2時間も掛かるとは思えなかった。だが、11時過ぎにバスに乗る決心をした。結果オーライとはこの事だった。
三宮から阪急電車に乗った。特急に乗った。十三まで行き、乗り換え。河原町行き準急に乗り、高槻市駅で降りた。もう1時だった。
心配なので、高槻現代劇場の近くまで地図を見て行き、一応場所を聞いた。もう、確実に着ける確信を得て、後戻りをした。博多長浜ラーメンの店に入った。一般的なラーメン、680円を注文した。
「長さわラーメンを。長さわラーメン」
店の人は分かったようだが、私には2度正しく言えなかった。
「長浜ラーメンを」
と。
遂に来たか、と思った。店の人が厨房に向かって歩いて行った後で、
「長浜ラーメン」
と言って見た。言えた。言語障害や認知症ではないようだった。でも、何だか変。すぐに思い出せなかったり、すぐに反応出来なかったり。
食べ終えてから、会場に向かった。1時30分開場で、まだ10分間があった。知り合いの人2人と出会って、少し話した。開場になって、並んで入った。真ん中辺に3人は座った。
暫くするとツキーさんがやって来て、私の椅子の横にしゃがんで話し出した。私にも経験がある。しゃがむと、痛くて立ち上がれなくなる。案の定、痛いと言いながら彼は立った。
オカリナの演奏を楽しみにしていた。それで、2時間も掛けて来たのだ。
「Whistle競演 オカリナ×口笛」
口笛なんてどうでもいいと思った。だが、口笛は、1部2部とも、ずっと吹き続けだった。彼は青柳呂武と言って、東京藝術大学に在籍している。まさか、藝大で口笛専攻ではないだろう。5歳からヴァイオリンをやっている。口笛は、19歳で国際口笛コンクールIWC2014の成人男性部門に初出場し、至上最年少で日本人初のグランドチャンピオンとなった。1994年8月14日生まれ。
オカリナは、島崎愛子。大阪音楽大学作曲学科楽理専攻を卒業している。オカリナやティンホイッスルを指導している。
島崎紗耶はチェロ。島崎愛子の娘ではないかと思ったが、余りにもよく似た顔をしている。多分、親子だろう。ピアノもいたが、彼女はチラシには載っていない。
ざっと150人の人が聴きに来ている。プログラムはない。私が聞いたタイトルを書いて置こう。
1.ビヤダルポルカ
2.彼方の光
3.マイハートウイルゴーオン
4.エルチョクロ
5.トルコ行進曲
6.コスモス(合唱曲)
7.ハルディン(合唱曲)
8.始まり(合唱曲)
オカリナ会ブーケのメンバーが19人出て来て「君歌えよ」をオカリナで演奏した。見た事のある人もいた。島崎愛子さんのお弟子さん達ではないのだろうか。その後、オカリナ、ティンホイッスル、口笛で参加する者達が前に出て行った。それで全部で32人になった。ツッキーさんも前に出たが、口笛で参加した。少年時代の演奏が始まった。
10分の休憩の後、2部が始った。ヴァイオリンとピアノ(電子)。口笛の独唱だが、「アメージンンググレイス」と「上を向いて歩こう」だった。口笛、オカリナ、チェロで千と千尋の神隠しより「命の名前」、となりのトトロより「風の通り道」、耳を澄ませばより「カントリーロード」のアニメ曲3曲を演奏をした。
ピアノが入って来て、宮本文明作曲の「風笛」。「オーシャンゼリゼ」。青柳呂武作曲「過ぎてゆくもの」。最後がリベルタンゴ。アンコールだと思ったが、「情熱大陸」が鳴り響いた。それからアンコールの拍手に応えて、「トランペット吹きの休日」で終わった。
私はオカリナを聴きに来たが、ずっと口笛がメインだったように思う。オカリナやチェロは、ハモったりして支えの部分に回っていたが、せめてオカリナのソロを2、3曲は演奏して欲しかった。
オカリナと口笛のコラボは初めて聴いた。だが、口笛の凄さと上手さは中々のものだった。オカリナもと思っていたが、口笛の凄さに、オカリナや他の楽器は竦んだ形になったように思った。上手いのだけれど、口笛が普通の口笛ではない。その凄さは、こうして聴いて初めて分かったのだった。
オカリナも、単独で演奏したら上手く感じたかも知れない。だが、たかが口笛、されど口笛だったのだ。どこにでも凄い人はいるものだ。
梅田まで帰ると、飲み放題1,000円と焼き鳥や唐揚げを注文して、夕食にした。飲み放題は元が取れた。三宮迄来るとバスの時間まで10数分ある。一貫楼の豚まんを2個買った。
家に着くなり、2個食べてしまった。いつも思うのだが、これでは痩せる訳がない。ああ、無常だ。無情・・。
2016.5.7