとすると、「ペチカ」を歌ったIkさんが買ってくれた。3枚も売れた。本当の気持ちは只でも聴いて貰えたら嬉しいと思っている位だが、元手が掛かっているので仕方なく幾らか差し引いて渡した。
12月の演奏は、全てKi君絡みの演奏となった。こんな事もあるのだと思った。有り難い竹馬の友。そしてマブダチだ。CDが12月に7枚買って貰えたのも、Ki君の思い遣りのお蔭だと思う。この後は2人での男子会である。
キンパを買った店に興味を持ったので、そこに連れて行った。テーブルは2つしかない。もう私達2人が入ると満員で、来た客来た客が入れずに帰って行く。結構繁盛しているなと思った。私は、ここで食べたのは初めてだからである。ここではエゴマの唐辛子で漬けた葉っぱが好きで、やっとまた買う事が出来た。キムチやキンパも買って帰るだけのものだと思っていた。
生マッコリと黒豆のマッコリの2本を2人で空けた。学校で出る、昔のアルマイトの食器に取っ手が付いたものが出て来て驚いたり昔を思ったりしながら、感動しながらマッコリを味わった。チヂミやナムルや豚肉の辛くしたもの等をあてにして食べた。豚肉は兎に角、頭から湯気が出そうなほど辛かった。
2時間くらいいて、2人はJR兵庫駅から電車に乗った。彼は新長田駅で降り、私はその西の垂水駅で降りた。12月は、Ki君と飲む事が多かった。
⑥ 12月23日(日) 演奏発表会
午前中は、オカリナを練習している者7人と私で、オカリナ演奏の1年を締め括っての演奏発表会をした。Kaさんは7人の中の唯一の男性で、この練習グループをずっと引っ張ってくれている。毎月会報を作ってくれている。
彼が仕切ってくれて、先ずは抽選で順番を決め、1順目はテキストの中からどれかを演奏した。2巡目は得意曲を演奏。3巡目は2人でコラボをしてもいい事にしてあった。これでお仕舞だが、寿しが注文されていて、久し振りに美味しいものを味わう事が出来た。皆、うまいうまいと言いながら食べた。桶に入っているから尚更だ。
お茶も、柿の葉のお茶から煎茶から。その前はコーヒーや紅茶。みかんの差し入れもあった。昼からは誰も部屋を使わないので、そのまま使ってもいいと言う事だった。入る入らないと言いながら、すぐ後にケーキを食べた。やっぱり別腹である。
それでも1時過ぎには解散となった。オカリナは奥が深い奥が深いと言いながら、帰る者と居残って練習したりしながら女子会をする者に分かれた。私は、引き上げた。
帰って暫くしていると、Maさんから電話があり、
「トリプルオカリナ、落として壊してしまいました」
「あらま」
MaさんとOcさんが今年から練習し始めている三連オカリナが、トリコルトリプルAC(17,280円)である。トリプル(三連管)とオカリナ単管を比較すれば同じような値段なので、続けるにも止めるにも最初は適したトリプルオカリナと言える。
「テレマン楽器に聞いてみます」
と言うから、もう少し高くなるけれど、これからトリプルオカリナを続けるなら、同じものではなく颯(かぜ)オカリナを勧めるけど」
と言った。やたらと買える値段ではないが、これは43,000円する。だがこの音は素晴らしく、この値段で損はない。また、オオサワトリプルとなると、120,000円を超える。これは垂涎の的である。いきなりトリプルの練習を始めた者に、それは酷と言うものだ。段階を踏む必要がある。それでも、颯トリプルなら、十分にやっていける。更に高価なものを求めたくなれば、最早財布と相談するしかない。
暫くしてまた電話があり、
「明日、発送すると言っていました。詩さんの名前を出させて貰いました。すると、『今度もし不都合な所があったら交換しますから、送り返して下さい』との事でした」
颯トリプルにしたそうだ。オカリナ全般については、どのオカリナがいいなどと、そう簡単に勧められるるものではない。音や形や色や重さや穴の大きさなど、個人個人によって様々な要素があるし好みもある。種類も豊富だからである。
颯トリプルに就いては高価とは言え、いい音がするのは確かだし吹き易い。神戸のオカリナフェスティバルで試奏して、確認している。
「Ocさんがきっと羨ましがるよ」
と言うと、
「きっと買うと思います」
と言ったので笑った。
もうこれで今年のオカリナ関係は終了した。後29日に、新開地にあるメトロの卓球場で卓球をする事になった。この5、6人の中で勝てそうで勝てない2人には絶対に勝てないが、何とか1セットでも取りたいと、これから作戦会議を1人でする積もりだ。後、また酒が飲める。
おっと、皆様、来年もまたよろしくお願いいたします。