汗をびっしょり掻きながら、PCに向かっている。或る旅の本で、旅館に着いてもすぐに風呂は入らないように、と書いてあったのを思い出したからだ。直ぐは心臓に負担がかかるから、ちょっと休んでからがいいそうだ。
超スロージョギングがある位だから超ショートライティングがあっても可笑しくはない。それを今から実行してみたい。
5時1分出発。ジョギングを始めてから初めての、毛布を広げたような雲はあるものの、青空が広がっている。あわや朝焼けが見られるのではと思ったが、なんと雨が降り始め、あっと言う間に止んだ。狐の嫁入りか? 空を仰いだ。真上は青空だ。励ましの雨か、何かが起こりそうな予兆か。
男が歩いていた。追い越した。ループを2週してもまた追い付くた。
女が歩いて来た。サンバイザーのような、前だけ庇の出ている帽子。あっ、マスク! 擦れ違い様、ちらっと見た。もう後半、第4コーナーに差し掛かった辺りで直線の歩道を横目に眺め下ろした。その女はこちらに向かって歩いていた。これはあのお化けではなかった。
一度も信号では立ち止まらなかった。あの心臓破りの坂は、心臓破りの灰色の絨毯が敷かれているようで、「お前は、ここを何事もなく通れると思っているのか」と嘲笑しているかのようだった。確かに、一瞬「ここで止めたい、止まりたい」と思った。だが、折角信号で止まらなかったので、完走しようと思った。あの雨の事が頭を掠めた。
あれは、励ましなのか。それを思ったからと言って力が漲るものでもない。よく人はこんな時「頑張れ」とか「もう少し」とか言う。私にはそれは無用だ。却って力が萎えそうになる。自分との闘いに混乱して、集中出来ないからだ。
最初の下り坂でのスピードで走れるようだったら、ホノルルマラソンでも5時間で行けるだろうかと思ったりした。スピードの事だけを考えれば可能だろう。それは私には不可能だけれど、こうして走るようになって、マラソンランナーの凄さが分かって来た。
何も知らないで、何もしないで、好きな事を言う人がいる。それは観念の素通りでしかない。私は、自分の事を考えてみる。ジョギングなんて出来ないものと、端から相手にしていなかった。それが、こうして走り出し、スローであっても完走するようになった。だからこの経験を通して、いと小さき者が偉大なる者に、敬意を持つようになるのだと思った。
私なりの辛さを抱えて走る。亀と兎とどちらが今の私だろうか。明らかに亀の方だ。兎は速いが慢心がある。そして、実際の兎を見ても走り続ける事が出来ない。時々止まるのだ。亀は遅い。けれど、歩き続ける。只管歩き続ける亀は、あれで亀にとっては精一杯の走り? なのだった。
到着。携帯。うあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
5時28分だ。5時1分に出たから、27分かかった事になる。何も、新記録に跳び上がるほど嬉しい訳ではないのだが、30分を切っていて驚いた。
記録更新が目的ではない。超スロージョギングをする事に意義がある。明日は、超スローで走るなら、何分かかるかを見てみたい気がする。この「壮快」7月号は、超スローなどと言って私を乗せ、ジョギングの道へと巧みに誘ったのだ。どう見ても、今日の走りは超スローではなく、いつの間にか走る格好が身に付いている。
「壮快」7月号は、私に取って、私を変えた健康のバイブルとなった。700円で、確実に私の一部が、そして心の有り方が変わった。私は亀を偉いと思えたし、そしてそれは、亀になりたいと言う憧れに変わった。
超スロージョギングがある位だから超ショートライティングがあっても可笑しくはない。それを今から実行してみたい。
5時1分出発。ジョギングを始めてから初めての、毛布を広げたような雲はあるものの、青空が広がっている。あわや朝焼けが見られるのではと思ったが、なんと雨が降り始め、あっと言う間に止んだ。狐の嫁入りか? 空を仰いだ。真上は青空だ。励ましの雨か、何かが起こりそうな予兆か。
男が歩いていた。追い越した。ループを2週してもまた追い付くた。
女が歩いて来た。サンバイザーのような、前だけ庇の出ている帽子。あっ、マスク! 擦れ違い様、ちらっと見た。もう後半、第4コーナーに差し掛かった辺りで直線の歩道を横目に眺め下ろした。その女はこちらに向かって歩いていた。これはあのお化けではなかった。
一度も信号では立ち止まらなかった。あの心臓破りの坂は、心臓破りの灰色の絨毯が敷かれているようで、「お前は、ここを何事もなく通れると思っているのか」と嘲笑しているかのようだった。確かに、一瞬「ここで止めたい、止まりたい」と思った。だが、折角信号で止まらなかったので、完走しようと思った。あの雨の事が頭を掠めた。
あれは、励ましなのか。それを思ったからと言って力が漲るものでもない。よく人はこんな時「頑張れ」とか「もう少し」とか言う。私にはそれは無用だ。却って力が萎えそうになる。自分との闘いに混乱して、集中出来ないからだ。
最初の下り坂でのスピードで走れるようだったら、ホノルルマラソンでも5時間で行けるだろうかと思ったりした。スピードの事だけを考えれば可能だろう。それは私には不可能だけれど、こうして走るようになって、マラソンランナーの凄さが分かって来た。
何も知らないで、何もしないで、好きな事を言う人がいる。それは観念の素通りでしかない。私は、自分の事を考えてみる。ジョギングなんて出来ないものと、端から相手にしていなかった。それが、こうして走り出し、スローであっても完走するようになった。だからこの経験を通して、いと小さき者が偉大なる者に、敬意を持つようになるのだと思った。
私なりの辛さを抱えて走る。亀と兎とどちらが今の私だろうか。明らかに亀の方だ。兎は速いが慢心がある。そして、実際の兎を見ても走り続ける事が出来ない。時々止まるのだ。亀は遅い。けれど、歩き続ける。只管歩き続ける亀は、あれで亀にとっては精一杯の走り? なのだった。
到着。携帯。うあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
5時28分だ。5時1分に出たから、27分かかった事になる。何も、新記録に跳び上がるほど嬉しい訳ではないのだが、30分を切っていて驚いた。
記録更新が目的ではない。超スロージョギングをする事に意義がある。明日は、超スローで走るなら、何分かかるかを見てみたい気がする。この「壮快」7月号は、超スローなどと言って私を乗せ、ジョギングの道へと巧みに誘ったのだ。どう見ても、今日の走りは超スローではなく、いつの間にか走る格好が身に付いている。
「壮快」7月号は、私に取って、私を変えた健康のバイブルとなった。700円で、確実に私の一部が、そして心の有り方が変わった。私は亀を偉いと思えたし、そしてそれは、亀になりたいと言う憧れに変わった。