自信の法則 ジェリー・ミンチントン

「楽しく生きる」

28 チャンスを見つける

◆「悲観論者はチャンスの中に困難を見るが、楽観論者は困難の中にチャンスを見る」チャーチル ◆「困難の中にはチャンスが隠されている」アインシュタイン ◆「ほとんどの人がチャンスを見逃してしまうのは、チャンスが作業服を着ていて、いかにも大変そうに見えるからだ」エジソン

☆ つねにアンテナを張りめぐらせて社会のニーズを見つけよう。どれほど困難な状況でも、必ずチャンスはある。




PKを外した駒野選手を、どんな思いで抱き寄せたのだろうか。自らが残念無念の最中、岡田監督はよくぞ慰め励ました。これは現代の将たる者の大切な務めだ。自ら落胆した姿を晒していたら、駒野選手は救われない。駒野選手こそ、既に自らを裁いていたのだから。

このまるで子供のように突っ立ち抱かれる後ろ姿を、他人が裁く権利はない。母親友美子さんは、声を振り絞って言った。息子と応援に詰め掛けた人達に向かって。「しょうがないですよね。ここまでよく頑張ったと言ってあげたい」。「みんなに申し訳ない。本人が一番悔しいと思うけど、よく戦った。皆さん応援ありがとうございました」。

母親も監督も、心の中は大火事、大洪水だっただろう。しかし、それを潜り抜けて態度と言葉で抱き止めた。怒涛の心中を一端冷静に切り替え、一人の人間を思いやった所は、素直に名将と賢母であると讃えたい。



昨日午前中だったか、韓国放送KBSをたまたま見た。余り聴こうとしていなかったのでその時は良くわからなかったのだが、パク・ヨンハさんが映っていた。

昨日の夕方のニュースで、彼の自殺を聞いて驚いた。「冬のソナタ」であれだけ目に焼きついたパク・ヨンハだった。ペ・ヨンジュン、チェ・ジウと共に一躍有名になった。胃がん末期の父親の看病で非常に疲れた様子だったと言う。けれど、本当の理由は分からない。明日(2日)の神戸三宮にある国際会館と、明後日(3日)にはついこの間私がコンサートを聴きに行ったびわ湖ホールは、パク・ヨンハの公演でごった返していた事だろう。

何故? どうして? と言いたいが、韓国での有名人の自殺は驚きと共に、かなり多いような気がしている。期せずして又冥福を祈らなければならない人が出てしまった。

有名人とは知名度が高いと言う事が大きな要素だが、パク・ヨンハさんにしても、テレビドラマに幕を引けば、一般の32歳の働き盛りであるに過ぎない。喜びも悲しみも我々と同じに背負った一家庭の息子だったのだ。夭逝の儚さ辛さが身に染みる。




又、「天声人語」? これは随分前から置いていて、5月20日(木)のものだ。漢字の事だったので少し関心もあった。


2010.5.20 朝日新聞「天声人語」

物書きには筆禍、話し手には舌禍があるが、「文字禍」とでも言うべきものもある。中国清朝の雍正帝の時代、官吏登用の試験に、「維民所止」について述べよという問題が出た。「維れ民の止る所」、つまり人民が安住できる所の意味だという。

これが禍をまねいた。「維」の字は皇帝の「雍」の頭をはね、「止」も「正」の首をはねたと見られたのだという。作問者は捕らえられて獄死、子も処刑されたそうだ。作家の陳舜臣さんの随筆に教えられた。

ひと塊の直線と曲線が様々な意味をもたらす。漢字とは濃密な文字である。漢字研究に生涯をささげた白川静さんは、漢字を一種の映像だと言っていた。俳人の富安風生にも一句あったのを思い出す。〈黴といふ字の鬱々と字画かな〉。

その「鬱」など196文字が新しく常用漢字に加えられる。文化審議会の分科会で答申案が承認された。難しげな字が多いのは、「書く」から「打つ」時代になったためという。わが身を省みて、恥ずかしながらパソコン任せの字が結構ある。

賛否の割れた「俺」は入り、「鷹」はもれた。熱心に要望した東京都三鷹市の清原慶子市長は「結果を″鷹揚″に受け止める気にはなれません」と無念を語る。常用とはさしずめ、漢字界の一軍選手といったところか。

萎怨苛潰傲塞斬嫉呪妬罵蔑闇瘍辣・・フライパンに放り込んで炒めたらどんな味がするのだろう。一軍入りは世相の反映とも言われる。一覧表を眺めつつ、虹や爽の存在感大きかれと願う。



鷲が有って鷹がないと言うのもアンバランスな気がする。漢字の数に限りがあるのなら、選ぶ人によっても違うし、当然世相も反映されるだろう。「フライパンに放り込んで炒めたらどんな味がするのだろう」とある。この15字を見る限り、明るい漢字は一つもない。

フライパンの上で跳ね、閉塞感のある鉄板の中で呪いにも似た罵声を上げながら、やがて怨みを残したまま萎縮して行くだろう。そんな辛辣な味がするのかも知れない。

虹を美しいと思い感動するような、爽やかな心持ちに皆がなれる日は来るのだろうか。


オカリナよ歌え、明るい声で。オカリナよ鳴り響け、まだ見ぬ土地へ。オカリナよ染み渡れ、隈なく人の心に。