最大350人は収容出来ると言うホールに入った。壁に立てかけてある大きな物体を、男6人位で床に倒して行く。3つ倒すと高さ2、30センチのステージになる。
午後3時から5時まで借りてある。15分程早かったけれど館長さん自ら入れてくれた。くやすけで出会ったKikさん、O君、Ki君は元より、その他何某かの会長とか肩書のあるメンバーが6人、後ろに椅子を並べて座っている。
Ki君はCDの入れ替えを担当してくれるので、その練習も兼ねてステージ横の機材の所にいる。5月に本番を控えているリハーサルと言う訳だ。後ろの方々は態々立ち会ってくださっている。けれど、私には審査員にしか見えなかった。
この辺でオカリナをやっている人がいると言うので、誰かが呼んだ。その人中心に、後ろの審査員達? は、音量とかオカリナとマイクの位置関係を聴いてくれている。「どうですか」と訊ねると、大きな丸を腕で描いてくれたり、口でアドバイスしてくれたりする。私には、聴衆にどのように聞こえているのか分からないので、とても有り難い2時間だった。
一定の音量で各曲のCDの伴奏を流すとそれぞれに音の強さが違い、メインの音量を上げたり下げたりして確認した。Ki君はそれをしっかりと書き写している。本番は、彼との2人三脚になる大切な役割である。
マイクを使って吹くと、ソプラノのC管やG管は耳にキンキン響くと言う貴重な意見を貰った。これは全員の一致する所だった。こんな大切な心臓部の事情がはっきりしないと、演奏会も台無しになってしまう。アルトのC管の低い音は音量を極小に抑えているマイクに近寄って吹いても問題はなかった。キンキンすると言う楽器に就いては、マイクとは関係しない場所にまで下がった。すると耳障りな音は解決した。
予定の曲13曲を適当な所で終えて、全部聴いて貰った。水がいいかお茶がいいか聞いて、ペットボトルの水を持って来てくれた人もいた。「疲れたでしょう」と労いの言葉を掛けてくれた人もいたが、私は慣れているので、人が感じる程には全く疲れなどなかった。自分の部屋で座らずに10時間練習した事が1度だけにしても有るので(もう2度としないが)、2時間位は平気である。
こんなに皆さんに親身になって聴いてもらった事もない。有難い事この上もなかった。後は自分の問題が残る。
CD等ではなく、ピアノ、エレクトーン、ヴァイオリン、チェロ、エレキベース、ドラムスなどがあればオカリナとの生演奏を聴いて貰えるのにと思う。迫力、臨場感が全く違うし、私の下手さ加減をカバーしても貰えるのだ。
兎も角も、本番でどんな演奏になるかは分からないが、このリハーサルの日がなかったらさっぱりだろうと実感している。また、年に1度の企画だと言う定期研修会に私を呼んで頂けたのは人脈を除いてない。それにKikさんとO君の加古川のこの地での人脈や実力がなかったら、リハーサルだとしても、ここまでの要人に聴いて貰う事はなかったと思う。
O君の車に5人が乗って、懐かしの「きんのぶた」に行った。垂水のくやすけで合った4人と、Haさんと言う女性が1名。この方とは以前もお会いしている。
5時15分の予約でぐるぐる回ったりして5分前に着いた。何とか通してくれた。ここは殆ど6人掛けになっている。5時から開くが、このような時間差の予約をしていないと、一気に人が詰まったら動きが取れなくなるので、15分からの予約となったそうだ。この日は土曜日の所為もあってか、見る見る席が埋まって、満員状態になった。
従業員は皆とても気持ち良く対応してくれる。この前もその前もそうだったが、教育がとても行き届いていると思った。
「何かアレルギーとかございませんか」
と女店員が聞く。
「ああ、豚ですけど」
と私が言うとその店員は可愛い顔で笑った。お客とのやり取りに慣れているのだろうか。こんなギャグめいた事を理解しているのだろうか。でもどちらにしても、先ず笑みを浮かべたり笑顔を見せる方が絶対にいいとこの時感じた。怪訝そうな顔をしたりむっとした表情を見せる事は、一瞬たりとも損だと思った。
「AKBの人とそっくりだね」
と私が言うと、本当に可愛く笑ってくれる。この注文で忙しい時に、ゆったりとしかも機敏に対応してくれる。「きんのぶたは私達の加古川のオアシスとなった。Kikさんも口を合わせるように、
「AKBから出張して来たの」
なんて聞くので、すぐに場が盛り上がってしまった。年甲斐もないが、こんな事が平気で言える歳になった。この店員のNさん、きっと「変な爺さん」と思っているかもしれない。でも、前向いて、元気で歩古稀。
豚のロースやバラをスライスしたしゃぶしゃぶようの肉が、白い大きな折り紙よりやや大きな白い皿に何段にも重ねられて運ばれた。その前に生ビールとウーロン茶で乾杯! O君はどんどん色んな料理を注文してくれる。それが無駄がない。皆喜んで、シャブシャブ、モグモグ。ほんとに友達っていいなと思う瞬間でもあった。私には中々出来ないが、心情的には「察する事」が人生では大切だと思っているからだ。空気を読むと言う事・・。
食べ放題の四角い皿は、どんどん追加される。美味い! この前は満腹して倒れそうだったし、次の日が病院での検査の日だったのに、しこたま食べてしまったと言う苦い経験がある。あの時は、食べた後歩くのがやっとだったけれど、もう忘れてしまっている。いや、忘れようとしているのだろう。
Ki君がつくねを注文した。竹を縦に割ったようなものにつくねが詰まっている。軟骨入りとそうでないものが2本来た。ヘラで適当な所から切り離す。たい焼きの餡子を入れる時のように・・。面白い。こんな所に何気ない遊び心が隠れていたのだ。
食べて飲んで食べて飲んで、1人幾ら? そう誰でも思うだろう。ずばり、3,000円だ。そうそう加古川に行く事もないだろうが、O君、これからも「きんのぶた」をお願いしたい。店に出ても、予約客が何人も並んでいた。
Ki君の一声でカラオケに行く事になった。皆密かに、行くだろうと思っていただろう。Ki君が言えば必ずそうなる。一緒にいるだけでその恐怖と喜びの呪縛からは解放される事はない。が、そう言ってくれる事を待っているような所がある。Ki=カラオケ。算数で習ったイコールは、こんな時に使うのだった。
O君の奥さんも呼んで、6人で部屋に入った。7時半位だったと思う。こんな部屋は初めてだが、前に3、4人が座り、その後ろの1段高い所にまた3、4人が座るようになっている。ミニミニ映画館だ。歌っている人の顔が見えない。まさか体を後ろに反らして聴くのも何となく不自然だ。もうばっちり後頭部の薄さを観察されてしまった。こんな階段式カラオケは初めてだ。
皆上手い。私は「聴く方に徹したい」と言ったのに、順番に回って来る。その度にのど飴を嘗めた。
男達は、古い良き昔の歌を歌っている。やっぱり我々世代の歌だから懐かしい。女性は歌手のように上手い。Haさんは大月みやこの歌専門のようだ。これが堂に入っている。O君の奥さんんも挑戦だと言って大月みやこの歌を歌った。どちらも頗る上手いが、歌い方は違う。それぞれに、聴き甲斐があった。
2時間終了の電話が鳴った。外に出ると9時半に近かった。奥さんをまず1人O君が連れて帰って、後5人が乗り込み、JRの加古川駅まで行った。Ki君と私はそこで下り、車と電車に分かれた。Ki君とずっと喋りながら、私は最終バスを気にしながら垂水駅で降りた。Ki君は新長田まで行って、そこから地下鉄に乗り換えて帰る。
「プラットホームから落ちないように」
と言って別れた。バスは最終が10時30分か35分かと思っていたが39分で、時間の余裕はあって助かった。1時間以上歩くのも、2,000円以上払うタクシーに乗るのも厭だからだ。
お腹が減った訳でもないのにチキンラーメンを食べてすぐに寝てしまったので、朝起きても体重が私の決めている基準より上がっていた。何とかあと4キロは落としたい。ああ、きんのぶたよ、ラーメンよ。
4月25日の出来事を、26日朝に記す。
午後3時から5時まで借りてある。15分程早かったけれど館長さん自ら入れてくれた。くやすけで出会ったKikさん、O君、Ki君は元より、その他何某かの会長とか肩書のあるメンバーが6人、後ろに椅子を並べて座っている。
Ki君はCDの入れ替えを担当してくれるので、その練習も兼ねてステージ横の機材の所にいる。5月に本番を控えているリハーサルと言う訳だ。後ろの方々は態々立ち会ってくださっている。けれど、私には審査員にしか見えなかった。
この辺でオカリナをやっている人がいると言うので、誰かが呼んだ。その人中心に、後ろの審査員達? は、音量とかオカリナとマイクの位置関係を聴いてくれている。「どうですか」と訊ねると、大きな丸を腕で描いてくれたり、口でアドバイスしてくれたりする。私には、聴衆にどのように聞こえているのか分からないので、とても有り難い2時間だった。
一定の音量で各曲のCDの伴奏を流すとそれぞれに音の強さが違い、メインの音量を上げたり下げたりして確認した。Ki君はそれをしっかりと書き写している。本番は、彼との2人三脚になる大切な役割である。
マイクを使って吹くと、ソプラノのC管やG管は耳にキンキン響くと言う貴重な意見を貰った。これは全員の一致する所だった。こんな大切な心臓部の事情がはっきりしないと、演奏会も台無しになってしまう。アルトのC管の低い音は音量を極小に抑えているマイクに近寄って吹いても問題はなかった。キンキンすると言う楽器に就いては、マイクとは関係しない場所にまで下がった。すると耳障りな音は解決した。
予定の曲13曲を適当な所で終えて、全部聴いて貰った。水がいいかお茶がいいか聞いて、ペットボトルの水を持って来てくれた人もいた。「疲れたでしょう」と労いの言葉を掛けてくれた人もいたが、私は慣れているので、人が感じる程には全く疲れなどなかった。自分の部屋で座らずに10時間練習した事が1度だけにしても有るので(もう2度としないが)、2時間位は平気である。
こんなに皆さんに親身になって聴いてもらった事もない。有難い事この上もなかった。後は自分の問題が残る。
CD等ではなく、ピアノ、エレクトーン、ヴァイオリン、チェロ、エレキベース、ドラムスなどがあればオカリナとの生演奏を聴いて貰えるのにと思う。迫力、臨場感が全く違うし、私の下手さ加減をカバーしても貰えるのだ。
兎も角も、本番でどんな演奏になるかは分からないが、このリハーサルの日がなかったらさっぱりだろうと実感している。また、年に1度の企画だと言う定期研修会に私を呼んで頂けたのは人脈を除いてない。それにKikさんとO君の加古川のこの地での人脈や実力がなかったら、リハーサルだとしても、ここまでの要人に聴いて貰う事はなかったと思う。
O君の車に5人が乗って、懐かしの「きんのぶた」に行った。垂水のくやすけで合った4人と、Haさんと言う女性が1名。この方とは以前もお会いしている。
5時15分の予約でぐるぐる回ったりして5分前に着いた。何とか通してくれた。ここは殆ど6人掛けになっている。5時から開くが、このような時間差の予約をしていないと、一気に人が詰まったら動きが取れなくなるので、15分からの予約となったそうだ。この日は土曜日の所為もあってか、見る見る席が埋まって、満員状態になった。
従業員は皆とても気持ち良く対応してくれる。この前もその前もそうだったが、教育がとても行き届いていると思った。
「何かアレルギーとかございませんか」
と女店員が聞く。
「ああ、豚ですけど」
と私が言うとその店員は可愛い顔で笑った。お客とのやり取りに慣れているのだろうか。こんなギャグめいた事を理解しているのだろうか。でもどちらにしても、先ず笑みを浮かべたり笑顔を見せる方が絶対にいいとこの時感じた。怪訝そうな顔をしたりむっとした表情を見せる事は、一瞬たりとも損だと思った。
「AKBの人とそっくりだね」
と私が言うと、本当に可愛く笑ってくれる。この注文で忙しい時に、ゆったりとしかも機敏に対応してくれる。「きんのぶたは私達の加古川のオアシスとなった。Kikさんも口を合わせるように、
「AKBから出張して来たの」
なんて聞くので、すぐに場が盛り上がってしまった。年甲斐もないが、こんな事が平気で言える歳になった。この店員のNさん、きっと「変な爺さん」と思っているかもしれない。でも、前向いて、元気で歩古稀。
豚のロースやバラをスライスしたしゃぶしゃぶようの肉が、白い大きな折り紙よりやや大きな白い皿に何段にも重ねられて運ばれた。その前に生ビールとウーロン茶で乾杯! O君はどんどん色んな料理を注文してくれる。それが無駄がない。皆喜んで、シャブシャブ、モグモグ。ほんとに友達っていいなと思う瞬間でもあった。私には中々出来ないが、心情的には「察する事」が人生では大切だと思っているからだ。空気を読むと言う事・・。
食べ放題の四角い皿は、どんどん追加される。美味い! この前は満腹して倒れそうだったし、次の日が病院での検査の日だったのに、しこたま食べてしまったと言う苦い経験がある。あの時は、食べた後歩くのがやっとだったけれど、もう忘れてしまっている。いや、忘れようとしているのだろう。
Ki君がつくねを注文した。竹を縦に割ったようなものにつくねが詰まっている。軟骨入りとそうでないものが2本来た。ヘラで適当な所から切り離す。たい焼きの餡子を入れる時のように・・。面白い。こんな所に何気ない遊び心が隠れていたのだ。
食べて飲んで食べて飲んで、1人幾ら? そう誰でも思うだろう。ずばり、3,000円だ。そうそう加古川に行く事もないだろうが、O君、これからも「きんのぶた」をお願いしたい。店に出ても、予約客が何人も並んでいた。
Ki君の一声でカラオケに行く事になった。皆密かに、行くだろうと思っていただろう。Ki君が言えば必ずそうなる。一緒にいるだけでその恐怖と喜びの呪縛からは解放される事はない。が、そう言ってくれる事を待っているような所がある。Ki=カラオケ。算数で習ったイコールは、こんな時に使うのだった。
O君の奥さんも呼んで、6人で部屋に入った。7時半位だったと思う。こんな部屋は初めてだが、前に3、4人が座り、その後ろの1段高い所にまた3、4人が座るようになっている。ミニミニ映画館だ。歌っている人の顔が見えない。まさか体を後ろに反らして聴くのも何となく不自然だ。もうばっちり後頭部の薄さを観察されてしまった。こんな階段式カラオケは初めてだ。
皆上手い。私は「聴く方に徹したい」と言ったのに、順番に回って来る。その度にのど飴を嘗めた。
男達は、古い良き昔の歌を歌っている。やっぱり我々世代の歌だから懐かしい。女性は歌手のように上手い。Haさんは大月みやこの歌専門のようだ。これが堂に入っている。O君の奥さんんも挑戦だと言って大月みやこの歌を歌った。どちらも頗る上手いが、歌い方は違う。それぞれに、聴き甲斐があった。
2時間終了の電話が鳴った。外に出ると9時半に近かった。奥さんをまず1人O君が連れて帰って、後5人が乗り込み、JRの加古川駅まで行った。Ki君と私はそこで下り、車と電車に分かれた。Ki君とずっと喋りながら、私は最終バスを気にしながら垂水駅で降りた。Ki君は新長田まで行って、そこから地下鉄に乗り換えて帰る。
「プラットホームから落ちないように」
と言って別れた。バスは最終が10時30分か35分かと思っていたが39分で、時間の余裕はあって助かった。1時間以上歩くのも、2,000円以上払うタクシーに乗るのも厭だからだ。
お腹が減った訳でもないのにチキンラーメンを食べてすぐに寝てしまったので、朝起きても体重が私の決めている基準より上がっていた。何とかあと4キロは落としたい。ああ、きんのぶたよ、ラーメンよ。
4月25日の出来事を、26日朝に記す。