昨日(11日)は、岸和田へ行った。初めてだった。ブログには書くまいと思っていた。だが、他の事をYouTubeで観ていたら、そちらの事を書きたいと思った。私にはまだまだ遠い、人間のあり方に関わる事だったから。
メインになる筈の昨日の事が、決してそうではないのだが、まるで序でのようになってしまった。
岸和田と言えばだんじりが有名で、テレビではその勇壮な姿をよく見かけたものだった。最近になって、だんじり祭のだんじりは9月と10月に2度繰り出される事を知った。
この日、岸和田地域のFMラジオに出演する為に出掛けたのだった。シマさんは相方と2人6月2日に出演済みで、私の助っ人役でやって来た。
三宮から私とシマさんは迎えの車に乗った。そこには唯一女性のパーソナリティーと運転をしてくれるエンジニアがいた。
車は、1時間位掛かって、岸和田に着いた。カフェで打ち合わせをした。緻密なものではなかったが、大まかな話があった。その後6時までには少し時間があったので、車で岸和田のお城の周りをぐるっと回ってくれた。結構立派なお城だったが、その周りにはお濠がある。こじんまりした様相を呈していた。
柳が揺れ、夾竹桃が咲いていた。PCでは観ていたものの、実物とは違った。掌に乗るようなお城と、雄大な実際のものとは、周りの景色や匂いからして異なものに思われた。
岸和田に初めて来た事に感動しながら、目的地の「ラヂオきしわだ」(79.7MHz)のあるビルに入って行った。2階にあった。周りの人に挨拶したりして過ごした。5時から1時間出演していた人達が出て来て、すぐに我々が入って行った。
どこにでもあるスタジオで、TVなどでもよく見るものだった。パーソナリティーのKuさんと、シマさんと私とは向かい合った。それを底辺とした三角形の頂点の辺りに、エンジニアのOさんはいた。CDはすでに預けてある。
シマさんは今回は演奏しないので、三線の事を聞かれるがままに話し、何か相談が来たら答える役回りだった。
1時間の出演で、最初のオカリナを吹いた。伴奏が聞こえないほどに小さい。音を上げて欲しいと言った合図をしたが、それは全く無理だった。もう本番は始まり、伴奏が流れている。私はまるで勘を頼りに演奏した。
伴奏とずれている事も、瞬間何となく分かった。これが岸和田中に流れている。私には聴こえなくても、伴奏とオカリナの音はバランスよく流れているので、そのちぐはぐした音はそのまま明瞭なのだ。途中から私が演奏を止める訳には行かず、そのまま最後まで吹いた。最後の何小節かは吹けなかった。
始まったばかりである。ここで意気消沈しては何のために来たのか分からない。話も半分はあるではないか。次の曲に移った。シマさんが、私の耳にイヤホンを突っ込んでくれた。すると、何とか伴奏が聞こえて来た。音が爆発しそうに大きく鳴っている。この曲が終わってから、音量調節する抓みの説明をしてくれた。
彼は全く助っ人としての働きをしてくれた。私は、お蔭で、慌てる事もなく生き返った。リクエストの曲を流す時はカフのレバーが下され、私達の喋る声は流れない。そこでそんな話を含め、ちょっとした雑談が出来た。私はここで買っていたお茶を飲んだ。
演奏のための5曲を用意し、時間が余ればと更に5曲を用意していた。だが、結果は4曲でぎりぎりだった。喋るのは楽しかったが、初めの曲ががたがただった事と、予定の5曲目が出来なかった事を話したら、「次に来た時その曲を演奏すればいいし、ここから演奏すればいいじゃない」と、予備に入れていた曲を指さした。
終わって皆で写真を撮ったが、パーソナリテイーのKuさんはとっても気を配ってくれた。やさしい心の持ち主で、きっとファンも多いだろうと思った。リアルタイムでメールが入って来ている。素晴らしいパーソナリティー振りで、その言葉遣い、間の取り方、内容、引き出し方に至るまで、勉強になった。
最初の曲の時も、心の中で葛藤しながらも、こんな事もあるのだと言う事が勉強になったし、実際にライブで進行していても慌ててはいけないと思ったし、演奏しながら解決策を考えていた事までもが勉強になった。
後からも、近くの居酒屋でごちそうになったし、再び家まで送って貰ったりもした。三宮まででいいと言ったのだが、甘えてしまった。その後、シマさんも送って貰っている。
先ず書きたかった事は、麻雀の事だ。いつもやっているのではなく、月に1回位かな。勝つ事もあれば負ける事もある。負けが多いかも知れない。だが、YouTubeで桜井章一さんの打ち方を観て、そこに人間の生き方みたいなものを見た思いがした。知る人ぞ知る、代打ちを20年間も続け、現在は雀鬼会を開いている人で、負ける事を知らない所か自在に自分の順位に持って行ける人でもある。
例えば、地域の麻雀大会に自分の孫だったかを連れて出掛けた。孫は10位の商品のおもちゃを見て、それが欲しいと言った。桜井章一さんは、孫の為に優勝などではなくちゃんと10位になって、この商品、ガンダムのようなおもちゃをゲットしたのである。
彼の打ち方には流れがある。決して止まらない。大局観を見極めるのに優れている。これだ、と決めたり拘ったりしない。途中で周りを読みながら流動的に打つ。自分だけが上がろうとしていない。人が上がっても如何に自分の手が良かったかなど関係なかったかの如く、さっさと手牌を崩す。
こんな打ち方をしていると、どんどんいい牌が吸い寄せられて来る。私などとはケタ違いも甚だしいが、これが桜井流の自然体かと思った。勿論技術などは卓越し、超越したレベルにあるが、その上に生き方さえも垣間見える。シンプルであるが変幻自在であり、勝ち負けを通り越した所に住んでいる仙人のような麻雀だ。
今度やる時は、気負いや拘りを持たずに淡々と打ってみたい。ちょっとだけ観たそれを癖と言っていいかどうか分からないが、彼の打ち方から観た事を参考に、私も実践してみたい。
「例えば5筒2枚と6萬2枚で待つより、筒子なら筒子の2枚ずつ、それも並んでいる2枚ずつで待つ方が出易いです。3筒と4筒の2枚ずつとか7筒と8筒の2枚ずつとかの様に。これは両面待ちと同じような感じで待てます」
と言っていた。言ったそのままではないが、そんなような事を言っていた。技術と経験がなみなみと、止まる事を知らずに溢れ出すのであろう。更に、
「この人は体が少しずつ揺れているでしょう。今はせっかちになっていますね。きっと慌てたり、鳴き麻雀になるでしょう」
と言い、どんな小さな動きも見逃さない。人間観察にも、その読みが深かった。
こうして、私には学ぶ事があった。拘らずに心を柔軟にすれば、どんな事からでも学べると思った。
ペルセウス座流星群は今宵がピークらしい。1時間に数十個は観られると言う。月明りもなく、よく見えるそうである。今、見えるだろうか。ちょっくら南東の方角を見てから寝よう。流れ星には、何だか夢がある。