大変忙しいオカリナ亜音の製作者、のんぼうさんと1時のアポイントを取って、工房へお邪魔した。

四条畷の生駒は、もう殆ど奈良である。近鉄奈良線の生駒駅を降りると、生駒南からバスに乗った。田原台センターまで15分位だったと思う。

神戸のように一律200円の乗車料金ではなく、距離によって違っている。180円から始まって、200円、230円、260円、300円と上がって行く。私は260円の乗車料金を支払った。

そして、いらん事を思った。ボーリングでこんなスコアーが出したいと。300はボウラーの夢。パーフェクトである。中山律子さんが出した時は、その機械のような腕に狂気したものだった。

ずっとずっと昔、一度律子さんと投げた事がある。

余談だったが、のんぼうさんは穏やかな信念を持った人だった。温かく迎え入れて貰い、工房の入り口の椅子に招いて頂き、亜音のオカリナを吹いた。先ず、アルトCである。

優しい柔らかな温かい音がする。17年オカリナを求めて行脚(大袈裟)をして来たが、この筋にのめり込むと、抜け出す事は禁煙するのと同じように難しい。私はもう、ここら辺りで足を洗いたいと思っている。亜音が最後になるだろう、とのんぼうさんに言った。彼は笑っていた。

端的に言えば、基本はアルトCを求めていた。亜音Lを2つ吹き比べた。どこが違うかって、一つは信楽の土を使い、もう一つは常滑の土を使っていた。信楽は柔らかい響きだ。それがいいと思った。けれど、常滑のざらついた土から生まれる音は、少し音に抵抗感がある。演歌歌手を例にして申し訳ないが、言ってみれば信楽が八代亜紀で、常滑が青江美奈と言った違いだった。私は、青江美奈を選んだ。

もう、すでに土を120キログラム買込んであるとの事だ。凄い。

亜音はAさんが素敵な音を奏でる。Aさんの事を言うと、彼の音は素晴らしいと言った。帯広のFさんの事も良く知っていた。亜音は、全国区になろうとしている。

私はアルトのC管プレリュードも吹かせて貰った。これは少し強い息を必要とする。多分、より良い自己表現が出来るだろうと思った。が、普通の息で幾らか強めに吹いた時、音が鳴らなかったり出難かったりしたらプレリュードにしようと思った。けれど、信楽も常滑もその心配はなかった。それに、プレリュードに決めても、それに時間をかけておれない忙しさだと言う。

4月5月で注文の受付を終える。私のオカリナが届くのは、来年の3月頃だそうである。結局アルトC、ソプラノF、ソプラノG、ソプラノCを発注した。金額的に大変である。それは、私の大切な他のオカリナを人に譲る事で、相殺しようと考えている。

のんぼうさんは根気強く私に付き合ってくれた。この人柄から生まれる亜音は、その通りの音を作り出す事だろう。工房を訪ねるまでは不安定な心境だった。発注すると妙に心が安定し、何年先に手元に送られて来てもいい、と言う落ち着きが戻った。

後、大沢オカリナのナチュラル仕上、ノーマルタイプのトリプルを手にすれば(漆仕上のソロタイプは持っている)、私の行脚は完結する。いや、完結させなければならない。そうして、そこから演奏の行脚が始まるのだ。





2011.4.2 風見鶏の館にて

オカリナ演奏  オカリナの詩
ピアノ伴奏   S.Sさん
録音録画提供 オカリいなおさん


万華鏡(オリジナル) http://blogs.yahoo.co.jp/ocariinao/2746161.html    

白鳥           http://blogs.yahoo.co.jp/ocariinao/2886398.html

千の風になって    http://blogs.yahoo.co.jp/ocariinao/2836956.html

夕焼け小焼け     http://blogs.yahoo.co.jp/ocariinao/2807185.html

浜辺の歌        http://blogs.yahoo.co.jp/ocariinao/2862982.html