大阪フィル交響楽団に所属する合唱団の数人が、大阪府警察コミュニティープラザで歌う。下手な訳がなかろうと、出掛けた。いつもの通り1時間で、今回は15時からの演奏だ。開始時刻はまちまちなのだ。
バリバリのプロではないと思うが、アマチュアでは決してない。午後3時から始まるが、2時35分には中に入った。プログラムがなくなってはブログが書けない。いつもの場所に置いてない。えっ? もうなくなったのか。そう思いながら空いた所に座った。誰も、プログラムらしいものを持っていない。そんなの初めてだと思った。
リハーサルをしている。それを聴いているその前面に、プログラムが書いて貼ってあった。暫く目を細めながら書き写していたが、アルファベット文字になると、そう易々とは写せない。前まで出行って、確認しながら写し替えたりした。
大阪フィルと知っただけで、がっかりはしないだろうと考えたのは正解だった。
合唱団の個人の名前はどこを見てもない。今日のMC兼ソプラノさんは、色々話してくれる。名前は自己紹介したかも知れないが、それは記録もしていないから、喋っていなかったのかもしれない。
100人だったか150人だったか合唱団員がいて、50人がソプラノだと言った。今日は全部が合唱団員で、4人が出演する。その内の2人はピアノだけを受け持ったり、ピアノと歌を受け持った。
後1人いたが、それだけは男で高校3年生だった。17才だと言った。彼は大阪フィルハーモニーとは関係はないが、何処かで優勝したピアニストだ。
「華」、それが今日のグループ名だった。
MCが言うには、家に大きな月毎のカレンダーがあり、右側の前の横と、左側の横に書いたのはその11月と12月とのカレンダーの後ろを使ったものだそうだ。お父さんは怖い人だったが、退職したら丸くなったようで怒らなかったそうだ。刑事をしていたと言う。
お母さんも心配して、もう1つのカレンダーの11月、12月部分を切り取って持って来てくれたらしい。もう既に書いてはいたのだけれど。それで、今年の自分の家には11月と12月がないと言って笑わせた。
1.もののけ姫 Piano-もりかわ、ソロ-MC
2.この道 Piano-もりかわ、ソローMC
3.浜辺の歌 Piano-たけむらよしこ、ソローまさおかかずえ
4.初恋 Piano-たけむらよしこ、ソローMC
5.革命 Piano-たけむらしょう(17才、高3)
6.Trois beaux oiseaux du Paridis Piano-たけむらよしこ、ソローMC
7.ます Piano-たけむらよしこ、ソローまさおかかずえ
8.Nel kar piu non mi sento Piano-たけむらよしこ、ソローまさおかかずえ
9.Onbra mai fu Piano-たけむらよしこ、ソロ-まさおかかずえ
10.Quando me’n vo Piano-たけむらよしこ、ソローMC
11.La Wally Piano-たけむらよしこ、ソローまさおかかずえ
12.愛の喜びは Piano-たけむらよしこ、まさおかかずえ・もりかわ
13.ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 作品18 第1楽章 Piano-たけむらよしこ・たけむらしょう
これだけ変化のある曲を集めたので、退屈させなかった。況してや高校3年生のたけむらしょう君が6番のラヴェルの曲と13番のラフマニノフの曲を演奏してくれる。13番は連弾だが、これは親子なのだ。MCは、
「いい息子さんを育てられましたね」
と言った。いい親子だなと思った。ピアノはちゃんと調律してあるとは思えなかったが、それでも懸命に弾いてくれた。このホールは外の人の行き来の騒音が平気で入り込んで来る。音響の良い場所だとは、お世辞にも言えないばかりか、最初からホールにする積もりはなかったような気がした。ただ、ブラスバンドなどなら、その威力は発揮されるだろう。
それでも、それでも楽しませてくれた。私は、どこか芸文とかシンフォニーとかのホールでこの演奏があったらと考えたし、そんな積もりで聴いていた。1時間が、こんなに凝縮されて熱い思いにさせてくれた「華」に、お礼を言いたい所だ。
交通費と夕食(勿論大ジョッキを付けた)で3,000円にはなったが、それはチケット代だと思いながら、大阪から新快速、三宮から帰りの高速バスに乗った。暗いけれど、はっきりした雲と空の境目を感じながら、引き戸の鍵を開けた。