ザンザンザカザカ ザンザンザカザカ ザンザンザカザカ ザンザンザカザカ ザンザンザンザン ザンザンザンザン・・・

これが久し振りに聴いたカントリーウエスタンの1つのリズムだ。カントリーウエスタンはアメリカのジョージア州アトランタで1920年代に生まれたと聞く。

伊集院博氏が亡くなって、その偲ぶ会が、ここJR桜夙川駅を降りた2号線沿いにあるFortwortHで行われた。このライブハウスのオーナーは18歳の頃からカントリーをやり出し、それで自分の生涯が決まったと思ったそうだ。この店のこの名前も、彼が尊敬する1人の出身地、テキサス州の都市の名前から採ったものだ。

今日はカントリーでもブルーグラスと言われる方のグループが殆どだったが、2時から6つのグループが25分ずつ演奏した。その後でこのオーナー福原照晃さんは歌ったが、初めて聴くこの素晴らしい声が72歳のものだとはとても思えなかった。歌が好き、しかも3、4歳の頃から歌っていたと言う話だ。

滅多に聴きに行く事のないブルーグラスだが、あの軽快な演奏に惹かれてしまう。何にも分からないのに、その音は忘れる事がない。元気になれる感じがする。

3人組、5人組、6人組が今日の構成で、この伊集院博氏の偲ぶ会のPart2だと言うから、全く知らない彼は、この道では相当な人だろうと思う。

2:00~2:20 ご挨拶の後 偲ぶ会band

2:25~2:50 浪漫Grass

2:55~3:20 中村テル&スケッツ

3:25~3:50 Willie楠山&friends

3:55~4:20 ラッシー

4:25~4:50 Blueridge Mountain Boys

それからオーナーが歌ったグループで、3曲聴かせて貰った。最初の歌には上手くて吃驚した。江利チエミのテネシーワルツだった。男が歌うのは初めて聴いたが、新鮮だった。

私の目当ては、以前聴いた事のあるBluerige Mountain Boysだった。今日のグループの中でも、セミプロか、その前か、その後ろか、プロ級か、私にはそんな分類が出来た。皆上手いけれど、滅多に聴かないブルーグラスではあるが、その位の判別は何とか付ける事が出来た。別にランク付けなんてしなくてもいいけどね。

私の目当ての演奏は、大学時代からの仲間で結成されており、皆立派な仕事を持っていらっしゃる。5人の楽器はバンジョー、フィドル、マンドリン、ギター、エレキベースだ。バンジョーとマンドリンとフィドルが軽快で明るい、速いパッセージの演奏をする。ギターがそれに加わり、エレキベースは低音を利かせて演奏全体を支える。

プロでも十分通用すると思った。又、MCが面白く、皆が曲が終わるとMCを要求した位だ。

「ある婦人が、宝くじが当たったと大騒ぎをしました。それを聞いた主人が『山に行くかか海に行くか』とそわそわしながら喜んでいると、その婦人は『あなた、出て行って』と突然言ったんです」

こんな具合で、人を楽しませる彼のMCは落ち着いていた。こんな余裕が、皆に聴く楽しみを与えるようだ。これも音楽の大切な1部ではないかと思った。勿論、このグループにはアンコールが響き渡ったが、オーナー達の演奏が入った為に時間が押して、アンコール曲を聴く事は出来なかった。

国道2号線沿いに大きなレストランがあり、1時に着いた私はカツ丼を注文した。まずまずの味で、他のものもきっと美味いだろうと思わされた。カツ丼こそ、美味い店と不味い店がある。よくこんなカツ丼を食べさせるなあ、と思った時もあった。「これぞカツ丼」を求め歩く私に取って、不味いのに当たると落胆している自分が見える。

まあまあの豚カツの味が、全体を美味しく感じさせたようだ。三つ葉の茎が多過ぎたのと、卵に火がよく通っていない所があったのは残念だったにしてもである。

1時30分にFortwortHに入った。もう既に満員で、ライブハウスだからそんなに沢山は入れないが、40人はいた。私は予約を入れていたので、席は確保されていた。整然とレストランのようにテーブルが並んだりはしていないが、却ってそれが自由で気取らない雰囲気を醸し出していた。

3,000円を渡すと500円のお釣り。それにサンドイッチが渡され、ドリンク券が2枚渡された。本来なら、この2,500円に更に1,500円は払わなければならなかっただろう。

昼間からビールもなあと思っていると、もうあちこちにビールが散見される。女性だって堂々と平気で飲んでいる。私も早速1枚の券をビールに換えた。だが、サンドイッチはなかなか食べられなかった。大分ビールが進んだ頃、あてにしてサンドイッチにパクついた。もう、帰りには何も食べない事にしたし、家に帰っても何も食べないと決めた。

始まるすぐ前に、もう1枚の券でジンライムを注文した。1枚しかなかったらジンライムにしている。何故か「ライブはジンライム」と決めているからだ。

ギターとエレキベースはともかくとして、バンジョーとマンドリンとフィドルの世界は独特のものがある。この3つの楽器が鳴り出したら、体の動きが止まらなくなる。私の隣に座っているおじさんは、学生時代からずっとカントリーミュージックだけに浸かって来たと言った。私には色んな事を聞いて来た。他の事は何も知らないのでと言って。

私だって世代は同じ? いや、この人は75歳だと言っていた。でも、そんなに違わない。けれど、私はカントリーミュージックなど聴いた事もなかった。今だって、数回聴いたに過ぎない。それでいて、何か楽しいものを感じてしまう私がいるのに驚く。況して、知らない人の偲ぶ会に行くなんて。

音楽なんて、そう言うものなんだろうか。意志の弱い私は、あれだけ決心をしていたのに、ナポリタンを食べ、コーヒーまで飲んで帰った。今から、焼酎を飲むかコーヒーを飲むか、考え阿具根ている。あては、焼酎でもコーヒーでも、黒砂糖だ。