4月19日は、「ai kuwabara trio project THE SIXTH SENSE」を聴きに行った。北野坂にあるGreen Dolphinだ。

今回は已む無く行かない事にしていたが、始まる5分前に傍のテーブルに座っていた3人に近付いて行った。桑原あい、ピアノ。森田悠介、エレクトリック・ベース。今村慎太郎、ドラムス。

悠介は、私の甥である。メールでは、行けない旨を送信していたから、近付く私に気が付かない。顔を上げて私を見たがすぐに俯いて、その瞬間驚いたように再び私を見た。

「おっちゃん!」

隣に座っているあいちゃんも、何と感激的な大きな声で、

「おっちゃん!」

お客さんの注目を背中に感じながら、少し話した。

「やっぱり聴きたいから来たよ」

と言ったが、それは当然の事ながら、神戸に住んでいる私が神戸に来て演奏する甥に会わない訳には行かないだろう。来て良かったと、しみじみ思ったのである。それに、これからどんどん未開の地を切り開いて行くだろう若いプロ達と話せる事は、伯父冥利に尽きる。

有名になって、「知らん」と言われない様にしないといけないが、実力の凄さに異存はないけれど、私は娘や息子のようなものだと思っている。

「ドラム、凄いね」

と聴く前に初対面の今村君に言ったが、

「いやあ、そこそこです」

と言った。このトリオプロジェクトに参加するドラムスだから、巧いから組んでいるのが前提である。聴いてみると、確かに凄かった。

午後7時からファーストステージ、8時からセカンドステージだが、9時過ぎに終わったら、すぐに最終の新幹線に乗って名古屋に行かなければならない。無事に乗れたと言うのは、メールで知る事が出来た。

セカンドアルバム「THE SIXTH SENSE」のリリ-スツアーで回っているので、今回は特に慌しいのである。大阪、神戸、名古屋、渋谷、横浜巡りだ。北海道でもあるように聴いている。

一つの丸いテーブルに6人が座った。やや窮屈だが、私の同級生の仲間K君、N君、K i 君が来てくれた。三宮駅で待ち合わせたが、2人の卓球仲間の女性Hさん I さんも来てくれたのだ。それで6人同じ席に座った。この5人には、本当に感謝する。ライブは、人数も揃う事が大事な要素だからだ。

1.Papers
2.Lost “ABILITY”
3.INTUITION ~your sixth sense~
4.CLOCKLIKE DROPS OF WATER

ここでワンステージが終わり、3人はテーブルを回り始めた。一番最初に挨拶に来てくれた。あいちゃんがまたまた大きな声で、

「おっちゃん!」

と言った。そして、「『おっちゃん』は、もう、トレードマークみたいだね」と言ったようだった。21歳は若くて、天真爛漫で、初々しい。甥はもうちょい年上である。

「ちょっと失礼かもしれないけど」

と言うと、2人はしっかり私を見つめた。

「前よりずっと成長していて、安心して聴けたよ」

そう言うと、その言葉を2人ともとても喜んでくれた。

ツーステージが始まった。

5.AUGURY,WAVES,DIVE!
6.ONE DAY AFTER PREDICTION DREAM
7.BRAINWORK
8.METHOD FOR...
9.LABORATORY

白紙にした頭が心から拍手を送っている。私は素直に素晴らしいと思った。すぐに後片付けが始まったが、甥とは出口で握手をして別れた。

私以外この5人の男女は初対面だったが、一緒に行動した。それはK君の息子がプロのマジシャンをしていて、今日は偶然に神戸の飲食の出来る店で、数人のマジシャンとテーブルマジックをしていると言う。Hさんが是非目の前で見たいと言った。それで、その店に行く事になった。

種など決して見付けられない。聞けば、なあんだと言う事になるのがマジックだが、プロは決して明かさない。当たり前だが、それは不文律なのだ。テクニックの修行があったのだろうが、それがプロと名の付く者の凄さなのである。

人は、何でもいい。何か一つ、プロまたはプロ紛いのものを身に付けたいものだ。今からやればいい。それが、歩くと言う事ではないだろうか。

「夢は、諦めた時が終わり」と誰かが言っていた。

暫くして解散したが、来てくれた5人に感謝したい。本当に嬉しかった。それに、皆異口同音に、トリオへの感動と賛辞をくれた。

「THE SIXTH SENSE」は第6感と言う事らしいが、2年前から作成計画があったそうだ。だが、東日本大震災で中断していたと言う。でも、リリース出来て良かった。

般若心経に「眼耳鼻舌身」とあるが、これらの感覚を超えて第6感はインスピレーションなのだと思う。これからも、その第6感を形にして行って欲しい。正に僧の修行行脚みたいなものだと思う。ますますの飛躍を心から願っている。

日本では最高だと言われている、ジャズフェスティバルの出演が予定されている。また一段ステップアップする事だが、私は、いつまでも「おっちゃん」でいい事にしておきたい。