その会毎にタイトルを変えて実施しているひょうご自然教室で、オカリナを吹いて来た。

「森とともだち」とか「風とともだち」とか「草とともだち」と続くなかで、今日(24日)の「木とともだち」に依頼されていた。

幼児から小学生が対象で、親子、祖父母、大人だけの参加もOKの、定員25名の教室だ。元々が小学校だった所で、教室や行動を有効活用していて、神戸市立地域人材支援センターに名称が変わっている。

3時からが出番で、4曲の予定だ。ひょうご自然教室としての流れは、「森のお話を聞こう!」「木でゆかいな“森のなかま”をつくろう!」「森のお茶会でオカリナを楽しもう!」となっている。

3日前に、子供が10人位いるから1曲子供用の曲に入れ替えてくれないかとの相談があった。それで、「となりのトトロ」を入れる事にした。

工作をしている間に、誰もいない教室でセッティングをした。かつての同僚のOさん(女性)が「シニア種まき隊」を立ち上げて、精力的に活動している。旦那さんとは同期で、勿論よく知っている。今日は工作の指導をしていた。

3時頃に子供達が工作を持って帰って来る。それからが私の出番となる。サロン形式の配置もいいもんだ。

黒板のあった所はグリーンの紙で覆われ、11時から切って来たと言う木や枝で飾られて、本物の森が演出されている。子供の事を考えた、素敵な飾りとなっていた。

私は教室の外で待機。以前の打ち合わせ通り、「さんぽ」を吹き出した。そして、そのまま教室へ。

前に進んで吹き終えると、

「おじいちゃんでした」

と言って、軽い笑いを取った。

「崖の上のポニョ」が終わり変更した「となりのトトロ」を吹いた。騒ぐと聞いていた子供が、ちっとも騒がない。手拍子をしたり歌ったりした。オカリナには意外性があるのだろう。二十四の瞳ならぬ二十の円らな瞳がこちらを見つめている。2曲ジブリになったのは正解だった。

演奏途中で倍音が聞こえたかと思った。2コーラス目でも同じように聞こえてくる。吹きながらよく見ると、なんと男の子が口笛を吹いていたのだ。つまり、割りと正確な音を出していた事になる。

そんなにしてまで喜んでくれている事を察し、嬉しいものを感じた。

次が「リュブリャーナの青い空」。続いて「コンドルは飛んで行く」だ。娘に借りた沢山の木の実を縫い付けた布を足首に巻きつけた。これにも興味を持ったようだ。

「この曲はアカペラで吹きます。この足に巻いたものは、途中で音を出します」

と言った。

「アカペラって?」

子供はいつだって面白い。

それが終わると、初めから決まっていた筋書き通りのアンコール曲を吹いた。始めに吹いて出て来た「さんぽ」だ。これは伴奏付きで演奏した。2歳にならないだろうの男の子が、床に座ってこちらを真剣に見つめている。私は吹きながら、その子の前まで行ってしゃがんだ。暫くその子の顔を見つめながら吹いて、定位置に戻った。

曲の内容も数も適当だったと思う。これより長くなるとダレる。子供の緊張はそう続かない。けれど、知らない曲も懸命に聴いていた。明らかにオカリナに興味を持ったと思われる子達の好奇心を感じた。

きっとオカリナを欲しいと親に訴える子供もいるだろう。いつかオカリナに出会った時、思い出して手に入れる子もいるだろう。そう思うと、顔が綻んだ。

昨日まで汗ダクダクの日が続いたが、今日明日と雨の予報にも関わらず、殆ど雨もなかった。クーラーも涼しく感じさせてくれていた。

「今日はこんな森の中で演奏出来るのを嬉しく思います。昨日までとっても暑かったのに、森の中は涼しいですね」

と言って始まった、サロンでジュースを飲みながらのオカリナタイムは、あっと言う間に終わった。