ちょっと恥ずかしかったが、サティの4階にある本屋さんで、11月25日号の「女性セブン」を買った。

「あのう、週刊誌は売っていますか」

何度見てもそんな場所が見つからなかったので、店員さんに聞いた。

「週刊朝日かなんかですか」

「あの、女性セブンなんですが」

何も恥ずかしがる事はない。聞かれれば、娘に頼まれてとか何とか言えばいいんだ。後でそう考えた。

「こちらです」

女性の雑誌が沢山ある所に置いてあった。さっと一番上のを取って、レジへ行った。普通なら上から3番目以下のものを取って行くのだが、どうせすぐに皺になるし、そういつまでも保管して置くべきものでもない。人がちょっと手に取って見た形跡はあるが、大して気にならなかった。今は、アンサンブルの演奏曲の練習の事で一杯だ。

一つを除いて、特に見たい記事がある訳ではなかった。

母も明かした“不思議”三宅雪子議員45 転落事故で再噴出!「うつ」「不倫」説から「大酒」説まで「変な日常」

なんて言う記事が目には入ったが、それで買ったのではない。今朝の朝日新聞の広告欄に「女性セブン」の目次が載っていた。

この週刊誌ではなかなか目に付かない。表紙の右端の下から2番目に、1センチと4センチくらいの囲みのなかに書かれていた。

「東京・新大久保 大阪・鶴橋 コリアンタウンの歩き方」

どんな事が載っているのか興味津々だった。家に帰って早速見てみると、主に食堂案内のようなものだった。鶴橋や桃谷はよく行くので、ここにカラーで載っている店は殆ど知っていた。なーんだ、と思いながらも、暫く行っていないので懐かしく読めた。大坂のコメントは、春やすこさんやアンミカさんがやっていた。

それぞれの店の営業時間や休業日などは参考になった。特に、これからもし行くとしたら、焼肉「○徳」だ。元WBCスーパーフライ級チャンピオン、徳山昌守さんの店である。3人前2700円の焼肉セットが旨そうだ。

東京は、今度行ったら是非新大久保駅で降りて、コリアンタウンを歩く積もりだ。ちゃんと食堂も、焼肉屋も、電話番号と住所をを携帯に写した。

「女性セブン」なんて、普通は買わない。けれど、こんな記事には弱い。360円は痛かった。それなら浅田次郎の「蒼穹の昴」を買うほうがよかったか。しかし、何度も眺めていれば元が取れるような気がした。

記者になりたかった時期があったから、新聞記者や雑誌記者も範疇にあるにはあった。もう遥か昔の事でどうでもいい事なのだが、週刊誌などは2、3人が編集すると言っていた。それに、記事は書くのではなく、トップ屋などから買って編集するのだとも。書けるとしたら新聞だ。

私の学生時代、東大を出たけれど肺結核の為、健康診断で朝日新聞社の就職試験に落ちたと言った人と、多分東京の飲み屋で知り合った。本を書いているから来たら上げると言ったので次の日行くと、自費出版の本をくれた。その時は雑貨屋さんをしていた。石川啄木について書いた本だった。論文のような、しっかりした本で、凄いと思った。だが、それ以後会ったことはない。

余談だったが、「女性セブン」に恥ずかしさと抵抗がある訳ではなく、店頭で見たり買ったりする事には大いに抵抗がある。「サライ」なら格好がつくけれど、いい年をしたおじさん(初老)が「女性セブン」ではあるまい。

この後、バイオリンパートのパッセージをオカリナで吹く奮闘記でも書こうかと思っていたが、随分長くなった。この辺で、キー操作を終わる。

昔しこっぽり、とびのくそ。