11時過ぎに眠りに就いたと思う。ぐっすり寝たかと思いきや、やっぱり2時に目が覚める。3時、4時、5時。小刻みに目が開く。寝不足感が免れない。

どうすりゃいいんだ。今考えている「これ」を試して駄目なら、焼酎大魔王様に縋るしかない。携帯をどこかに置いて、目覚まし時計に替える事である。目が覚めても今何時だと、ボタンを押して時間を聞く事もない。そのまま眠っていれば、最悪設定時間には起きるだろう。今晩早速実行だ。

外に出ると5時44分だった。猫の額の庭の土に、梅桃の実がまるでサクランボウのように可愛く生っている。綺麗な赤系の色だ。梅桃と書くが、ユスラウメと読む。何と、バラ科サクラ属なのだ。梅と桃に関係なく、薔薇と桜である。何の事はないが、ちょっと面白い。

45分になったのを見届けて出発。前方に白い服が歩いている。・・男。

追い越してUターンの信号へ。止まって振り返ると、男は60ヤード後ろにいた。超スロージョギングの筈が、歩いている人より速い。速足のウオーキングの人とだったら、どちらが速いだろう。

いつしか出世魚のように出世していたのだろうか。ボラはオボコから始まる。次がイナ。そしてボラからトドで終わる。私はイナになったのかと思う。超スロージョギングのオボコが、スロージョギングのイナになったのだ。ジョギングレベルに上がった暁は、ボラである。トドは何だ? 言わずと知れた花、マラソンよ。

排ガスは嫌だが、草いきれは和む。45分に出たのは、お化けに会えるかどうかだった。結論を言えば、会う事はなかった。その代わり、今日まで何度か対向で擦れ違っていた、青い服のおばさんに出会った。いつも何となく会釈をしているように見えるのだが、未確認だ。

到着! 6時14分。29分掛かった。苦しいのに30分が切れるのは嬉しい。ジュースを作って飲み、風呂へ入る至福の時。浴槽の両側で掌から肘までの腕を置いて支え、足の先を湯から上げる。凄く腹筋に堪える。これを30秒間、3回の積もりだった。それは2回でも無理なのだが、これは、効く。

お化けとは出会わなかったが、神出鬼没のお化けが、こちらの期待とか都合とかで現われる事はない。思わぬ時に実現するのだ。忘れた頃に現われるだろうから、その時にまた「会いたさ見たさに怖さを忘れ」て驚く事にしよう。