青汁を飲み、梅干しを食べ、梅肉うめ飴を口に入れて、5時30分きっかりに超スロージョギング開始。1粒15kcal。この紀州産梅肉50%が配合されたかわいい小粒は、ジョギングへの喜びを増す。

うん? ジョギングでは初めてほお張ったが、これは昔ニッキ水を飲んだ時のように、そんな懐かしい味がした。周りの草の匂いは、ハチ高原の原っぱで嗅いだあの匂いだ。懐かしさに誘われる事のその記憶が、ふわっと鮮やかになる瞬間だった。

昨日の5時30分には、K i 君が誘ってくれた男5人が、JR神戸駅の西口に集合した。だが、中央口とビエラ神戸口の2つの改札口しかなかった。西口は、名称が替わっていた。

K i 君、K君、N君、O君と私である。これは小学校で一緒だった者、中学校で一緒だった者、高校で一緒だった者で、必ずしも同じクラスではない。が、皆同窓会だと言って憚らなかった。K i 君は近くの小料理屋に連れて行ってくれた。

先代の昭和19年からの店で、ママはもう40年やっていると言った。こじんまりとして、家庭的な店。10人までなら入れると言う。この日は、貸切にしてくれていたので、ゆったりと過ごす事が出来た。

すぐに打ち解けて、喋る、食べる、歌う。

料理は準備されていて、美味いとしかいいようがなかった。ヒラメの刺身や鰆の塩焼き。予約してあったから、手際よく色々出される。K君がブログのコメに書いていた、どうしようもなく寒い洒落が私には可笑しくて、ここでは連発した。芸能人なら、一発流行らせる所だ。

「この料理、実に美味い」

「そうかめ」

「そうかね」を「そうかめ(亀)」と言うだけで可笑しくなり、誰彼となく笑う。持続性のある駄洒落だ。

生ビールの後は焼酎のお湯割を何杯もお替りした。人肌の、程良い味だった。カラオケが始まった。私は歌いたくなかったが、順番だと言う。皆いい曲を知っている。「古城」だの「北国の春」だの、どんどん好きな曲を歌って行く。誰だったか、私が歌うと何でも五木ひろしになると言った。谷村新司の「昴」も、五木ひろしになると言ったのだ。

私は本当に歌は廃業している。でも歌わなければならない時は、昔の声の20%位でしか歌えないと必ず前置きをする。そうすれば、いい声でなくても皆は昔は良かったのだろうと思ってくれる。

かつてマイクを離さなかった私が、今は持ちたくもない。でも、回って来た。

「もうオカリナに転向したのに」

と言いながら歌う。「灯りが欲しい」「夕焼け雲」「群青」・・。もともとそんなにいい声ではないが、昔は張りがあった。もっと音程も確かだった。

オカリナを吹いてと言われた。飲んでいるし、この鞄に入ったオカリナでは吹きたくないと思ったが、F管で「天城越え」と高い方のC管で「トルコ行進曲」を吹いた。「飲んでいるから」と言えばどんなに下手糞でも吹ける。「心臓バクバク行進曲」だった事だろう。是非にとリクエストのあった「里の秋」と「月の沙漠」も吹いた。オカリナがしっくりしないと、満足感はない。

壁に大きな書がかけてある。ママが書いたと言う「遊苑」。青墨かと思ったがそうではなかった。たっぷり墨を含ませているから、しんにゅうの左に零れ落ちた滴が点になっていて、それがまた風情を強調していた。長峰の筆で書いたと言った。古の大御所、上田桑鳩の系列らしかった。かなりの達人と見た。私と暫く書の談義となった。

K i 君が、もう出ようと言う。もう1軒行こうと言っている。いい店だったが、兎に角出て駅の方に向かった。N君は一番近くなのに、また今度行けばいい、と言って帰ろうとしていた。私もこれを過ぎるとバスがなくなる。もう10時なのだ。納得して貰って電車に乗った。K君も、それならばと帰る事に決めた。2人だけは、元町の目当ての店に向かって、タクシーを走らせた。

私は正解である。明日は、スロージョギングが待っている。

ゆっくりゆっくり走った。記録など全く関係なかった。40分を越えるだろうと考えた。帰りの歩道に来た時、3人の男が6、7メートル間隔でこちらへ歩いて来る。後ろ2人は犬の散歩だった。

信号では青で止まって、次の青で歩き出したりした。しかも2ヶ所でだ。殆ど家に近い辺りの反対側の歩道を、360度つばのある白い帽子を被った女が歩いて来る。細身の女。けれど、マスクはしていない。一瞬あのお化けかと思ったが、もう全くもって分からない。

ふと思った。この借りている体は、健康的にしようが不健康にしようが自分の勝手だと。ならば、出来るだけ健康的にしよう、そう考えた。物だって大事にするのだから、そうするのは自分の精神(心)だと思ったのだ。

家に着くと徐にポケットから携帯を出して見た。遅い筈のそれが、6時2分である。何と32分しか掛かっていなかった。あれだけゆっくり、しかもわざとロスタイムを長く作ったにも拘わらずである。この結果には、いまも得心が行かぬままでいる。

左足の脹脛が痛い。歩き難い。とても今は平常に走るのは無理である。何故なのかが分からないが、台風が来ても走る気でいた。「嵐を呼ぶ男」になろうと思っていた。けれど、この感じだと、走れないと思う。明日結論が出るだろうが、走れなかったら歩こうと思っているが、走りたい。

今日で11日目だ。お腹は変わらず西瓜腹なのに、体重は3キロ減っている。西瓜よ、綺麗に潰れてくれ。