寝て見る夢は、現実より現実的で、夢がある。
千住真理子さんがコンサートを終えて、バスツアーで集まったような十数人と一緒に、昼食を共にしてくれた。特別飾った所もなく、畳の上で寛いでいる。
ギターを爪弾きながら、紙にコードを書き記しているようだった。
後は何故か私とドライブをしている。心地よいひと時。甘美でもあり、当たり前の事のようでもある。
が、すぐにそれは、パッとシャボン玉のように壊れた。
その心地よいひと時は長く感じられたが、夢の中では一瞬の時間なのだろう。昨日の真夜中から朝5時半頃まで、この夢の他は一睡も出来なかった。眠ろうとすればする程眠る事が出来ず、努力すればする程蟻地獄に沈んで行った。
仕方がない。起き上がってジョギングをする事にした。6時きっかりに家を出た。昼間の熱射ではなく、それは生温い海の中のようだった。
いつもの4キロを走ったが、自己ベストが出た。その為に走っている訳ではないが、25分の記録が24分に更新された。
もう眠くはなかったが、酷い寝不足? いやいや、全く寝ていないのである。
元町のヤマハは11時に店が開く。10時55分に着いたから、5分間店が開く迄待った。同じような女性がもう一人先に店頭で開店を待っていた。
私は地階に行った。全く同じに見える5本の白磁のトリプルオカリナ。試奏をさせて貰った。
あの憧れの大沢アニバーサリーが小さなテーブルに5本も並ぶと壮観である。
この楽器に関しては大した違いもないが、それでもどこかが違う。それは自分に合うかどうかの違いである。例えば、何となく3連の管毎への滑りがスムーズに行くかどうか。これは、気分の違いだけのようで、略同じに作られていた。
音もそんなに違いはない。やや透明さがなく、何となく掠れているかなと感じられるような個性のもの。低音のシとラの穴の位置と傾斜が微妙に違うのか、シとラの音が出し難いような気がするのがあったり。でも、この音を出すのはどのオカリナだって難しいのだから、肝心なのはそんな所で選ぶ事ではない。
後は管同士、移動した時の音の変化に違和感がないかどうか。この点は全くクリアーされていた。
音の響きと半音がしっかり出るかは大切である。3連目は半音を出そうとして小指でその穴を塞いでも、音が変わらないものがある。これはどのオカリナにも一ヶ所は見られる現象であった。そこだけ見て決めるのでは、本質を見逃す事になる。
この白磁のトリプルは、大沢さんのコンセプトである息を強く吹き入れるソロタイプは元より、ノーマルタイプとも違い、普通の息で吹く事が出来る。
3連の最高音のソは、ノーマルタイプなどではビブラートだか何だか分からないように強く吹いてその面白さを発揮するが、白磁では、それが出来るのとそうでないのとがあった。
私は、その音が欲しい為にこの白磁を吹いているのではない。と言うか、それをするとチューナーがとんでもなく上擦ってしまう。この特徴は5本にも見られ、1本だけ、その音だけ強く吹けないものがあった。
そうしたければ、ノーマルタイプのオカリナで、思う存分に出せばいい事で、この白磁ではそれはどちらでもいい事だった。
どれも同じように響くから選択がとても難しかったが、さっと吹いて3本はもう吹かない事にした。2本候補が残った。白磁の真ん中にあるブルーの花の模様がぱっと大きく開いているのと、ちょっと比べると小さな目立たないのとの対決だ。見た目はぱっと大きく開いている方が綺麗に見える。ただし、これも本質とは全く関係がない。
花の大きい方は、1連目の低いドはスムーズに出る。花の小さい方は、2段階に聞こえる。一度シに近い音がしてドに導かれるようである。兎も角、どれもこのドの音の幅が広くて厄介だ。この指のままでいて、シからレまでの音が息の強さで自在に出るからである。もっと広いかも知れない。
選択に1時間を費やした。白磁に関しては、最後は好みになるが、私は小さな花の、低音ドの音が不確実の、高音ソの音が強く吹けないオカリナに決めた。109310の番号が刻まれている。今臭いわ! なんてゴロになって嫌だけれど。
初めて442Hzに設定してコルグのチューナーを使った。店の人も懐かしがっていた。このチューナーを何個も売ったと言ったし、初めて販売された時の事も覚えていると言った。これは、私がこのヤマハで1995年12月21日に買ったものだった。
今すぐ支払い出来ないので、今度前金を持参した時に貰って帰る事にした。信用しているから、今日(7月20日)持って帰ってもいいと言ったのだが。今から、兵庫県立芸術文化センターへ行くから持って歩くのも面倒だったから、預かって貰う事にした。
いざ芸文へ。その前に芸文近くのスカイラークに入って、腹ごしらえにピザと生ビールを注文した。満員で行列が出来ている。
2時開演だった。是非一度観たいと思っていたオペラの観劇である。「トスカ」。
単純な設定の3幕だが、音楽も素晴らしく、ドラマも最後まで目が離せなかった。
原作はヴィクトリアン・サルドゥの戯曲「ラ・トスカ」。音楽はジャコモ・プッチーニで、そこでは「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2012トスカ」が演じられた。
7/19(木)・20(金)・21(土)・24(火)・25(水)・27(金)・28(土)の8回公演だ。
19日のフローリア・トスカはブルガリア出身のスヴェトラ・ヴァシレヴァ(ソプラノ)で、20日(今日)のトスカ役は並河寿美だった。こうして日々交代で演じられる。
マリオ・カヴァラドッシは19日がティアゴ・アランカム、20日が福井敬。スカルピア男爵は19日がグリア・グリムズレイ、20日が斉木健詞で、20日は日本のオペラ歌手や役者になる。これが繰り返されるのだ。
日本人が出演するこの日しかチケットはなかった。しかも、最上階の4階からの見下ろす眺めの席だ。が、ここまで大きな声で迫る歌唱力には圧倒された。オーケストラの音も、バンバン響いて来る。
並河寿美の声を初めて聴いた。もう20年も前になるが、職場の関係で或る女性と話した事があった。「私の娘が歌を歌っています。ソプラノです」と言った言葉がずっと頭に残っていて、その人は並河さんと言う人だった。その娘が並河寿美だったのである。
普通なら大人気のスヴェトラ・ヴァシレヴァのステージを観たいと思うだろうが、私は並河寿美のステージを観る事が出来て幸せだ。その彼女が、並ではない声量と美声で、最後まで惹き付けてくれたからである。
「トスカ」に感動して、黒が基調の「トスカ」のTシャツを買った。高かったが、真っ白のメンパンにこれを着たら、ちょっとしたステ-ジ衣装になるかも知れない。外出にはちょっと勇気が要る。
第1幕:50分(休憩25分)第2幕:40分(休憩20分)第3幕:30分、計2時間45分のトスカが終わった。並河寿美に感謝したい。また、福井敬の声の張りと素晴らしさにも、併せて感謝したい。
長年の疑問が氷解してすっきりしたが、帰って夕食を済ますと、暴睡してしまった。目を覚ましたのが、今朝(21日)の4時前だった。
先週の新長田に引き続いて、今日は大阪でオカリナレッスンがある。こんな下手な私のレッスンにでも心待ちにしている人がいると言うのは、恥ずかしい程嬉しいものである。もう、眠くはない。
千住真理子さんがコンサートを終えて、バスツアーで集まったような十数人と一緒に、昼食を共にしてくれた。特別飾った所もなく、畳の上で寛いでいる。
ギターを爪弾きながら、紙にコードを書き記しているようだった。
後は何故か私とドライブをしている。心地よいひと時。甘美でもあり、当たり前の事のようでもある。
が、すぐにそれは、パッとシャボン玉のように壊れた。
その心地よいひと時は長く感じられたが、夢の中では一瞬の時間なのだろう。昨日の真夜中から朝5時半頃まで、この夢の他は一睡も出来なかった。眠ろうとすればする程眠る事が出来ず、努力すればする程蟻地獄に沈んで行った。
仕方がない。起き上がってジョギングをする事にした。6時きっかりに家を出た。昼間の熱射ではなく、それは生温い海の中のようだった。
いつもの4キロを走ったが、自己ベストが出た。その為に走っている訳ではないが、25分の記録が24分に更新された。
もう眠くはなかったが、酷い寝不足? いやいや、全く寝ていないのである。
元町のヤマハは11時に店が開く。10時55分に着いたから、5分間店が開く迄待った。同じような女性がもう一人先に店頭で開店を待っていた。
私は地階に行った。全く同じに見える5本の白磁のトリプルオカリナ。試奏をさせて貰った。
あの憧れの大沢アニバーサリーが小さなテーブルに5本も並ぶと壮観である。
この楽器に関しては大した違いもないが、それでもどこかが違う。それは自分に合うかどうかの違いである。例えば、何となく3連の管毎への滑りがスムーズに行くかどうか。これは、気分の違いだけのようで、略同じに作られていた。
音もそんなに違いはない。やや透明さがなく、何となく掠れているかなと感じられるような個性のもの。低音のシとラの穴の位置と傾斜が微妙に違うのか、シとラの音が出し難いような気がするのがあったり。でも、この音を出すのはどのオカリナだって難しいのだから、肝心なのはそんな所で選ぶ事ではない。
後は管同士、移動した時の音の変化に違和感がないかどうか。この点は全くクリアーされていた。
音の響きと半音がしっかり出るかは大切である。3連目は半音を出そうとして小指でその穴を塞いでも、音が変わらないものがある。これはどのオカリナにも一ヶ所は見られる現象であった。そこだけ見て決めるのでは、本質を見逃す事になる。
この白磁のトリプルは、大沢さんのコンセプトである息を強く吹き入れるソロタイプは元より、ノーマルタイプとも違い、普通の息で吹く事が出来る。
3連の最高音のソは、ノーマルタイプなどではビブラートだか何だか分からないように強く吹いてその面白さを発揮するが、白磁では、それが出来るのとそうでないのとがあった。
私は、その音が欲しい為にこの白磁を吹いているのではない。と言うか、それをするとチューナーがとんでもなく上擦ってしまう。この特徴は5本にも見られ、1本だけ、その音だけ強く吹けないものがあった。
そうしたければ、ノーマルタイプのオカリナで、思う存分に出せばいい事で、この白磁ではそれはどちらでもいい事だった。
どれも同じように響くから選択がとても難しかったが、さっと吹いて3本はもう吹かない事にした。2本候補が残った。白磁の真ん中にあるブルーの花の模様がぱっと大きく開いているのと、ちょっと比べると小さな目立たないのとの対決だ。見た目はぱっと大きく開いている方が綺麗に見える。ただし、これも本質とは全く関係がない。
花の大きい方は、1連目の低いドはスムーズに出る。花の小さい方は、2段階に聞こえる。一度シに近い音がしてドに導かれるようである。兎も角、どれもこのドの音の幅が広くて厄介だ。この指のままでいて、シからレまでの音が息の強さで自在に出るからである。もっと広いかも知れない。
選択に1時間を費やした。白磁に関しては、最後は好みになるが、私は小さな花の、低音ドの音が不確実の、高音ソの音が強く吹けないオカリナに決めた。109310の番号が刻まれている。今臭いわ! なんてゴロになって嫌だけれど。
初めて442Hzに設定してコルグのチューナーを使った。店の人も懐かしがっていた。このチューナーを何個も売ったと言ったし、初めて販売された時の事も覚えていると言った。これは、私がこのヤマハで1995年12月21日に買ったものだった。
今すぐ支払い出来ないので、今度前金を持参した時に貰って帰る事にした。信用しているから、今日(7月20日)持って帰ってもいいと言ったのだが。今から、兵庫県立芸術文化センターへ行くから持って歩くのも面倒だったから、預かって貰う事にした。
いざ芸文へ。その前に芸文近くのスカイラークに入って、腹ごしらえにピザと生ビールを注文した。満員で行列が出来ている。
2時開演だった。是非一度観たいと思っていたオペラの観劇である。「トスカ」。
単純な設定の3幕だが、音楽も素晴らしく、ドラマも最後まで目が離せなかった。
原作はヴィクトリアン・サルドゥの戯曲「ラ・トスカ」。音楽はジャコモ・プッチーニで、そこでは「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2012トスカ」が演じられた。
7/19(木)・20(金)・21(土)・24(火)・25(水)・27(金)・28(土)の8回公演だ。
19日のフローリア・トスカはブルガリア出身のスヴェトラ・ヴァシレヴァ(ソプラノ)で、20日(今日)のトスカ役は並河寿美だった。こうして日々交代で演じられる。
マリオ・カヴァラドッシは19日がティアゴ・アランカム、20日が福井敬。スカルピア男爵は19日がグリア・グリムズレイ、20日が斉木健詞で、20日は日本のオペラ歌手や役者になる。これが繰り返されるのだ。
日本人が出演するこの日しかチケットはなかった。しかも、最上階の4階からの見下ろす眺めの席だ。が、ここまで大きな声で迫る歌唱力には圧倒された。オーケストラの音も、バンバン響いて来る。
並河寿美の声を初めて聴いた。もう20年も前になるが、職場の関係で或る女性と話した事があった。「私の娘が歌を歌っています。ソプラノです」と言った言葉がずっと頭に残っていて、その人は並河さんと言う人だった。その娘が並河寿美だったのである。
普通なら大人気のスヴェトラ・ヴァシレヴァのステージを観たいと思うだろうが、私は並河寿美のステージを観る事が出来て幸せだ。その彼女が、並ではない声量と美声で、最後まで惹き付けてくれたからである。
「トスカ」に感動して、黒が基調の「トスカ」のTシャツを買った。高かったが、真っ白のメンパンにこれを着たら、ちょっとしたステ-ジ衣装になるかも知れない。外出にはちょっと勇気が要る。
第1幕:50分(休憩25分)第2幕:40分(休憩20分)第3幕:30分、計2時間45分のトスカが終わった。並河寿美に感謝したい。また、福井敬の声の張りと素晴らしさにも、併せて感謝したい。
長年の疑問が氷解してすっきりしたが、帰って夕食を済ますと、暴睡してしまった。目を覚ましたのが、今朝(21日)の4時前だった。
先週の新長田に引き続いて、今日は大阪でオカリナレッスンがある。こんな下手な私のレッスンにでも心待ちにしている人がいると言うのは、恥ずかしい程嬉しいものである。もう、眠くはない。