オ、オカ、オカリ、オカリナ。それはオオサワオカリナである。
試奏しまくって、ソロタイプかノーマルタイプかが最後まで纏わり付いた。漆かナチュラルかは、とっくに決断がついていた。第一、漆仕上は美しい。見た目が美しくなかったら、中々愛し難い。
ヤマハで実は4本のSタイプの試奏をさせて貰った。音の性質。歌口の銜えた時の感覚。山吹色の模様ののり方。微妙な穴の位置。
私は、消去法で最後の1本を残した。力のない音。薄い感じの歌口。裏面にまで、汚い感じで入っている模様。指に何となく感じる違和感。これらは、他の人が選ぶ時は私と全部が一致する訳ではない。好みは人それぞれである。
先ず音の明瞭でないものを捨てた。銜えて、薄く感じるものを外した。そして、模様の気に入らないものを最後に消去した。それは、最終的に私が選んだものと、音に関しては遜色がなかった。この2つがギリギリまでの対象だった。
いい調子で音階やちょっとした曲を吹きながら、赤ちゃんを消毒する綿で拭いては立派なケースに戻した。どれも綺麗な音がしていた。息もそんなに要らないではないか、と思っていた。それが再び真剣に選択しなければならない羽目になった。普通に吹いていたので、C管なのにB♭の音階になっていたのだ。オート・クロマチック・チューナーを借りて吹くと、それは明らかだった。やっぱりかなりの息圧が要る事がはっきりした。
けれど、決定したオカリナは揺らぐ事はなかった。1ヶ月位は取りに行くのを待ってくれる事になっている。が、決めたら早く連れて帰りたい。先立つものをどう工面すればいいのか。3月末から、少しずつ気になり出していたオオサワオカリナだった。
来年位が目標だったが、缶に溜まった金額と、小額の小遣いと、その他掻き集めるときっちりである。バスに乗って貰いに行くと、バス代があるか心配になる。そんな窮状で何故買おうとするのか。今買っておかないと、後悔しそうだからである。買ってしまって後悔する事だってあるが、それは意地でもしてはならない事である。
もう貰いに行く日は決めている。一つ、試奏によって判明した事がある。それは、B♭の曲でもハ長調のように吹けると言う事だった。伴奏がなかったら、どうにでも吹けるのだ。
大沢さんが私に話してくれた事が、今でも頭の隅に残っている。
「息圧の強いのも吹けて普通のも吹けたら、それがベストでしょうね」
やってやろうじゃないか。顔を真っ赤にして、広いホールで、マイクなしで、グランドピアノと一緒に吹いてやろう。自然の中で、遠くまで響かせてやろう。人生を謳歌するには、力一杯と言うのが一番だ。これが後悔しない秘訣かも知れない。
せめて、家族に追求されないようにしよう。どこに置けばいいのだろう。不器用な私には、そんな事が分からない。あの箱が目立つのだ。だからと言って、箱を捨てる訳には行かないだろう。それだってかなりの高額だと思うから。
箱は要らないから、箱代を引いてくれたら一石二鳥なのになあ。
試奏しまくって、ソロタイプかノーマルタイプかが最後まで纏わり付いた。漆かナチュラルかは、とっくに決断がついていた。第一、漆仕上は美しい。見た目が美しくなかったら、中々愛し難い。
ヤマハで実は4本のSタイプの試奏をさせて貰った。音の性質。歌口の銜えた時の感覚。山吹色の模様ののり方。微妙な穴の位置。
私は、消去法で最後の1本を残した。力のない音。薄い感じの歌口。裏面にまで、汚い感じで入っている模様。指に何となく感じる違和感。これらは、他の人が選ぶ時は私と全部が一致する訳ではない。好みは人それぞれである。
先ず音の明瞭でないものを捨てた。銜えて、薄く感じるものを外した。そして、模様の気に入らないものを最後に消去した。それは、最終的に私が選んだものと、音に関しては遜色がなかった。この2つがギリギリまでの対象だった。
いい調子で音階やちょっとした曲を吹きながら、赤ちゃんを消毒する綿で拭いては立派なケースに戻した。どれも綺麗な音がしていた。息もそんなに要らないではないか、と思っていた。それが再び真剣に選択しなければならない羽目になった。普通に吹いていたので、C管なのにB♭の音階になっていたのだ。オート・クロマチック・チューナーを借りて吹くと、それは明らかだった。やっぱりかなりの息圧が要る事がはっきりした。
けれど、決定したオカリナは揺らぐ事はなかった。1ヶ月位は取りに行くのを待ってくれる事になっている。が、決めたら早く連れて帰りたい。先立つものをどう工面すればいいのか。3月末から、少しずつ気になり出していたオオサワオカリナだった。
来年位が目標だったが、缶に溜まった金額と、小額の小遣いと、その他掻き集めるときっちりである。バスに乗って貰いに行くと、バス代があるか心配になる。そんな窮状で何故買おうとするのか。今買っておかないと、後悔しそうだからである。買ってしまって後悔する事だってあるが、それは意地でもしてはならない事である。
もう貰いに行く日は決めている。一つ、試奏によって判明した事がある。それは、B♭の曲でもハ長調のように吹けると言う事だった。伴奏がなかったら、どうにでも吹けるのだ。
大沢さんが私に話してくれた事が、今でも頭の隅に残っている。
「息圧の強いのも吹けて普通のも吹けたら、それがベストでしょうね」
やってやろうじゃないか。顔を真っ赤にして、広いホールで、マイクなしで、グランドピアノと一緒に吹いてやろう。自然の中で、遠くまで響かせてやろう。人生を謳歌するには、力一杯と言うのが一番だ。これが後悔しない秘訣かも知れない。
せめて、家族に追求されないようにしよう。どこに置けばいいのだろう。不器用な私には、そんな事が分からない。あの箱が目立つのだ。だからと言って、箱を捨てる訳には行かないだろう。それだってかなりの高額だと思うから。
箱は要らないから、箱代を引いてくれたら一石二鳥なのになあ。