これは11日(December)の事である。K君はいつも目新しい企画をしてくれる。
この日はS君が来れなくなり、Yさんにもキャンセルの連絡をしたそうだ。7時からならどちらも会えると言う事だったので、こちらは目新しい企画に参加して、その後鶴橋の「三松」で焼肉を食べる手筈になっていた。
当然ワインセラー開放セールに、私は行く約束をしていた。株式会社徳岡は、この日と次の日の2日間、10時から19時まで開催している。我々は、4時15分に、近鉄奈良線布施駅の改札で会う約束をした。
途中を省略するが、やっと4時15分ぎりぎりに着いた私のうろたえ振りを想像して貰いたい。想像して貰わなくてもいい。ここで、ちょっとでも笑った人は、温かい心の持ち主であると思う。
K君だけだと思っていたら、K妻さんもいた。予約が必要で、取り敢えず4人の名前を登録していたので、2人より3人の方が人数的にもいいかと言って、K妻さんが参加した。
送迎バスがあると言うのだが、見付けられなかった。タクシーで行く事になった。この辺は全くの不案内な我々を乗せたのにも拘わらず、運転手さんは、一度来た事があると言って、勘でここまで来た。私は内心遠回りをしたりするのではないかと心配はしていたが、親切な人だった。
東大阪セラーの2階に上がると、まるで倉庫のようだった。いや、倉庫だ。まず、試飲のグラスを手に取り、入り口で白ワインを飲んだ。その前に、K君に返す本を入れた紙袋と傘、そしてコートを預けた。
あるある、見た事もないようなワインの積み上げが。フランスワインのコーナーにはボルドーやブルゴーニュが並べられていた。私は試飲をして、酔って帰りたいと思っていたが、それは甘かった。何箇所かの試飲をしながら、分ってはいる事なのだが、様々な味を楽しむ事が出来た。
スペインやイタリアやドイツのワイン。そして細長かったりどっしりとしていたり、ボトルも様々だ。ここに美的な個性を見出した。閑散とした建物の前とは打って変わって、肩擦れ合う程の盛況振りだ。もう、籠に5~6本買うために持ち運んでいる人もいる。
フランスワインが目当てだったが、試飲の結果と割安の値段から、フランスのものは見合わせた。この私の財布の中が不況の折り、しっかりチャックを閉めていたが、ついにこの小さな入れ物は口を開いた。3本で1万2000円程の買い物になった。しかし、私がこんな大金を出せる筈がない。「ワインセラー開放セール」と言うのは、安くなる事が前提だ。もうはっきり割引率を覚えていないが、1本は64%オフ。後の2本は細長い瓶で値段は同じく、製造年が2008年と2009年の違いだけだった。古いほうのラベルがちょっと豪華である。これは30何%かかの値引きだった。
どっしりとしたボトルの方は1本で6000円位するので、こんなワインは自分では買って飲んだ事はない。しかし、6000円が2160円となれば、つい考える。こんな時でないと中々。後は、4000円に近いものが2000円ちょっとになっている。
64%引きのワインは目玉商品だそうで、「BAROLO」と言う。750ml、2006年もののイタリア産であった。
あとの2つは「Scheurebe Eiswein」と言って、375mlのドイツ産である。これは甘味があってかなり美味しかった。こちらの方が単価的には高価である。10万円以上のワインもある。幾ら半額でも、それは勿体無い。中身は他と同じ量だから、2日で飲んでしまう事を考えるとぞっとする。セレブには考えられない庶民の心理だろう。
商品リストには、数え切れない程のワインが載っている。36万7500円のワイン、ボイヤックの「CHラトゥール89マグナム」が16万5400円になっいるが、リストを見るのはただである。ここで一番高価なのは、特級畑のヴォーヌロマネだった。開いた目が閉まらなかった。「ドメーヌドロロマネコンティロマネコンティ00」で、168万円。安くなっても100万8000円だ。背筋が寒くなる。2日で飲むなんて考えられない。死ぬまでに、セレブと付き合う事があるだろうか。
セレブはこんな事には飽き飽きしているかも知れない。今60億円の自家用機が欲しいと言っているのだから、まあ6万円あるとして100円に満たない額である。こんな感覚でちょっとご馳走してくれないだろうか。「夢で逢いましょう」そんな中嶋弘子さんだったかのTV番組があったのを思い出した。
「ワインセラーにK君達と行って、ワインを買った」。こう書けば終わるものを、私のブログは何故長いのだろう。可愛い七つの子があるからではなくて、文字の為の可愛い48ものキーがあるからか。
予約番号のカードがなければワインは買えなかった。K君のそのカードで買う事が出来た。買っておいた方が、来年来る時の信用にも関わる事だろう。送迎バスに送られて最寄のJR駅まで来た。
3人の行った先は、乗り換え乗り換えして、鶴橋の「三松」だった。安く上げようとして、それでも一番安いロースとカルビにした。キムチやナムルも頼んだ。それでも旨い。ここはお勧めである。コリアタウンにあった時から行っている店だ。
この通りには、イ・ビョンホンのおばさんが経営している店があるらしい。次はそこ!
そこそこビールと共に堪能して店を出ると、JR大阪駅まで行き、私は新快速に乗り、2人は普通に乗って分かれた。いつも楽しい企画に参加させて貰って感謝している。が、ワインセラーで預けたK君に返す筈の本の袋と傘がないのに気付いた。今日、預かっている旨をK君から聞き、安堵した。「出雲の神々」と言う、古い貴重な本だったからだ。
遠い夢かも知れないが、K君の知り合いのいるロスで、私のコンサートをする事を話していた。出来たら台湾でも。オカリナって、本人が思えば、どんな事だって出来る。やり始めた人だって、聴いてくれる人さえいれば、どうにでもなると言うのが魅力だ。
「詩さん、ロスでソロコンサート。大盛況!」だなんて事にでもなったら、面白いじゃやないか。想像するのはただだから、どんどん勝手な事を考えよう。
「オカリナの事は夢のまた夢」。そう呟いた。何だか、太閤様が辞世の句で残した言葉によく似ていると思いながら、この夢見るおじんは今日もオカリナの練習に励む。簡単な簡単な曲を楽しんでいるのである。今は、「荒城の月」に酔い痴れている。
この日はS君が来れなくなり、Yさんにもキャンセルの連絡をしたそうだ。7時からならどちらも会えると言う事だったので、こちらは目新しい企画に参加して、その後鶴橋の「三松」で焼肉を食べる手筈になっていた。
当然ワインセラー開放セールに、私は行く約束をしていた。株式会社徳岡は、この日と次の日の2日間、10時から19時まで開催している。我々は、4時15分に、近鉄奈良線布施駅の改札で会う約束をした。
途中を省略するが、やっと4時15分ぎりぎりに着いた私のうろたえ振りを想像して貰いたい。想像して貰わなくてもいい。ここで、ちょっとでも笑った人は、温かい心の持ち主であると思う。
K君だけだと思っていたら、K妻さんもいた。予約が必要で、取り敢えず4人の名前を登録していたので、2人より3人の方が人数的にもいいかと言って、K妻さんが参加した。
送迎バスがあると言うのだが、見付けられなかった。タクシーで行く事になった。この辺は全くの不案内な我々を乗せたのにも拘わらず、運転手さんは、一度来た事があると言って、勘でここまで来た。私は内心遠回りをしたりするのではないかと心配はしていたが、親切な人だった。
東大阪セラーの2階に上がると、まるで倉庫のようだった。いや、倉庫だ。まず、試飲のグラスを手に取り、入り口で白ワインを飲んだ。その前に、K君に返す本を入れた紙袋と傘、そしてコートを預けた。
あるある、見た事もないようなワインの積み上げが。フランスワインのコーナーにはボルドーやブルゴーニュが並べられていた。私は試飲をして、酔って帰りたいと思っていたが、それは甘かった。何箇所かの試飲をしながら、分ってはいる事なのだが、様々な味を楽しむ事が出来た。
スペインやイタリアやドイツのワイン。そして細長かったりどっしりとしていたり、ボトルも様々だ。ここに美的な個性を見出した。閑散とした建物の前とは打って変わって、肩擦れ合う程の盛況振りだ。もう、籠に5~6本買うために持ち運んでいる人もいる。
フランスワインが目当てだったが、試飲の結果と割安の値段から、フランスのものは見合わせた。この私の財布の中が不況の折り、しっかりチャックを閉めていたが、ついにこの小さな入れ物は口を開いた。3本で1万2000円程の買い物になった。しかし、私がこんな大金を出せる筈がない。「ワインセラー開放セール」と言うのは、安くなる事が前提だ。もうはっきり割引率を覚えていないが、1本は64%オフ。後の2本は細長い瓶で値段は同じく、製造年が2008年と2009年の違いだけだった。古いほうのラベルがちょっと豪華である。これは30何%かかの値引きだった。
どっしりとしたボトルの方は1本で6000円位するので、こんなワインは自分では買って飲んだ事はない。しかし、6000円が2160円となれば、つい考える。こんな時でないと中々。後は、4000円に近いものが2000円ちょっとになっている。
64%引きのワインは目玉商品だそうで、「BAROLO」と言う。750ml、2006年もののイタリア産であった。
あとの2つは「Scheurebe Eiswein」と言って、375mlのドイツ産である。これは甘味があってかなり美味しかった。こちらの方が単価的には高価である。10万円以上のワインもある。幾ら半額でも、それは勿体無い。中身は他と同じ量だから、2日で飲んでしまう事を考えるとぞっとする。セレブには考えられない庶民の心理だろう。
商品リストには、数え切れない程のワインが載っている。36万7500円のワイン、ボイヤックの「CHラトゥール89マグナム」が16万5400円になっいるが、リストを見るのはただである。ここで一番高価なのは、特級畑のヴォーヌロマネだった。開いた目が閉まらなかった。「ドメーヌドロロマネコンティロマネコンティ00」で、168万円。安くなっても100万8000円だ。背筋が寒くなる。2日で飲むなんて考えられない。死ぬまでに、セレブと付き合う事があるだろうか。
セレブはこんな事には飽き飽きしているかも知れない。今60億円の自家用機が欲しいと言っているのだから、まあ6万円あるとして100円に満たない額である。こんな感覚でちょっとご馳走してくれないだろうか。「夢で逢いましょう」そんな中嶋弘子さんだったかのTV番組があったのを思い出した。
「ワインセラーにK君達と行って、ワインを買った」。こう書けば終わるものを、私のブログは何故長いのだろう。可愛い七つの子があるからではなくて、文字の為の可愛い48ものキーがあるからか。
予約番号のカードがなければワインは買えなかった。K君のそのカードで買う事が出来た。買っておいた方が、来年来る時の信用にも関わる事だろう。送迎バスに送られて最寄のJR駅まで来た。
3人の行った先は、乗り換え乗り換えして、鶴橋の「三松」だった。安く上げようとして、それでも一番安いロースとカルビにした。キムチやナムルも頼んだ。それでも旨い。ここはお勧めである。コリアタウンにあった時から行っている店だ。
この通りには、イ・ビョンホンのおばさんが経営している店があるらしい。次はそこ!
そこそこビールと共に堪能して店を出ると、JR大阪駅まで行き、私は新快速に乗り、2人は普通に乗って分かれた。いつも楽しい企画に参加させて貰って感謝している。が、ワインセラーで預けたK君に返す筈の本の袋と傘がないのに気付いた。今日、預かっている旨をK君から聞き、安堵した。「出雲の神々」と言う、古い貴重な本だったからだ。
遠い夢かも知れないが、K君の知り合いのいるロスで、私のコンサートをする事を話していた。出来たら台湾でも。オカリナって、本人が思えば、どんな事だって出来る。やり始めた人だって、聴いてくれる人さえいれば、どうにでもなると言うのが魅力だ。
「詩さん、ロスでソロコンサート。大盛況!」だなんて事にでもなったら、面白いじゃやないか。想像するのはただだから、どんどん勝手な事を考えよう。
「オカリナの事は夢のまた夢」。そう呟いた。何だか、太閤様が辞世の句で残した言葉によく似ていると思いながら、この夢見るおじんは今日もオカリナの練習に励む。簡単な簡単な曲を楽しんでいるのである。今は、「荒城の月」に酔い痴れている。