昨日(9日)は45回目の会があった。午後6時30分からだったが、知った人も多く、懐かしさが漂っていた。

終わると9時半くらいだっただろうか。シマさんとTさんと3人で、この元町から三宮に向かって歩くので、どうせならとルミナリエを観て歩く事になった。見飽きている筈なのだが、この光は美しい。時間が遅い所為もあり、歩くのに窮屈な思いはしなかった。

シマさんは地下鉄なので、ルミナリエの終着点で分かれた。Tさんとは、三の宮から同じバスだ。私は頻りに豚まんを買おうと言ったが、もう満腹で食べられないと彼は言った。そうこうしていると10時になり、一貫楼は店仕舞いとなった。

代わりに近くでシュークリームを買う事にした。私も買う積もりだったが、1個頂いてしまった。補助椅子に座ると、最終の一つ前のバスは動き出し、お喋りの2人も、流石に補助椅子の前後では、話が出来なかった。


今朝(10日)は、走らなかった。昨日の紹興酒が残っていたからなのか、そうでないのか。その内に、昼前になった。ザ・シンフォニーホールへ出かけた。

「ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団&森麻季」

指揮はヘルムート・ブラニー。ソプラノが森麻季。14時開演だ。指揮者はコントラバス奏者でもある。

最後の曲にバスーン1人、オーボエ2人とホルン2人が加わったが、基本はヴァイオリン4人、ヴィオラ7人、チェロ2人、コントラバス1人、チェンバロ1人、それと指揮者だ。チェロ以外は皆立っての演奏である。

どちらかと言うと、私は森麻季の歌に興味があった。それはそれは素敵なソプラノで、初めて聴いた。休憩(20分)までの7曲の内、彼女が歌ったのは5曲で、後半の出演はなかった。

赤と黒を基調にしたタイトのドレスは、まるでクリスマスのリースのように輝いていた。細くてスタイルは良く、写真より実物の方が、俄然美人である。私は3階の横から観ているので、顔もはっきりしない。そこで、双眼鏡を覗いたので、それは事実だ。

会場は略満員の状態であるが、楽団かソプラノか、どちらが満員にしたのかは定かではない。多分、森麻季さんの方に部があるような気がした。後で、不確かではあるが、その根拠を示したい。

体が細いけれど、声は響き、少女のような美しい声だ。1階の正面から、今度機会があったら、是非また聴きたいと思った。

どんな歌でも素敵に歌うと思うけれど、何故か私は「みかんの花咲く丘」を歌って欲しいと思った。日本の美しい、情感溢れる歌の中の一つであるからだ。

この「ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団」の音は、それは正確そのものだった。当たり前だけれど、端的に言えば上手かった。

プログラムであるが、

J.S.バッハ/C.グノー:アヴェ・マリア 森麻季

P.マスカーニ:アヴェ・マリア(原曲:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲)
森麻季

森麻季退場。

J.S.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲第3番二長調BWV1068より)

ここで眩い位のグリーンの、きらきらするドレスで再び登場。

G.F.ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(歌劇「セルセ」HWV40-第1幕アリア) 森麻季

G.F.ヘンデル:涙の流れるままに(歌劇「リナルド」HWV7-第2幕アリア) 森麻季

森麻季退場。

J.パッヘルベル:カノン二長調

森麻季登場。同じグリーンのドレスで。

久石譲:NHKスペシャル・ドラマ「坂の上の雲」第2部メイン・テーマStand Alone 森麻季

それから森麻季へのアンコール。

プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん”


***


W.A.モーツァルト:ディヴェルティメントヘ長調K.138
第1楽章:アレグロ
第2楽章:アンダンテ
第3楽章:プレスト

W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364
第1楽章:アレグロマエストーソ
第2楽章:アンダンテ
第3楽章:プレスト

切れのいい響きに感心していたが、最後のヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲は素晴らしかった。この楽団のスザンネ・プラニー(ヴァイオリン)とシュテファン・ペッツォルト(ヴィオラ)のコラボは秀逸だった。

私は、ここでドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団にも惹かれた。だから、森麻季さんと共に、どちらにも興味を持った。ちなみに森麻季さんは、2012年2月から3月にかけての錦織健プロデュースVol.5「セビリアの理髪師」のロジーナ役で、出演が決定している。

お決まりのアンコールではあるが、指揮者のヘルムート・ブラニーはとても温かい心の持ち主のように思えた。一つひとつの動作と、選曲と、演出にそれが感じられた。

モーツァルト:交響曲第29番より第4楽章

そして、岡野貞一:ふるさと

オーボエが聞き慣れないイントロを発した。すると暫くして「ふるさと」だと分かった。やっぱりぐっと来るものがある。日本人には、なくてはならない、大切な曲である。中々粋な事をするじゃあないか。

「ふるさと」の合唱が聞こえて来る。それは、会場からだった。森麻季さんのファンが多く来ているのだろう。合唱はだんだん大きくなり、3番まで歌った。「・・水は青きふるさと」。

歌に関心のある人が多かったのか、それはどこかに合唱団がいるのではないかと思われるレベルの声に聞こえた。流石に3階ではだれも歌っていず、私も歌うまでには行かなかった。

最後は、

ハイドン:交響曲第45番「告別」より第4楽章

曲が進むに連れて、バスーンやホルンの人が静かに退場し、少しずつ消えて行った。会場はどっと笑った。最後は、あのヴァイオリンとヴィオラと指揮者が残って終わり、消えた。そして、全員が姿を現すと、丁寧にお辞儀をして、コンサートは終わった。

このザ・シンフォニーホールで、これは聴きたくなかったなと思うものは、今までに一つもない。今年はこれで聞き納めだが、様々な所で聴くことの出来た素敵な音楽に、ありがとうと言いたい。

三宮に着くと、バスが出た後だった。30分もある。ゆっくり横浜に行って、マネッケンで新発売の1個84円なるマカロンを買う為に並んだ。一つは、時間稼ぎなのだが。

帰り着くと、空が曇っていた。諦めていたが、9時過ぎに外に出て見ると、雲はあるものの、星が綺麗だった。月を探した。煌々と辺りを照らしていた。これなら皆既月食が見られるだろう。

11時から12時の間は、月がなくなる。滅多に見られないので、外は寒いから娘の部屋から時々空を覗かせて貰う事にした。良かったと思った。

何? 横浜? ああ、ちょっと言い難いんだけど、この前ラジオを聴いていたら或る落語家が言っていた。

「トイレの呼び方は色々ありますが、横浜。これは市の電話番号が045ですなあ。それで、おしっこ」。