6月19日(水)
ホワイティーうめだにある大阪府警察コミュニティープラザの横の通りを歩いていた。昼はやや過ぎていて、うなぎやカツ定食やカツサンドや蕎麦の店が軒並みだ。ずっと歩いて、結局入った所が吉野家だった。
普通盛りの牛丼を頼んだ。280円。私で満席となった。肉が隠れるくらい紅生姜を振りかけて食べた。夕方からのコンサート迄には時間が有り余った。それは、大阪の街を歩き回る積もりがあったからだ。
この後喫茶店に入り、コーヒーとドーナツを注文して、携帯メールに入っているCD製作の為にかかる費用を手帳に書き写していた。特にCDプレスは、私には辛い費用である。
店を出てふとそこで思い出したのは、私も何度か出演したここ大阪府コミュニティープラザでの「NESSO “WITH” コンサート」の事だった。今日は休みではないので、何か誰かが演奏する筈だった。
本人の持参したプログラムが置いてある。今回はピアノの演奏だった。俄然聴く気になり、暫くリハーサルを聴いていた。何だかとても上手いと思った。ここでの演奏はプロアマは関係がなく、申し込み順に好みの日が取れるのだ。時間は1時間。時間設定も、範囲内で自由になる。
14時30分から始める人が意外と多く、私も何故か14時30分にしている。演奏者も聴衆も無料だ。
後のコンサートも含めて、とんでもなく長いブログになりそうな気配なので、今日こそはどちらもプログラムと感想を述べる程度で終えたいと思う。
先ず「NESSO “WITH” コンサート」からだが、とてもラッキーな結果となった。勿体無いほど素敵なピアノ演奏だったからだ。聴いている内に、いつしか頭の中は、ザ・シンフォニーホールに換わっていた。
力強く華麗な演奏で、音がとても綺麗だった印象がある。
大阪音楽大学出身で、関西を中心にクラシックピアノの演奏と指導活動を続けていて、名前は小川恵子さんと言う。近い所では、第12回万里の長城杯国際音楽コンクール一般の部B第1位入賞がある。
演奏曲目を書いておこう。
ベートーヴェン/ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2
第1楽章 アダージョ・ソステヌート
第2楽章 アレグレット
第3楽章 プレスト・アジタート
武満 徹/雨の樹 素描
リスト/巡礼の年 第3年より「エステ荘の噴水」
ドビュッシー/前奏曲集 第2集より
5.ヒースの茂る荒地
6.風変わりなラヴィーヌ将軍
ヒナステラ/アルゼンチン舞曲 Op.2
1.年老いた牛飼いの踊り
2.粋な娘の踊り
3.ガウチョの踊り
アンコールはドビュッシーの前奏曲集の最後の「花火」だった。またまたのアンコールで、続けて2曲弾いた。どちらもショパンで、「2番ノクターン」と「別れのワルツ」で終わった。とてもラッキーな、素晴らしい演奏を聴く事が出来た。
ここからあちこち回って時間を潰し、18時には阪急で西宮北口に着いた。19時からの遅いコンサートだが、名前はよく知っていたものの演奏は聴いた事がなく、是非聴きたいと思っていたものだった。
「ザ・レジェンダリー・デュオ・ライブ 小曽根真&ゲイリー・バートン」
グラミー賞ノミネートの伝説のデュオだ。凄い演奏を聴けた事は有り難かった。小曽根真のピアノとゲイリー・バートンのヴィブラフォンの30年来のデュオなのである。
小曽根真は、「日本が世界に誇る情熱のジャズ・ピアニスト」であり、ゲイリー・バートンは、「アストル・ピアソラ、スタン・ゲッツ、チック・コリアなど数多のビッグ・ネームと競演を重ねてきた」。
曲目は予め知らされてはいなかったので、後から張り出された曲をデジカメに収め、ここに披露しておく。
第1部
1.Afro Blue/M.Santamaria
2.I hear a Rhapsody /G.Fragos,J.Baker
3.Remembering Tano/G.Burton
4.Le Tombeau De Couperin/M.Ravel
5.Sol Azteca/M.Ozone
第2部
1.Fat Cat
2.Italpark
3.Stompin’ at B.F.C.
4.Time Thread(for Bill Evans)
5.Suite “One Long Day in France”
[アンコール]
Popcorn Explosion
第2部(1~5)とアンコールは、 Composed by Makoto Ozone。
至福の素晴らしい音楽を聴いた。感動した。
2000人の大ホールは、この雨でも略満員状態だった。私は最上階の4階で俯瞰して聴いていた。2人の姿はとても小さく見えたが、音はすぐそこにいるような音だった。芸文センターの大ホールは、流石の音響だ。
これで書くのを止めたいが、小曽根真さん自身が「6月デュオ・ツアーに寄せて」で書いている文章をそのまま載せて終わる事にしたい。
―1983年、バークリー音大のコンサートホール、“BPC”でのコンサート。超絶技巧を使って聴衆を沸かせる事ばかり集中して演奏していた僕を聞いた彼は「ウマいね」とステージ袖で一言。その1週間後に開かれた学長主催のパーティーでBGMの演奏を頼まれたのですが、「見せる」演奏ではなく純粋にメロディーやハーモニーを楽しんでいた僕の演奏を聞いた彼は「なんだ、ちゃんとピアノが弾けるんじゃないか。明日の放課後に僕のオフィスに来なさい」と言ったのです。彼の言葉の意味がその時の僕にはよく理解できなかったのですが、毎週水曜日の放課後、彼のオフィスで一緒にプレイする度に僕に伝えたかった彼のメッセージが少しずつ見えて来たのです。卒業後は自分のバンドに僕を加え、音楽を演奏する上で何よりも大切な事の数々を、コンサートやレコーディングという現場で教え続けてくれました。あの出会い、あの言葉がなければ今の僕の音楽はありません。その出会いから30年。言わば今年は僕のデビュー30年にあたりますが、新たに二人でアルバムを録音しました。今までゲイリーと僕で積み重ねて来た時間、色んなコンサートでの想いを織り込んだ曲ばかり。ゲイリーへの感謝と二人でプレイする喜びを胸に今回のコンサート・ツアーで思いっきり弾けたいと思っています。
I sincerely hope you’d enjoy our beloved music.We will see you at the venue.ー
CDを買って並んだサイン待ちの列の物凄さを横目に見ながら、外に出た。
今日は、「NESSO “WITH” コンサート」と共に、2度も素敵な演奏が聴けたことに感謝したい。
ホワイティーうめだにある大阪府警察コミュニティープラザの横の通りを歩いていた。昼はやや過ぎていて、うなぎやカツ定食やカツサンドや蕎麦の店が軒並みだ。ずっと歩いて、結局入った所が吉野家だった。
普通盛りの牛丼を頼んだ。280円。私で満席となった。肉が隠れるくらい紅生姜を振りかけて食べた。夕方からのコンサート迄には時間が有り余った。それは、大阪の街を歩き回る積もりがあったからだ。
この後喫茶店に入り、コーヒーとドーナツを注文して、携帯メールに入っているCD製作の為にかかる費用を手帳に書き写していた。特にCDプレスは、私には辛い費用である。
店を出てふとそこで思い出したのは、私も何度か出演したここ大阪府コミュニティープラザでの「NESSO “WITH” コンサート」の事だった。今日は休みではないので、何か誰かが演奏する筈だった。
本人の持参したプログラムが置いてある。今回はピアノの演奏だった。俄然聴く気になり、暫くリハーサルを聴いていた。何だかとても上手いと思った。ここでの演奏はプロアマは関係がなく、申し込み順に好みの日が取れるのだ。時間は1時間。時間設定も、範囲内で自由になる。
14時30分から始める人が意外と多く、私も何故か14時30分にしている。演奏者も聴衆も無料だ。
後のコンサートも含めて、とんでもなく長いブログになりそうな気配なので、今日こそはどちらもプログラムと感想を述べる程度で終えたいと思う。
先ず「NESSO “WITH” コンサート」からだが、とてもラッキーな結果となった。勿体無いほど素敵なピアノ演奏だったからだ。聴いている内に、いつしか頭の中は、ザ・シンフォニーホールに換わっていた。
力強く華麗な演奏で、音がとても綺麗だった印象がある。
大阪音楽大学出身で、関西を中心にクラシックピアノの演奏と指導活動を続けていて、名前は小川恵子さんと言う。近い所では、第12回万里の長城杯国際音楽コンクール一般の部B第1位入賞がある。
演奏曲目を書いておこう。
ベートーヴェン/ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2
第1楽章 アダージョ・ソステヌート
第2楽章 アレグレット
第3楽章 プレスト・アジタート
武満 徹/雨の樹 素描
リスト/巡礼の年 第3年より「エステ荘の噴水」
ドビュッシー/前奏曲集 第2集より
5.ヒースの茂る荒地
6.風変わりなラヴィーヌ将軍
ヒナステラ/アルゼンチン舞曲 Op.2
1.年老いた牛飼いの踊り
2.粋な娘の踊り
3.ガウチョの踊り
アンコールはドビュッシーの前奏曲集の最後の「花火」だった。またまたのアンコールで、続けて2曲弾いた。どちらもショパンで、「2番ノクターン」と「別れのワルツ」で終わった。とてもラッキーな、素晴らしい演奏を聴く事が出来た。
ここからあちこち回って時間を潰し、18時には阪急で西宮北口に着いた。19時からの遅いコンサートだが、名前はよく知っていたものの演奏は聴いた事がなく、是非聴きたいと思っていたものだった。
「ザ・レジェンダリー・デュオ・ライブ 小曽根真&ゲイリー・バートン」
グラミー賞ノミネートの伝説のデュオだ。凄い演奏を聴けた事は有り難かった。小曽根真のピアノとゲイリー・バートンのヴィブラフォンの30年来のデュオなのである。
小曽根真は、「日本が世界に誇る情熱のジャズ・ピアニスト」であり、ゲイリー・バートンは、「アストル・ピアソラ、スタン・ゲッツ、チック・コリアなど数多のビッグ・ネームと競演を重ねてきた」。
曲目は予め知らされてはいなかったので、後から張り出された曲をデジカメに収め、ここに披露しておく。
第1部
1.Afro Blue/M.Santamaria
2.I hear a Rhapsody /G.Fragos,J.Baker
3.Remembering Tano/G.Burton
4.Le Tombeau De Couperin/M.Ravel
5.Sol Azteca/M.Ozone
第2部
1.Fat Cat
2.Italpark
3.Stompin’ at B.F.C.
4.Time Thread(for Bill Evans)
5.Suite “One Long Day in France”
[アンコール]
Popcorn Explosion
第2部(1~5)とアンコールは、 Composed by Makoto Ozone。
至福の素晴らしい音楽を聴いた。感動した。
2000人の大ホールは、この雨でも略満員状態だった。私は最上階の4階で俯瞰して聴いていた。2人の姿はとても小さく見えたが、音はすぐそこにいるような音だった。芸文センターの大ホールは、流石の音響だ。
これで書くのを止めたいが、小曽根真さん自身が「6月デュオ・ツアーに寄せて」で書いている文章をそのまま載せて終わる事にしたい。
―1983年、バークリー音大のコンサートホール、“BPC”でのコンサート。超絶技巧を使って聴衆を沸かせる事ばかり集中して演奏していた僕を聞いた彼は「ウマいね」とステージ袖で一言。その1週間後に開かれた学長主催のパーティーでBGMの演奏を頼まれたのですが、「見せる」演奏ではなく純粋にメロディーやハーモニーを楽しんでいた僕の演奏を聞いた彼は「なんだ、ちゃんとピアノが弾けるんじゃないか。明日の放課後に僕のオフィスに来なさい」と言ったのです。彼の言葉の意味がその時の僕にはよく理解できなかったのですが、毎週水曜日の放課後、彼のオフィスで一緒にプレイする度に僕に伝えたかった彼のメッセージが少しずつ見えて来たのです。卒業後は自分のバンドに僕を加え、音楽を演奏する上で何よりも大切な事の数々を、コンサートやレコーディングという現場で教え続けてくれました。あの出会い、あの言葉がなければ今の僕の音楽はありません。その出会いから30年。言わば今年は僕のデビュー30年にあたりますが、新たに二人でアルバムを録音しました。今までゲイリーと僕で積み重ねて来た時間、色んなコンサートでの想いを織り込んだ曲ばかり。ゲイリーへの感謝と二人でプレイする喜びを胸に今回のコンサート・ツアーで思いっきり弾けたいと思っています。
I sincerely hope you’d enjoy our beloved music.We will see you at the venue.ー
CDを買って並んだサイン待ちの列の物凄さを横目に見ながら、外に出た。
今日は、「NESSO “WITH” コンサート」と共に、2度も素敵な演奏が聴けたことに感謝したい。