ツナ缶にマヨネーズをぐるぐる巻きにかけて、秋刀魚の缶詰を開け、金麦を飲んでいる。兎に角飲みたかった。風見鶏の館でのオカリナ演奏会が終わった。

例え30分でも、1日に1回。1時間でも1日1回だけ、何度か演奏した事はある。が、今回は1日30分の演奏を3回。それも2日間やった。私にしては前代未聞の事だ。

確かに疲れはしたが、こんな体験が出来て、とても喜んでいる。緊張感はあったが、楽しく演奏出来た事だけは確かだ。こんな素敵な場を与えてくれた館長さんには、心から感謝する。

2日目の2回目は、ピアノ伴奏の為に、S.Sさんが駆けつけてくれた。しかし、ぶっつけ本番だ。何度か練習出来ていたらよかったけれど、それでも生のピアノに感動した人は多かったと思う。プロのピアニストにアマチュアのオカリニストである。月とスッポンが演奏しているみたいだろう。

素敵なピアノ伴奏を、ありがとうと言いたい。6回の内5回はMDの伴奏で、この生のピアノ伴奏を賞賛していた人が何人もいる。

1日目と2日目の曲目の流れは同じである。ここに載せておこう。

11時~

1. 竹田の子守唄
2. 旅愁
3. 白鳥
4. 千の風になって
5. 夕焼けこやけ
6. 大きな古時計
7. かあさんの歌

13時~

1. 早春賦
2. 万華鏡
3. 白鳥
4. 千の風になって
5. 夕焼けこやけ
6. 浜辺の歌
7. かあさんの歌

14時30分~

1. 叱られて
2. 遠き山に日は落ちて
3. 朧月夜
4. 荒城の月
5. ふるさと
6. 故郷の山や海
7. 崖の上のポニョ
8. ボレロ

館長には、静かな暗い曲が多いから、アンコールでは明るい弾むような曲を演奏して欲しいと言われた。それで、3公演目を除いて「崖の上のポニョ」を演奏する事にした。それは効を奏した。小さな子供がいたからだ。

1日目の3回目は、「さんぽ」にした。2日目の3回目は、「アメージンググレース」にした。最後に相応しいと思ったからだ。実は明け方のラジオで、エルビス・プレスリーが歌う「アメージンググレース」が流れていて、それがヒントになって既に決めていたのだ。

終わってみればただそれだけの事だが、2日間、3公演もよく演奏したものだと、感心する自分がいる事は確かだった。

オカリナで知り合った人も来てくれた。A君が遠方から来てくれた。ブロ友のオカリいなおさんが録音しに来てくれた。一度聴いてくれていたと思える人が、また聴きに来ていた。聴く人は、真剣に聴いてくれた。私と目が合う人は結構いたのである。

館長に先ずお礼を言いたい。このように演奏が出来たのは、紛れもなく館長のお陰だった。

「東日本大震災では、地震や津波で1万2千人以上の方々が命を落とされました。行方不明の方々を入れると、3万人近くになります。原発の事故もあり、未曾有の惨事です。亡くなった方々の魂にオカリナの音が響くように、また、絶望の底から立ち上がろうとしておられる被災者の方々に届くように、オカリナを演奏したいと思います。皆さんと一緒だと、10倍にも20倍にもなって届くと思います」

と言って始めた演奏だった。

嬉しかった事は上に書いた。さらに、どの回も小さな子がいて、「崖の上のポニョ」が始まると、必ず踊ったり、振りをつけたり、手拍子をしたり、笑顔になってくれたりした事がとても嬉しい事だった。

金麦もぼつぼつ醒めかけているが、酔いに任せて書いたブログである。

「私の母もオカリナをやっています。CDはないんですか。出たら必ず買います」

と言ってくれた人もいた。作りたいが、まだまだ先の事だし、メジャーではないので誰も買えないと思う。そんな風に言ってくれた気持ちだけでも嬉しい事だった。

求めて実現した時は、終わった。