The snow glows white on the mountain tonight
Not a footprint to be seen

降り始めた雪は足跡消して・・


小さな恋人と5時間半のデート・・、をして来た。三宮からの帰りのバスの中で眠りに落ち、小さな恋人はバスから降ろすのが大変! 眠りから覚めないから。

降りてから家路への道、まるでトンネルを、そうすけと走る、ふにゃふにゃになったポニョのよう。ご機嫌悪そうな声を上げる4歳の孫を、なだめながら手を引いて早足に歩くじいちゃん。

眠りから覚めなくてぼーっとしている孫。夢から覚めてしまった初老の現実。


ゴールデンウイークに映画を観ようと考える無謀さを分かりながら、預かった孫に聞いてみた。

「アナと雪の女王、観に行く?」

途端に顔が輝き、

「行く」

それで、9時過ぎの高速バスに乗った。流石の渋滞で、三宮に着いたのが9時40分を過ぎていた。ネットで予約している人もいる計算があった為、11時20分からの上映のチケットを買えるかどうか、一か八かだった。

神戸ミントの9階にはスムーズに上がれた。でも、想像以上の人、人、人。販売機の列に並んだ。3Dは満席との案内表示。でもこれは見る積もりもなく、2Dの吹き替え版が目当てだ。小さな恋人は、これ以外は無理だと思ったから。

私一人なら3Dにしただろう。それでも吹き替えは選んでいた。字幕はとてもゆったりした気分では観られない。それもあるが、松たか子の歌が評判を呼んでいたから、是非にと思っていたからだ。

アナの吹き替えは神田沙也加。エルサのそれは松たか子である。

あと少し! の案内に、2Dのチケットに風前の灯火の期待を捨てなかった。販売機の前にいる案内の女性に、

「次空いたら、2つ取って下さい」

と頼んだ。シルバーと小さな恋人のチケットを。

表示された空席を見て唖然としたしほっとした。後ろには沢山の行列が切れない。前列から2列目に2人並んだ席と1人の席。4列目に2人の席があるだけだった。どれも左側に片寄っていた。場所などどうでもよかった。座れるのが先決だ。この4列目の席を抑えた。

5つ6つある販売機で要領も分からず愚図愚図していたら、他の人に取られ、多分満席になっていただろう。この女性の案内の人に感謝しなければなるまい。一瞬でも全てが遅れていたら、観る事も能わず、バスでとんぼ返りだった事は必至だった。

今から1時間半も時間があるが、これは最初からの計算だったから、時間を潰さなければならない。そんなのドンマイだ。

東遊園地で遊ぼうと思ったが、ベンチに2人座って何を話したらいいのだろう。

「じいちゃん」

「なあに」

「ここからあの木までヨーイドンしよ」

そんなとこが相場だ。それに少し遠い気がする。そこで、ミントの南側にあるそごうデパートをうろうろする事にした。

本館の9階ではハワイアンフェスティバル(5月1日~6日)が催されている。相変わらず人が多いし、何か知らないが行列が出来ている。屋上で遊ぼうと思ったが、エレベーターは行ってくれない。最近は屋上には行かせてくれないのだろうか。

地下の食品売り場を歩いた。特に食べたいものはないが、時間稼ぎである。駅の構内にあるパン屋さんで牛乳を買って、小さな恋人にそこで飲んで貰った。後30分近くあったが、ミント劇場のエレベーター乗り場まで行った。それが正解だった。エレベーターを待つ人の行列が半端ではなかったからだ。

9階に着くとトイレに行き、ホットドッグとナゲットを買って2人で半分ずつ食べた。私が3分の2だったけどね。

映画館は幾つもあるが、その上映する部屋に入った。孫は前が半分しか見えないようだった。隣の本物の恋人の男が、

「子供の椅子のようなものがあるようですよ」

と言った。すぐに外にでようとすると親切にも、入って来る女の人が、

「出た所にありますよ」

と言った。ちょっと離れていたが、一つ厚い座布団風のクッションをゲットした。早速椅子の上に置くと、よく見えるようだった。それでも目平らにするとスクリーンの下と前の椅子とが丁度重なるように見えたので、クッションの下にペットボトルを入れた。若干高くなったようなので、これで一安心だ。小さな恋人には気を遣う。


内容は書かない事にする。ただ一言。よ・か・っ・た。

松たか子の歌。評判通りだ。聞き惚れてしまった。ディズニーの今までのアニメとは違い、凄い実感がある。「アバター」以来の大ヒットだろう。映像の美しさはえも言えぬものだった。

アナが凍ってしまった所で終わりかと思ったが、愛の力でそれが融けた。小さな恋人は私の横で思わず声を出していた。

「よかった!」

他の子供達も、数か所で反応してどっと笑っていたが、それは「お前の頭は石で出来ているのか」と言ったような場所だった。

2000種類の雪の結晶を作ったとあったが、それはそれは綺麗なものだ。

中身のないブログになったが、私はもう一度、1人で行くだろう。今度は3D間違いなし。あと吹き替えか字幕かは、まだ考えていない。それだけ大人が楽しめる素敵なアニメだったのだ。

Well, now they know
Let it go!
Let it go!
Can't hold it back anymore
Let it go!
Let it go!


家に帰って元の姿に戻ったじいちゃんと孫。こんな恋物語、 誰が読むと言うのだろう。