ギタリスト稲葉順子(いなばよりこ)さんから、招待券が届いていた。

“クラシック・ギター ジョイントコンサート at マグノリアホール”と言う。

12月6日(木)の今日。開演は18時だった。

稲葉さんはプロだが、去年一度「アルハンブラの想い出」を練習で、下手なオカリナと合わせて貰った事があった。今日は逸翁美術館で4人のギタリストが演奏する。当日3,500円なのに、招待は嬉しかった。

2時間半の演奏は素晴らしかったが、様子はプログラムだけにして置きたい。長くなるからである。

先ず場所は初めてで、どう行けばよいかよく分からなかった。阪急で三宮から十三まで行き、宝塚線に乗り換えれば池田駅には簡単に辿り着くのだが、私の頭は回転していなかった。三宮から何も考えずにJRに乗ったのだった。

新快速が尼崎に着いた時、何かに乗り換えるのだと思い、取り敢えず電車を降りた。どうすればいいのかが分からず、駅員さんに聞いた。3番ホームの各駅に乗り、川西で降り、阪急電車に乗り換えて池田駅に行くように指示してくれた。若い駅員だったが、淀みなく応えられる所に感心する。川西は川西池田である事が判明したが、川西池田と言って欲しかった。こんな心細い時は、一言一句寸分違わずに教えて頂きたいものだ。

三方が反響版に囲まれていて、良く響く。70名座れるように準備されていた。意外と少ない人数であるが、満員だった事は言うまでもない。

Program

<第1部>
「カルテット 松本吉夫・伊東福雄・稲葉順子・篠原正志」
1.ビヤ樽ポルカ J.ヴェイヴォダ

「稲葉順子&松本吉夫」
2.“パルティータ・ポロネーズ”より G.P.テレマン
  Ouverture, Combattans

3.セレナーデ Op96-1 F.カルリ
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4.市長の踊り、粉屋の踊り M.deファリア

「ソロ」
5.稲葉順子 <BWV998>より プレリュード J.S.バッハ

6.篠原正志 スペイン セレナータ J.マラッツ

7.伊東福雄 オーバーザレインボー 武満徹編

「稲葉順子&篠原正志」
8.ソナタ L.23 D.スカルラッティ

<第2部>
「伊東福雄&松本吉夫」
1.組曲「森の聲」より「ボルドウィン」 井上勝仁作曲

「フリーバーズ・ギターデュオ 伊東福雄&篠原正志」
2.サーカス・ミュージック C.ドメニコーニ
   アルゼンチンのナイフ投げ
   スペインのギリシャ馬乗り
   色々な音楽家のいる蝋人形館
   アヒルの競争
   アンデスの蚤の空中ブランコ
   ウラルの不思議な声とコサックダンス
   氷の上のズッコケ消防隊
   鍵穴を通って消えたヨガの行者
   そしてオーケストラは、さようならと奏でる

3.恋のアランフェス J.ロドリーゴ~フリーバーズ編

4.アルハンブラ宮殿の想い出 F.タレガ~フリーバーズ編

「ソロ」
5.松本吉夫 アイルランド民謡による変奏とマーチ 松本吉夫作曲

「カルテット 伊東福雄・篠原正志・稲葉順子・松本吉夫」
6.ファンタンゴ D.アグアド~松本吉夫編

7.ルンバメドレー(禁じられた遊び~コーヒールンバ~ティコ・ティコ) 松本吉夫編

最初はMCも真面目そうだったが、だんだん地が出て来たのか、饒舌になった。

「オーバーザレインボーは日本語で虹の彼方へと言いますが、ちょっと過ぎると3時のあなた、です」

などと言って笑わせた。

8時半に終わったのだが、今度は阪急で十三まで行き、乗り換えて三宮まで戻った。何と、310円は素晴らしく安い。来る時はその倍以上費やしていたからだ。いい勉強になった。

三宮に着くと、高速バスは出たばかりだった。次のバスまでは30分ある。少しでも時間を潰そうとして551の蓬莱の豚マンを買ったり、ゆっくり歩いたりしてバス停まで行った。それでもバス到着まで20分近くは待たなければならなかった。

昨日床屋に行って短くしたので、首の後ろ辺りが冷たい。全体的に、今日は物凄く寒かった。キーワードが自ずと浮かんで来た。これからは、「厚着とマフラー」だ。

補助椅子を全部倒したバスが、定刻を1分過ぎて出発した。嘘のように温かい車内の空気に包まれて、下車する少し前で目が開いた。

家路への風は、低い気温を吹き付ける。震えそうな程寒い。もし家に帰っても暖房がなかったらと思うと、お先真っ暗な情景が浮かんだ。どちらにしても、家とは温かい所でなければならないのだ。