3月23日(土)
三宮から高速バスに乗ると日は暮れ、辺りは薄暗くなっていた。補助椅子も全部倒した満員のバスは、左手に見える森本倉庫のすぐ西側にある大きな駐車場を俯瞰する。数多の中に1台だけライトの点いた車がある。今止まったとは思えない静けさだ。このまま放って置けば、バッテリーがイカれると思った。
が、すぐにそんな事は忘れてしまった。望月に4日前の月が、低く昇っていた。
兵庫県立芸術文化センター大ホールから、心地良さを伴って家路を急ぐ訳でもないけれど歩みはその方向に向かっている。
「次田心平with外囿祥一郎~テューバ&ユーフォニアム、春の祭典~」
テューバとユーフォニアムのセッションあり、交替で独奏ありで、素晴らしい演奏を耳にする事が出来た。どんな楽器でも、聴くのは楽しい。
どちらも兵である。ユーフォニアムの彼は、航空自衛隊航空中央音楽隊のソリストであり大学の客員教授であり特別講師であったりする。小柄な人である。
それに反し、テューバの人は相撲取りのような巨漢だ。交響楽団に所属しているのはもとより、日本管打楽器コンクール1位を受賞していたり、国際テューバユーフォニウムカンファレンスにてゲストプレイヤーとして招待され、リサイタルを行ってもいる。
ピアノは、東京芸術大学、パリ国立高等音楽院を審査員満場一致の1等賞で卒業したと言う、藤原亜美。これらのでかい楽器に対抗する如く、タッチも強めだったような感じがした。それでも音が小さいような。それだけこれらの管楽器の音は凄かった。
Program
中橋愛生:アロハ・オエ・ディエス・イレ(ユーフォニアム、テューバ)
葉加瀬太郎:情熱大陸(テューバ、ピアノ)
モンティ:チャルダッシュ(ユーフォニアム、ピアノ)
G.フォーレ:2つのデュオ(ユーフォニアム、テューバ、ピアノ)
ヴェニス民謡(アーバン編):ヴェニスの謝肉祭(テューバ、ピアノ)
スパーク:パントマイム:「ウェストサイドストーリー」より“マリア”“トゥナイト”“アメリカ”(ユーフォニアム、テューバ、ピアノ)
アンコールは、
ホレス・シルヴァー(前田憲男編):ザ・プリーチャー(ユーフォニアム、テューバ)
作者不詳(伝統曲):バーバリアンポルカ(ユーフォニアム、テューバ、ピアノ)
兎に角、楽しい演奏だった。でも、流石プロだと思ったのは、チャルダッシュにしても、超絶技巧の指が正確だった事である。これは凄い事だと思ったし、プロの世界では当たり前の事でもあった。
One Coin Concertでいいのかと思える程の満足感があった。
3月21日(木)
一昨日の話だ。
月一の神戸CITY HALL CONCERTはもう第117回を迎えた。私が演奏させて頂いたのが第110回目だったから、月日が経つのは本当に速いと思う。
私の時にピアノの伴奏をして貰ったS.Sさんが、この日もクラリネットの伴奏で出演だった。
柔らかいタッチの伴奏は、クラリネットを十分に引き立てていた。今回は掛け合いもあり、その時の伴奏がとても力強いもので素晴らしかった。
クラリネットでこれだけ吹けたら満足だろうと思う演奏で、私はその技術に舌を巻いていた。クラリネットで音大を出た、これもプロの凄さなのだと思った。歳も随分行ってから始めた私のオカリナなど、アマチュアとも言えないものである。決して卑下しているのではないが、音楽、そして楽器の演奏に関して、それだけ、月まで37万キロの差があるのである。だから、開き直りではないが、比較など禁物だと思った。
藤倉陽子さん(坂本冬美に似ていた)とS.Sさんの演奏のプログラム。
中田章:早春賦
日本古謡:さくらさくら
岡野貞一:おぼろ月夜
カール・マリア・フォン・ウェーバー:小協奏曲
アドルフ・シュライナー:インマー・クライナー
喜納庄吉:花
アンコール演奏曲を忘れた。ボケは確実に忍び寄っている。
「インマー・クライナーは段々小さくなる曲です。しっかり聴いていて下さい」
その意味が分かった。クラリネットは5つに分解出来るが、暫くするとベルの部分を外して吹いた。また暫くして筒の下の部分を外した。それから上の部分を外し、指を入れて音程を変えたりしていたが、最後にはリードの付いた歌口だけが残った。ピーッと言って、そこで終わった。
「段々、音ではなくクラリネットが小さくなる曲でした」
これら2曲は、かなりの超絶技巧を要した。クラリネットの品のある音が、今でも頭に残っている。中学校のブラスバンドで、私がほんのちょっとの間所属して演奏していたのがクラリネットだったから尚更の事だ。止めたのが悔やまれる。
友達を誘っていたので、挨拶をせずに会場を後にした。
彼が案内したのは、サンプラザにある金プラの前の食堂だった。奥にいい席があり、そこで1時過ぎから4時半位まで、食べて飲んだ。ビール、焼酎。昼間から快感である。
メバルの煮付けが美味いと言って、それを出してくれた。私はその他に大好きな肉じゃがを2度も注文した。次に進められたのが蛍烏賊。
「富山のプリプリの蛍烏賊が美味しいよ」
と言われては、食べない訳には行かない。酢味噌で食べるそれは、確かに珍味に等しかった。
次に行った所が王子公園駅の傍にあるサンギョプサルの店「ウリ」だった。Sさんを余程呼ぼうと思った位だった。そこでも飲んで、かなり体がアルコールで満たされ、消毒された。
次にもう1軒行こうと水道筋を歩いたが(言ったのは彼である)、何かの拍子にお互いを見失ってしまって、そこでお終いとなった。
後からメールがあった。とても楽しい一時だった。今度会えるのを楽しみにしている、と。私も然りである。実はもうすぐ3人で会う事になっている。Ki君以外のもう一人Ka君は酒豪で、1升瓶を枕に寝る男である。下戸の私は、まともには太刀打ちできないので、口で戦おうと思っている。
何とかキップが安いから、それで福山辺りまで花見に行こうと提案されたが、それはKi君を通じて断って貰った。電車の中で男3人が話している図は絵にならないし、回りの人が煩く思うと思うからである。
もう一つのメインの理由は、ついこの間室津へバス旅行をしたばかりだったからである。
最近気力がなくなって、オカリナを練習する気もしなかったが、その理由が明らかになった。真夜中から朝の5時まで、ラジオ深夜便を聴いている時は、極力気力が減退するのである。その証拠に、ついこの前、11時頃からラジオは聴かないでしっかり眠った。その日は、練習に意欲的だったし楽しかった。
またダラダラ文章になっているが、今朝食べてとても美味かったTVよりの受け売りを公開して置こう。読んで貰った方々への、せめてもの償いの積もりだ。
うどん一玉を熱湯に浸け、さっと湯切りして丼に入れる。そこに卵を割って落とし掻き混ぜる。つまり釜玉である。さて、そこに何を置くか。それは明太子だ。大きい程いいが、態々買うのは贅沢かも知れない。冷凍庫に、たまたまあったので試みただけである。ならば、切子がいいだろう。
生が好きな向きはそのままで良し。苦手な向きはフライパンで焼くのも良し。釜玉に乗せたら刻み葱を添える。この塩加減で十分に美味いが、物足りなかったらそうめんつゆとか浅漬けの素とか味ぽんとかを、ほんの少し垂らしてもいいと思う。おろし大根を乗せて酢だちを搾るのも最高かも。
今日、暗くなってからコープに行った。うどん玉と蕎麦玉を買って来た。明日の楽しみの為である。勿論、タラコの切子も買った。今思ったのだが、酢橘とかを搾って掛けるのもいいのかな、と。
三宮から高速バスに乗ると日は暮れ、辺りは薄暗くなっていた。補助椅子も全部倒した満員のバスは、左手に見える森本倉庫のすぐ西側にある大きな駐車場を俯瞰する。数多の中に1台だけライトの点いた車がある。今止まったとは思えない静けさだ。このまま放って置けば、バッテリーがイカれると思った。
が、すぐにそんな事は忘れてしまった。望月に4日前の月が、低く昇っていた。
兵庫県立芸術文化センター大ホールから、心地良さを伴って家路を急ぐ訳でもないけれど歩みはその方向に向かっている。
「次田心平with外囿祥一郎~テューバ&ユーフォニアム、春の祭典~」
テューバとユーフォニアムのセッションあり、交替で独奏ありで、素晴らしい演奏を耳にする事が出来た。どんな楽器でも、聴くのは楽しい。
どちらも兵である。ユーフォニアムの彼は、航空自衛隊航空中央音楽隊のソリストであり大学の客員教授であり特別講師であったりする。小柄な人である。
それに反し、テューバの人は相撲取りのような巨漢だ。交響楽団に所属しているのはもとより、日本管打楽器コンクール1位を受賞していたり、国際テューバユーフォニウムカンファレンスにてゲストプレイヤーとして招待され、リサイタルを行ってもいる。
ピアノは、東京芸術大学、パリ国立高等音楽院を審査員満場一致の1等賞で卒業したと言う、藤原亜美。これらのでかい楽器に対抗する如く、タッチも強めだったような感じがした。それでも音が小さいような。それだけこれらの管楽器の音は凄かった。
Program
中橋愛生:アロハ・オエ・ディエス・イレ(ユーフォニアム、テューバ)
葉加瀬太郎:情熱大陸(テューバ、ピアノ)
モンティ:チャルダッシュ(ユーフォニアム、ピアノ)
G.フォーレ:2つのデュオ(ユーフォニアム、テューバ、ピアノ)
ヴェニス民謡(アーバン編):ヴェニスの謝肉祭(テューバ、ピアノ)
スパーク:パントマイム:「ウェストサイドストーリー」より“マリア”“トゥナイト”“アメリカ”(ユーフォニアム、テューバ、ピアノ)
アンコールは、
ホレス・シルヴァー(前田憲男編):ザ・プリーチャー(ユーフォニアム、テューバ)
作者不詳(伝統曲):バーバリアンポルカ(ユーフォニアム、テューバ、ピアノ)
兎に角、楽しい演奏だった。でも、流石プロだと思ったのは、チャルダッシュにしても、超絶技巧の指が正確だった事である。これは凄い事だと思ったし、プロの世界では当たり前の事でもあった。
One Coin Concertでいいのかと思える程の満足感があった。
3月21日(木)
一昨日の話だ。
月一の神戸CITY HALL CONCERTはもう第117回を迎えた。私が演奏させて頂いたのが第110回目だったから、月日が経つのは本当に速いと思う。
私の時にピアノの伴奏をして貰ったS.Sさんが、この日もクラリネットの伴奏で出演だった。
柔らかいタッチの伴奏は、クラリネットを十分に引き立てていた。今回は掛け合いもあり、その時の伴奏がとても力強いもので素晴らしかった。
クラリネットでこれだけ吹けたら満足だろうと思う演奏で、私はその技術に舌を巻いていた。クラリネットで音大を出た、これもプロの凄さなのだと思った。歳も随分行ってから始めた私のオカリナなど、アマチュアとも言えないものである。決して卑下しているのではないが、音楽、そして楽器の演奏に関して、それだけ、月まで37万キロの差があるのである。だから、開き直りではないが、比較など禁物だと思った。
藤倉陽子さん(坂本冬美に似ていた)とS.Sさんの演奏のプログラム。
中田章:早春賦
日本古謡:さくらさくら
岡野貞一:おぼろ月夜
カール・マリア・フォン・ウェーバー:小協奏曲
アドルフ・シュライナー:インマー・クライナー
喜納庄吉:花
アンコール演奏曲を忘れた。ボケは確実に忍び寄っている。
「インマー・クライナーは段々小さくなる曲です。しっかり聴いていて下さい」
その意味が分かった。クラリネットは5つに分解出来るが、暫くするとベルの部分を外して吹いた。また暫くして筒の下の部分を外した。それから上の部分を外し、指を入れて音程を変えたりしていたが、最後にはリードの付いた歌口だけが残った。ピーッと言って、そこで終わった。
「段々、音ではなくクラリネットが小さくなる曲でした」
これら2曲は、かなりの超絶技巧を要した。クラリネットの品のある音が、今でも頭に残っている。中学校のブラスバンドで、私がほんのちょっとの間所属して演奏していたのがクラリネットだったから尚更の事だ。止めたのが悔やまれる。
友達を誘っていたので、挨拶をせずに会場を後にした。
彼が案内したのは、サンプラザにある金プラの前の食堂だった。奥にいい席があり、そこで1時過ぎから4時半位まで、食べて飲んだ。ビール、焼酎。昼間から快感である。
メバルの煮付けが美味いと言って、それを出してくれた。私はその他に大好きな肉じゃがを2度も注文した。次に進められたのが蛍烏賊。
「富山のプリプリの蛍烏賊が美味しいよ」
と言われては、食べない訳には行かない。酢味噌で食べるそれは、確かに珍味に等しかった。
次に行った所が王子公園駅の傍にあるサンギョプサルの店「ウリ」だった。Sさんを余程呼ぼうと思った位だった。そこでも飲んで、かなり体がアルコールで満たされ、消毒された。
次にもう1軒行こうと水道筋を歩いたが(言ったのは彼である)、何かの拍子にお互いを見失ってしまって、そこでお終いとなった。
後からメールがあった。とても楽しい一時だった。今度会えるのを楽しみにしている、と。私も然りである。実はもうすぐ3人で会う事になっている。Ki君以外のもう一人Ka君は酒豪で、1升瓶を枕に寝る男である。下戸の私は、まともには太刀打ちできないので、口で戦おうと思っている。
何とかキップが安いから、それで福山辺りまで花見に行こうと提案されたが、それはKi君を通じて断って貰った。電車の中で男3人が話している図は絵にならないし、回りの人が煩く思うと思うからである。
もう一つのメインの理由は、ついこの間室津へバス旅行をしたばかりだったからである。
最近気力がなくなって、オカリナを練習する気もしなかったが、その理由が明らかになった。真夜中から朝の5時まで、ラジオ深夜便を聴いている時は、極力気力が減退するのである。その証拠に、ついこの前、11時頃からラジオは聴かないでしっかり眠った。その日は、練習に意欲的だったし楽しかった。
またダラダラ文章になっているが、今朝食べてとても美味かったTVよりの受け売りを公開して置こう。読んで貰った方々への、せめてもの償いの積もりだ。
うどん一玉を熱湯に浸け、さっと湯切りして丼に入れる。そこに卵を割って落とし掻き混ぜる。つまり釜玉である。さて、そこに何を置くか。それは明太子だ。大きい程いいが、態々買うのは贅沢かも知れない。冷凍庫に、たまたまあったので試みただけである。ならば、切子がいいだろう。
生が好きな向きはそのままで良し。苦手な向きはフライパンで焼くのも良し。釜玉に乗せたら刻み葱を添える。この塩加減で十分に美味いが、物足りなかったらそうめんつゆとか浅漬けの素とか味ぽんとかを、ほんの少し垂らしてもいいと思う。おろし大根を乗せて酢だちを搾るのも最高かも。
今日、暗くなってからコープに行った。うどん玉と蕎麦玉を買って来た。明日の楽しみの為である。勿論、タラコの切子も買った。今思ったのだが、酢橘とかを搾って掛けるのもいいのかな、と。