昼過ぎに届いたレターパックからは、u田さんからの「坊がつる讃歌」が入ったCDが出て来た。お願いしていたのだから、当たり前と言えばそうなのだが。

もう2年と少し前の事だが、加古川の別府公民館でオカリナの演奏をする事になり、打ち合わせを丁寧にして頂いた時から親しくしている1人にKikさんがいる。彼は私より首の差程年上である。

そのKikさんにこの前数人で会った時、

「詩さんのオカリナに『坊がつる讃歌』が合うと思いますけど」

と言われた。1回切りではなく、何度となく口から出るその言葉に、知ってはいるが詳しくは知らないこの歌。心のスイッチが入った。Kikさんが何故ここまでと思うが、大きな理由がある。彼の出身地が大分県竹田市なのだ。そして、坊がつるは竹田市にある盆地であると共に湿原でもあるのだ。

私はそれから、何でもいいから伴奏CDを探した。やっと見付けたものの、それはもうかなり古いもので、販売先にも手元にはないとの事だった。

それからu田さんのブログのコメをした時に、その事をちょこっと書いてみた。するとu田さんの返事に、自分で良ければ作ってみてもいいと書いてあった。それは青天の霹靂かはたまた雨天の虹か。渡りに船と言っていいのかどうか、それは嬉しい言葉だった。即座にお願いをした。

それは7月のブログでの事だった。遅くなるが、8月のお盆の頃には出来上がるとの返事だ。私はそれ位で出来るのには全く支障はなかった。9月に入ってからでも良かったのだから。

それが、u田さんのブログが8月14日に更新された。そこには、u田さんのギター伴奏と、彼の演奏がアップされていた。概して言えば、私への「坊がつる讃歌」の伴奏が出来たと言う知らせでもあった。

早速PCで聴いてみた。u田さんの生で入れた伴奏だ。それは心地よく溶けた。想像を越える素晴らしいものだった。体も心も惹き付けられ、何度も聴いた。そして、オカリナのアルトC管とソプラノF管を持って来て、合わせて吹いてみた。何と心地よく馴染む事だろう。百戦錬磨のギタリストの音は、私のそんなに上手くないオカリナの音を包んだ。

彼の考えと私の考えがぴったりで、掌が合わさったような感覚だった。私がただ合ったと言っているだけかも知れないが、この生伴奏の包容力に歓喜した。

何度合わせて演奏したか分からない。PCではコラボ出来るが、よそで演奏するにはCDが要る。それを待つ事約1週間。今日それのCDが届いたのだった。

早速ラジカセで鳴らしたが、その迫力は素晴らしかった。私の横で弦を掻き鳴らしているのではと思える程だった。u田さん本人が、実演しながら録音したものだから、この音には彼の魂が籠っている。

u田さんは一筆箋に、「生ギターのカラオケ制作は初めてで苦労した」と笑いながら書いていたが、笑い所ではなかったかも知れない。初めてで、苦労があったと思う。そんな中で届いた[坊がつる讃歌」だった。

ぴったりの日に出来上がったのも凄い事なのだが、丁寧な人柄が思われる中で、その伴奏の素晴らしさと今日のCDの落手に感謝したい。

Kikさんにはいつか聴いて貰うかそれまでに聴かれているかも知れないが、u田さんのギター伴奏と私のオカリナとのコラボが、どれだけ人の心を引き付けるか、そんな積もりで演奏したいと思っている。

1番から9番まであるが、私は、この伴奏通りの3コーラスで演奏する。今は、1番2番そして4番でに飛んで終わりにする事を考えている。

作詞:神尾明正 補作:松本征夫 作曲:竹山仙史

1 人みな花に 酔うときも 残雪恋し 山に入り 涙を流す 山男 雪解の水に 春を知る

2 みやまきりしま 咲き誇り 山紅に 大船の 峰を仰ぎて 山男 花の情けを 知る者ぞ

(3) 四面山なる 坊がつる 夏はキャンプの 火を囲み 夜空を仰ぐ 山男 無我を悟るは この時ぞ 

4 出湯の窓に 夜霧来て せせらぎに寝る 山宿に 一夜を憩う 山男 星を仰ぎて 明日を待つ

調べて見ると、「坊がつる讃歌」は元は広島師範で歌われ、それが九州に持ち帰られてそこで広がって行ったとある。私が生まれる5年前には出来ていたようだった。だが、「坊がつる」は確かに大分の竹田にある、標高約1,200メートルの盆地なのだ。



※ このギター伴奏、演奏を聴きたい方は「u田のブログ」で検索して、u田さんのブログ8月14日の「坊がつる   讃歌」をご覧下さい。