自信の法則 ジェリー・ミンチントン
「いい人間関係を築く」
35 ほめて人を動かす (1)ほめてくれるひとに好意を持ち、その人の言うことに素直に反応する。 (2)ほめられると、その部分をさらに伸ばす動機づけになる。 (3)ほめられると、相手の期待に沿うために自分の言動に気をつけるようになる。
☆「認めてほしい」という相手の欲求を満たすことを心がけよう。人を動かすためには、叱るよりほめることが大切だ。
10時に三宮の地下で待ち合わせをして、阪神電車に乗った。
まだ11時になっていなかったが、あるオカリナグループの直接関係した人が電話をして、シャッターを開けて貰った。私もグループ4人も、こんな所で演奏するのは初めての事だった。
左右にテーブルが一直線に並んだ、鰻の寝床みたいなレストランだった。満員にでもなれば50人位にはなる広さである。右手の壇上にバイキングの料理が並べられている。フランス語の名前の店だ。
天井は高く、シャンデリア風の明かりが幾つか据え付けられている。目を上に向けると、様々な形のエレキギターが10棹位吊り下げられている。一番奥の正面にステージが設えられていた。この上には、立派なドラムが常置されている。我々は前の左側のテーブルに座り、4人は早速練習を始めた。私にもやれと言うので付き合って、メロディー部分を吹いた。大きなグラスに冷えたウーロン茶が5つ運ばれて来た。
若い赤い服を着た女の人が応対してくれたが、このメンバーの一人と友だちの女性が、ここを紹介してくれたと言う。良かったらと、私にも誘いがあった。暇な私は喜んで参加した。全くのボランティアであるが、プロでもない限り演奏出来るのであれば、何処にだって行くのが私流だ。
音を調整する男の人が来て、譜面台を4つ用意した。マイクがなくても十分に音が響き、4人はそのまま演奏する事になった。私はMDが駄目だと言う事だったので、CDを用意していた。彼は、やり方を教えてくれた。来ない事もあるので、私が覚えて置く方がいいと言うのである。極初歩的な事しか分からないので、後の調整は皆して貰って、私はCDを入れれば音源の音も出て、マイクも機能出来るようにして置いて貰った。
2曲位リハーサルをして、グループの音出しに譲った。ずっと後へ行ってみたが、よく響いて全く音の問題はなかった。
私は音源を使うので、マイクがないととてもオカリナの音を伝える事は出来ないだろう。11時30分が来て、レストランのオープンの時間となった。ステージ袖の控え室に入った。
打ち合わせでもしていたかのように、みんな白いパンツルックだった。12時から30分と1時からの30分が出番だった。大体グループが20分ちょっと。私は2曲を予定した。
彼女達は何曲か演奏して、20分位経った頃私が出て一緒に「ふるさと」を吹いた。勝手が分からず、MCは全くしなかった。みんながステージから離れると、徐に「崖の上のポニョ」を伴奏付で吹いた。私がCDをセットしなければならなかった。皆の出番前に覗くと、お客さんは5~6人位だった。でも、演奏する頃になると20人近い人達が食事をしていた。
割りと不便な所にあるのに、昼食を摂りに来ている。学齢前の子供も2人はいたと思う。まあ、BGMみたいなものだが、それでも食べながらこちらを向く人も多かった。この曲に合わせてリズムを取っている女の人もいた。音は鋭く、ギンギンと響いた。子供が身を反らしてこちらを見ている。この曲の魅力だろうか。ちょっと乗り乗りになった。こちらを向いて微笑んでいたり、何か私の演奏の話をしている人もいたみたいだった。
次は「かあさんの歌」を吹いた。食事の手が止まっているようにも見えた。余程オカリナが珍しかったのだろう。折角食べに来ているのだから、賑やかに食べたらいいと思った。終わって頭を下げると、拍手をしてくれた。何だ、これだったらBGM所か演奏会ではないのか。
控え室に戻ると、皆にも十分に聴こえているみたいで、感想も貰った。
次の段取りを話し合っていると、あの赤い服を着た可愛い顔の女の人が入って来て、みんなの演奏を褒めてくれた。私の事を先生かと聞いたので、全く違うと答えた。お客さんは、良かったと言って帰ったと言った。そして、MCがある方がいいと言った。
1時になると、グループの人達は、違った曲を吹いた。その最後は私も参加して「ふるさと」だ。
今度は「コンドルは飛んで行く」を無伴奏で吹こうと考えていたが、頭の中でリハーサルをするとどこか上手く行かなかったので、「トロイメライ」に切り替えた。イカロスの説明をして、次は「千の風になって」を吹いた。奥さんかしらん、2人で来ていたおじさんが立ち上がったので帰るのかと思った。そうしたら、しっかりとこちらに向き直って私の演奏を聴いていた。お客さんの反応が手に取るように分かる。入れ替えもあったが、やっぱり16人位はいた。
最後は私のCDで、3人が「さんぽ」を演奏した。いきなりでも出来るのがいい。あとの2人は2人はステージ上で3人の姿を見ていた。
月曜は余り人が入らないらしい。日曜日は子供も多く、入りはいいみたいだ。けれど、日曜日は他の演奏で詰まっている。空いていたらやって貰ってもいいと言う事だった。昨日は少しお客さんの入りが良かったが、それまでは余り人がいなくて心配していたと言う。今日の入りはとても良かったのだ、と言った。
何もチラシで宣伝している訳ではないが、階段の所に今日の場合は「オカリナの素敵な演奏」と書いたボードが立て掛けてあったのだ。それを見て客が入って来たのだろう。ここのレストランは、このようにライブレストランなのだ。お客さんは、何かしらライブがある事を知っているのだ。
7月の予定では夜は2000円から7000円まで、中にはランチ料金だけ取るだけの場合もあるが、お食事付きでライブがある。これを聴くには予約を入れないといけない。ライブは毎日のように行われている。そんな店だから、お客さん達には事情がよく浸透しているのだ。ジャズあり馬頭琴ありアコースティックありラテンありギターサークルありカラオケやビートルズライブまである。寺内タケシ&ベンチャーズNIGHTなんてのもある。兎に角、バラエティーに富んだライブレストランだったのだ。
月2回位来てはどうかと言う話になり、だったら第2第4木曜日を基本に据えたらどうかと思った。そうすれば木曜日はオカリナがあると思ってお客さんも固定するだろう。たまに空いていたら日曜日も挑戦したらいいと思うが、私がどうこう言う事ではなく、このオカリナグループで話し合いがされる事になるだろう。
バスに乗って、電車に乗って、タクシーに乗るのだから、交通費は馬鹿にならない。それでも面白いではないか。お客さんとの交流がある。喜んで貰えたらそれもよし。度胸試しの為ならそれもよし。機会が与えられる事の方が、最優先だ。
お昼はご馳走になった。ただ、賄いの人達と同じものだと言う事だった。決して豪華ではないが、やっぱり只は嬉しいものだ。一生懸命やった甲斐があると言うものだ。ここは、反応を感じる事の出来る貴重な場であり、このステージは、可能性に向けての挑戦台だと思った。結構楽しかったなと思いながら、駅まで皆で歩いた。日は燦々と照り輝き、女性の手には日傘が揺れていた。
「いい人間関係を築く」
35 ほめて人を動かす (1)ほめてくれるひとに好意を持ち、その人の言うことに素直に反応する。 (2)ほめられると、その部分をさらに伸ばす動機づけになる。 (3)ほめられると、相手の期待に沿うために自分の言動に気をつけるようになる。
☆「認めてほしい」という相手の欲求を満たすことを心がけよう。人を動かすためには、叱るよりほめることが大切だ。
10時に三宮の地下で待ち合わせをして、阪神電車に乗った。
まだ11時になっていなかったが、あるオカリナグループの直接関係した人が電話をして、シャッターを開けて貰った。私もグループ4人も、こんな所で演奏するのは初めての事だった。
左右にテーブルが一直線に並んだ、鰻の寝床みたいなレストランだった。満員にでもなれば50人位にはなる広さである。右手の壇上にバイキングの料理が並べられている。フランス語の名前の店だ。
天井は高く、シャンデリア風の明かりが幾つか据え付けられている。目を上に向けると、様々な形のエレキギターが10棹位吊り下げられている。一番奥の正面にステージが設えられていた。この上には、立派なドラムが常置されている。我々は前の左側のテーブルに座り、4人は早速練習を始めた。私にもやれと言うので付き合って、メロディー部分を吹いた。大きなグラスに冷えたウーロン茶が5つ運ばれて来た。
若い赤い服を着た女の人が応対してくれたが、このメンバーの一人と友だちの女性が、ここを紹介してくれたと言う。良かったらと、私にも誘いがあった。暇な私は喜んで参加した。全くのボランティアであるが、プロでもない限り演奏出来るのであれば、何処にだって行くのが私流だ。
音を調整する男の人が来て、譜面台を4つ用意した。マイクがなくても十分に音が響き、4人はそのまま演奏する事になった。私はMDが駄目だと言う事だったので、CDを用意していた。彼は、やり方を教えてくれた。来ない事もあるので、私が覚えて置く方がいいと言うのである。極初歩的な事しか分からないので、後の調整は皆して貰って、私はCDを入れれば音源の音も出て、マイクも機能出来るようにして置いて貰った。
2曲位リハーサルをして、グループの音出しに譲った。ずっと後へ行ってみたが、よく響いて全く音の問題はなかった。
私は音源を使うので、マイクがないととてもオカリナの音を伝える事は出来ないだろう。11時30分が来て、レストランのオープンの時間となった。ステージ袖の控え室に入った。
打ち合わせでもしていたかのように、みんな白いパンツルックだった。12時から30分と1時からの30分が出番だった。大体グループが20分ちょっと。私は2曲を予定した。
彼女達は何曲か演奏して、20分位経った頃私が出て一緒に「ふるさと」を吹いた。勝手が分からず、MCは全くしなかった。みんながステージから離れると、徐に「崖の上のポニョ」を伴奏付で吹いた。私がCDをセットしなければならなかった。皆の出番前に覗くと、お客さんは5~6人位だった。でも、演奏する頃になると20人近い人達が食事をしていた。
割りと不便な所にあるのに、昼食を摂りに来ている。学齢前の子供も2人はいたと思う。まあ、BGMみたいなものだが、それでも食べながらこちらを向く人も多かった。この曲に合わせてリズムを取っている女の人もいた。音は鋭く、ギンギンと響いた。子供が身を反らしてこちらを見ている。この曲の魅力だろうか。ちょっと乗り乗りになった。こちらを向いて微笑んでいたり、何か私の演奏の話をしている人もいたみたいだった。
次は「かあさんの歌」を吹いた。食事の手が止まっているようにも見えた。余程オカリナが珍しかったのだろう。折角食べに来ているのだから、賑やかに食べたらいいと思った。終わって頭を下げると、拍手をしてくれた。何だ、これだったらBGM所か演奏会ではないのか。
控え室に戻ると、皆にも十分に聴こえているみたいで、感想も貰った。
次の段取りを話し合っていると、あの赤い服を着た可愛い顔の女の人が入って来て、みんなの演奏を褒めてくれた。私の事を先生かと聞いたので、全く違うと答えた。お客さんは、良かったと言って帰ったと言った。そして、MCがある方がいいと言った。
1時になると、グループの人達は、違った曲を吹いた。その最後は私も参加して「ふるさと」だ。
今度は「コンドルは飛んで行く」を無伴奏で吹こうと考えていたが、頭の中でリハーサルをするとどこか上手く行かなかったので、「トロイメライ」に切り替えた。イカロスの説明をして、次は「千の風になって」を吹いた。奥さんかしらん、2人で来ていたおじさんが立ち上がったので帰るのかと思った。そうしたら、しっかりとこちらに向き直って私の演奏を聴いていた。お客さんの反応が手に取るように分かる。入れ替えもあったが、やっぱり16人位はいた。
最後は私のCDで、3人が「さんぽ」を演奏した。いきなりでも出来るのがいい。あとの2人は2人はステージ上で3人の姿を見ていた。
月曜は余り人が入らないらしい。日曜日は子供も多く、入りはいいみたいだ。けれど、日曜日は他の演奏で詰まっている。空いていたらやって貰ってもいいと言う事だった。昨日は少しお客さんの入りが良かったが、それまでは余り人がいなくて心配していたと言う。今日の入りはとても良かったのだ、と言った。
何もチラシで宣伝している訳ではないが、階段の所に今日の場合は「オカリナの素敵な演奏」と書いたボードが立て掛けてあったのだ。それを見て客が入って来たのだろう。ここのレストランは、このようにライブレストランなのだ。お客さんは、何かしらライブがある事を知っているのだ。
7月の予定では夜は2000円から7000円まで、中にはランチ料金だけ取るだけの場合もあるが、お食事付きでライブがある。これを聴くには予約を入れないといけない。ライブは毎日のように行われている。そんな店だから、お客さん達には事情がよく浸透しているのだ。ジャズあり馬頭琴ありアコースティックありラテンありギターサークルありカラオケやビートルズライブまである。寺内タケシ&ベンチャーズNIGHTなんてのもある。兎に角、バラエティーに富んだライブレストランだったのだ。
月2回位来てはどうかと言う話になり、だったら第2第4木曜日を基本に据えたらどうかと思った。そうすれば木曜日はオカリナがあると思ってお客さんも固定するだろう。たまに空いていたら日曜日も挑戦したらいいと思うが、私がどうこう言う事ではなく、このオカリナグループで話し合いがされる事になるだろう。
バスに乗って、電車に乗って、タクシーに乗るのだから、交通費は馬鹿にならない。それでも面白いではないか。お客さんとの交流がある。喜んで貰えたらそれもよし。度胸試しの為ならそれもよし。機会が与えられる事の方が、最優先だ。
お昼はご馳走になった。ただ、賄いの人達と同じものだと言う事だった。決して豪華ではないが、やっぱり只は嬉しいものだ。一生懸命やった甲斐があると言うものだ。ここは、反応を感じる事の出来る貴重な場であり、このステージは、可能性に向けての挑戦台だと思った。結構楽しかったなと思いながら、駅まで皆で歩いた。日は燦々と照り輝き、女性の手には日傘が揺れていた。