4月21日のブログだ。原稿はその日に書いていたが、PCが繋がらなくなり、やっと今日25日にアップ出来た。
ミュージシャンとか芸能人を呼ぶ時、普通呼び捨てにする。況してや、会った事も話した事もないのに、さん付けは違和感がある。
ただ、何度か会って話もして握手もしていると、ブログの上でも呼び捨ては憚られる。
元町のヤマハ神戸店の3階サロンにはオカリナや楽曲集などが並べられている。4月21日(土)と22日(日)は、地下1階で「OCARINA FAIR」が開催され、ここ3階では、「大沢聡 演技法講座」が14時からあったのだ。
私は年金受給者なので個人レッスンなど受ける余裕がないので、この集団での講座を受ける事にしていた。
1時間半程の講座が結局2時間になったが、大沢さんには正確に書けないで叱られるかも知れないが、知りえた範囲で、大沢さんの言葉を並べてみようと思う。
狭いサロンなので、受講生は22人で一杯だった。その中に、男は4名だ。
「皆さん、どんなオカリナを持って来てもいいと思っていませんでしたか。F管でもG管でもいいですが、目立ちますよ。目立ちたい人は、そうして下さい」
「基礎の事を言っておきます。僕は、教祖ではありません。皆さんは、身近な先生の言った事を守ってやって下さい。そこまで崩したくありません。私のは参考にして、盗んで行って下さい。私は教祖でも神でもないのですから」
「リコーダーやクラリネットやオーボエは真っ直ぐになっていて指も速く動かし易くなっています。オカリナは真っ直ぐに吹く楽器ではありません。真っ直ぐにすると、自分は斜めになります。Tの字のオカリナもありますが、とても吹き難い。だから少し斜めになっていますが、斜めに作る程高音が出し難いのです。皆さん、高音は下を向いて吹いていませんか。複数管オカリナは第1管目に高音のミとファがないから、しっかりと斜めに作ってあります」
「それから、聴いて貰いたい人に左の爪先を向けるようにします。誰かに向けて演奏すると、方向性がぶれません。指揮者に左足を向けて吹くと、音が一つになります。それから、演奏する事は約束を守る事です」
「皆さんを上手に吹けるようにしたいと思っています。次に息の事ですが、効率の良い使い方をしなければなりません。吸う事も大事ですが、吐く事も大事です」
「水泳で25メートル泳げない人いますか。水を掻くのは同じなのに、25メートルを泳げる泳げないがあるんです。私は小学生の頃、先生が『泳げ泳げ』と言って教えてくれないから、息を止めて泳いでいました。息を吐いていないから苦しくて。泳げる人は泳いでいる時に吐いているんですね」
「息を吐く練習をしましょう。もう死ぬ、と言う所まで息を使って下さい。タンクをゼロにします。ソの音でやって見ましょう。死ぬまで伸ばします。大丈夫です、死にませんから。横隔膜が上がって来て、口から出るまで意識します」
「ああ、いいですね。それでは、今より0.5秒長く吹いて下さい。痛くなりますが、痛いのが快感になります」
「脳を壊せば何でも出来ます。常識なんてないんです。新幹線に皆スーツを着て乗っていますが、スーツが常識だと思っています。自分の限界を超える。これ以外に方法はないんです」
「腹筋や背筋を100回しても変わりません。私もやりました。ブレスはいつも同じにして下さい。余裕がある時は全部吐き出して下さい」
「休符は、休んではいけません。私は『息』と言う字が好きです。自分自身を心で支えているからです」
「タンギングについてですが、大体のオカリナの本には『ツーツー』とか『トートー』で吹くと書いてあり、その後何も書いてありません。タンギングはstopだと考えて下さい。止める事なんです。無から無へ。無になれる時が一番素晴らしいのですが、私は年間200回は演奏していますが、未だに一度もそんな風に吹けた事がありません」
「タンギングは、一番最初上顎に舌が付く所でやって下さい。意識してロングトーンでやってみましょう」
「スタッカートは、4分音符=8分音符+8分休符で、2分の1に聞かせる為に半分止めているのです」
「リコーダー、フルート、オカリナは口の中の形は変わらなく、形を変えても音は変わりません。歌は声帯。クラリネットやサックスはリードで、口の中で音を出します。金管楽器は唇の内側です。ですが、オカリナは口は殆ど狭くていいです。私は、このように指揮棒の先が入るくらいしか口は開けていません。歯は閉まっていないと、楽器がなかに入ってしまいます。こんなに銜えてはいけません。銜えると唾が出ます。金管楽器などは唾が出るので唾抜きがありますが、オカリナは銜えなければ唾が出ません。それを銜えている人がいるものだから、歌口の所から一杯唾が出るんです」
「息は鼻で吸わないで下さい。技では使いますが。私は下唇を開けて息を吸うので、人には分かりません」
「私は、楽譜と教科書と宗教の本を信用していません。参考にしかなりません。楽譜を見たらアナライズ、解析をします。いきなり吹きません。曲毎に解析します」
「オカリナは強弱が付かないから、皆同じ演奏になります。強弱付けると、こんな風になります。おかしいですね。こう言うのを、独りよがりと言うんです。伝えるのが演奏ですから、だから、アナリーゼが大事です」
「4分音符が2つ繋がっているのは全てスラーにして吹いてみます。4つ繋がっているのは最初の2つはテヌートにして、後の2つをスラーで吹いてみるのです。後から、取り入れるか取り入れないかを決めればいいのです。そうして、表情や表現を付けます」
「今日はトリプルオカリナの吹き方ですが、新しい技術は3つです」
と大沢さんは言い、第1管のソまで吹いたら、その4本の指を第2管目の穴の上に置くように言った。ドからオクターブ先のレまでを上がったり下がったりしながら、右手の4本の指の移動を練習させた。
次が、第1管のレから第2管のミに移る練習、つまりレミレミレミレミを見本を示しながら、私たちにやらせた。
その次は、第2管はミからドまでの音階が出せるが、そのシとドの吹き方の練習をした。右手の親指で裏の小さな穴を押さえているのだが、押さえるとシ、離すとドになる。本当に離してしまうと不安定になってオカリナを落としてしまう事にもなり兼ねないので、親指を反らせて穴を開放すればドになると説明した。そして、オオサワ複数管オカリナは、その右手親指の穴は、普通のと言うかシングルオカリナの穴の位置と同じように作ってあるとも言った。
ここまで出来たらダブルオカリナは吹けるし、トリプルオカリナは2管目までは吹ける。トリプルオカリナは第2管目のドから第3管目の♭レに移れば、後はソまで音を出せる。これで3オクターブの音の出るオカリナとなる。
大沢さんは言った。
「重いけれど、その分宝の山が一杯です」
「フルートやヴァイオリンの楽譜も吹けるし、歌の本もいいですね。高音のソやラがあったら吹けなかったり移調したりしなければならなかったのですが、これでもう、そのまま吹けます」
曲は「竹田の子守唄」と「リンゴの唄」を練習させた。彼は、矢張り曲想を大事にしている。
皆、中級レベルの人達ばかりだったような気がする。音がきちんと合い、また言われた事を忠実に守っていた。
約2時間の講座となったが、彼は基礎をきちんとこの短い時間に教えてくれた。と言うか、初心を思い出させてくれたようだった。
自分が思っている事、今までやって来た事が、大沢さんの言った事とそんなに違わなかった。これらを土台にして、お城を築いて行かなければならない。今日(21日)の講座の内容が、簡単な事だと思ってはいけない。今、石垣がどうなっているかを確認した格好だからである。ここからが大変で、大沢さんのハートとノウハウは無尽蔵だと思った。
習いに行けない私は、また何処かで盗む事にしよう。明日(22日)はここヤマハで、13時からと14時から深瀬欽吾さんの店頭ミニコンサートがあり、14時からは3階サロンで大沢聡さんのオカリナコンサートがある。
私のトリプルの出難い部分をすぐに直してくれたが、その技術にも感嘆する。
出難い部分と言うのは、第1管の高音部のレの音に関してなのだが、一定量の音をちょっと超えようとすると、音が途端に掠れて出なくなる。けれど、逆にその掠れた音を利用して「春の海」のレミ~を発すると素晴らしい魅力がある。その音が、この処理で出なくなった。ずっと思っていたレの音が綺麗に出るようになって喜ばなければならないが、この掠れた感じが無くなった1音の問題は大きい。解決して嬉しい筈なのに、その音が失われた哀しさが残ったのだ。
私の所持するこのトリプルオカリナは、これこそ大沢さんのコンセプトだと言った。息を強めに出さなければならないが、この事は少なからず私の演奏方法に変化を生じさせ、影響を与えた。大沢さんと同じように吹く、と言うのとはちょっと違うのだけれど。
オカリナに関して言えば、大沢さんは何から何まで怪物である。いつでも親しく感じられ、怪物と間近に接する事が出来るのは、オカリナの好きな者に取ってはこの上なく幸せな事であろうと思う。
ミュージシャンとか芸能人を呼ぶ時、普通呼び捨てにする。況してや、会った事も話した事もないのに、さん付けは違和感がある。
ただ、何度か会って話もして握手もしていると、ブログの上でも呼び捨ては憚られる。
元町のヤマハ神戸店の3階サロンにはオカリナや楽曲集などが並べられている。4月21日(土)と22日(日)は、地下1階で「OCARINA FAIR」が開催され、ここ3階では、「大沢聡 演技法講座」が14時からあったのだ。
私は年金受給者なので個人レッスンなど受ける余裕がないので、この集団での講座を受ける事にしていた。
1時間半程の講座が結局2時間になったが、大沢さんには正確に書けないで叱られるかも知れないが、知りえた範囲で、大沢さんの言葉を並べてみようと思う。
狭いサロンなので、受講生は22人で一杯だった。その中に、男は4名だ。
「皆さん、どんなオカリナを持って来てもいいと思っていませんでしたか。F管でもG管でもいいですが、目立ちますよ。目立ちたい人は、そうして下さい」
「基礎の事を言っておきます。僕は、教祖ではありません。皆さんは、身近な先生の言った事を守ってやって下さい。そこまで崩したくありません。私のは参考にして、盗んで行って下さい。私は教祖でも神でもないのですから」
「リコーダーやクラリネットやオーボエは真っ直ぐになっていて指も速く動かし易くなっています。オカリナは真っ直ぐに吹く楽器ではありません。真っ直ぐにすると、自分は斜めになります。Tの字のオカリナもありますが、とても吹き難い。だから少し斜めになっていますが、斜めに作る程高音が出し難いのです。皆さん、高音は下を向いて吹いていませんか。複数管オカリナは第1管目に高音のミとファがないから、しっかりと斜めに作ってあります」
「それから、聴いて貰いたい人に左の爪先を向けるようにします。誰かに向けて演奏すると、方向性がぶれません。指揮者に左足を向けて吹くと、音が一つになります。それから、演奏する事は約束を守る事です」
「皆さんを上手に吹けるようにしたいと思っています。次に息の事ですが、効率の良い使い方をしなければなりません。吸う事も大事ですが、吐く事も大事です」
「水泳で25メートル泳げない人いますか。水を掻くのは同じなのに、25メートルを泳げる泳げないがあるんです。私は小学生の頃、先生が『泳げ泳げ』と言って教えてくれないから、息を止めて泳いでいました。息を吐いていないから苦しくて。泳げる人は泳いでいる時に吐いているんですね」
「息を吐く練習をしましょう。もう死ぬ、と言う所まで息を使って下さい。タンクをゼロにします。ソの音でやって見ましょう。死ぬまで伸ばします。大丈夫です、死にませんから。横隔膜が上がって来て、口から出るまで意識します」
「ああ、いいですね。それでは、今より0.5秒長く吹いて下さい。痛くなりますが、痛いのが快感になります」
「脳を壊せば何でも出来ます。常識なんてないんです。新幹線に皆スーツを着て乗っていますが、スーツが常識だと思っています。自分の限界を超える。これ以外に方法はないんです」
「腹筋や背筋を100回しても変わりません。私もやりました。ブレスはいつも同じにして下さい。余裕がある時は全部吐き出して下さい」
「休符は、休んではいけません。私は『息』と言う字が好きです。自分自身を心で支えているからです」
「タンギングについてですが、大体のオカリナの本には『ツーツー』とか『トートー』で吹くと書いてあり、その後何も書いてありません。タンギングはstopだと考えて下さい。止める事なんです。無から無へ。無になれる時が一番素晴らしいのですが、私は年間200回は演奏していますが、未だに一度もそんな風に吹けた事がありません」
「タンギングは、一番最初上顎に舌が付く所でやって下さい。意識してロングトーンでやってみましょう」
「スタッカートは、4分音符=8分音符+8分休符で、2分の1に聞かせる為に半分止めているのです」
「リコーダー、フルート、オカリナは口の中の形は変わらなく、形を変えても音は変わりません。歌は声帯。クラリネットやサックスはリードで、口の中で音を出します。金管楽器は唇の内側です。ですが、オカリナは口は殆ど狭くていいです。私は、このように指揮棒の先が入るくらいしか口は開けていません。歯は閉まっていないと、楽器がなかに入ってしまいます。こんなに銜えてはいけません。銜えると唾が出ます。金管楽器などは唾が出るので唾抜きがありますが、オカリナは銜えなければ唾が出ません。それを銜えている人がいるものだから、歌口の所から一杯唾が出るんです」
「息は鼻で吸わないで下さい。技では使いますが。私は下唇を開けて息を吸うので、人には分かりません」
「私は、楽譜と教科書と宗教の本を信用していません。参考にしかなりません。楽譜を見たらアナライズ、解析をします。いきなり吹きません。曲毎に解析します」
「オカリナは強弱が付かないから、皆同じ演奏になります。強弱付けると、こんな風になります。おかしいですね。こう言うのを、独りよがりと言うんです。伝えるのが演奏ですから、だから、アナリーゼが大事です」
「4分音符が2つ繋がっているのは全てスラーにして吹いてみます。4つ繋がっているのは最初の2つはテヌートにして、後の2つをスラーで吹いてみるのです。後から、取り入れるか取り入れないかを決めればいいのです。そうして、表情や表現を付けます」
「今日はトリプルオカリナの吹き方ですが、新しい技術は3つです」
と大沢さんは言い、第1管のソまで吹いたら、その4本の指を第2管目の穴の上に置くように言った。ドからオクターブ先のレまでを上がったり下がったりしながら、右手の4本の指の移動を練習させた。
次が、第1管のレから第2管のミに移る練習、つまりレミレミレミレミを見本を示しながら、私たちにやらせた。
その次は、第2管はミからドまでの音階が出せるが、そのシとドの吹き方の練習をした。右手の親指で裏の小さな穴を押さえているのだが、押さえるとシ、離すとドになる。本当に離してしまうと不安定になってオカリナを落としてしまう事にもなり兼ねないので、親指を反らせて穴を開放すればドになると説明した。そして、オオサワ複数管オカリナは、その右手親指の穴は、普通のと言うかシングルオカリナの穴の位置と同じように作ってあるとも言った。
ここまで出来たらダブルオカリナは吹けるし、トリプルオカリナは2管目までは吹ける。トリプルオカリナは第2管目のドから第3管目の♭レに移れば、後はソまで音を出せる。これで3オクターブの音の出るオカリナとなる。
大沢さんは言った。
「重いけれど、その分宝の山が一杯です」
「フルートやヴァイオリンの楽譜も吹けるし、歌の本もいいですね。高音のソやラがあったら吹けなかったり移調したりしなければならなかったのですが、これでもう、そのまま吹けます」
曲は「竹田の子守唄」と「リンゴの唄」を練習させた。彼は、矢張り曲想を大事にしている。
皆、中級レベルの人達ばかりだったような気がする。音がきちんと合い、また言われた事を忠実に守っていた。
約2時間の講座となったが、彼は基礎をきちんとこの短い時間に教えてくれた。と言うか、初心を思い出させてくれたようだった。
自分が思っている事、今までやって来た事が、大沢さんの言った事とそんなに違わなかった。これらを土台にして、お城を築いて行かなければならない。今日(21日)の講座の内容が、簡単な事だと思ってはいけない。今、石垣がどうなっているかを確認した格好だからである。ここからが大変で、大沢さんのハートとノウハウは無尽蔵だと思った。
習いに行けない私は、また何処かで盗む事にしよう。明日(22日)はここヤマハで、13時からと14時から深瀬欽吾さんの店頭ミニコンサートがあり、14時からは3階サロンで大沢聡さんのオカリナコンサートがある。
私のトリプルの出難い部分をすぐに直してくれたが、その技術にも感嘆する。
出難い部分と言うのは、第1管の高音部のレの音に関してなのだが、一定量の音をちょっと超えようとすると、音が途端に掠れて出なくなる。けれど、逆にその掠れた音を利用して「春の海」のレミ~を発すると素晴らしい魅力がある。その音が、この処理で出なくなった。ずっと思っていたレの音が綺麗に出るようになって喜ばなければならないが、この掠れた感じが無くなった1音の問題は大きい。解決して嬉しい筈なのに、その音が失われた哀しさが残ったのだ。
私の所持するこのトリプルオカリナは、これこそ大沢さんのコンセプトだと言った。息を強めに出さなければならないが、この事は少なからず私の演奏方法に変化を生じさせ、影響を与えた。大沢さんと同じように吹く、と言うのとはちょっと違うのだけれど。
オカリナに関して言えば、大沢さんは何から何まで怪物である。いつでも親しく感じられ、怪物と間近に接する事が出来るのは、オカリナの好きな者に取ってはこの上なく幸せな事であろうと思う。