垂水の整形外科へ、久しぶりに赴いた。
朝8時30分から受け付けている。バスが着いた頃は9時を過ぎていたが、昼時や夕方に比べると随分人が少ない。朝行くに限ると思った。
今まで億劫で、中々行く気になれなかった。去年の11月に行き、先生から1月にいらっしゃいと言われていた。左腕に力が入らないし、上がり難い。五十肩ではなく、キーガンタイプの疾患だと言われ続けていた。ここの I 院長は、経験的症例から、私の数少ないその症状を見抜いていた。
「力比べをしましょう」
と言って、私の両側に水平に上げた腕を押した。
「ああ、やっぱり左が弱いですね」
と言って、握力も調べた。例の器具を握ると、左手から始めた。何と41(圈膨?澄1Δ癸苅気个り。
「かなり落ちていますね」
と私は言った。
「大丈夫です。これはちょっと普通の器具とは違うので、普通のだったら50はありますよ。私より強いです」
と安心させてくれた。昔は60はあったけどなあ。平家物語は謡う。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す・・」。その後も続く。「猛き者も・・偏に風の前の塵に同じ」と。こんなものを引用するまでもなく、筋肉など落ちるのは当たり前だ。
28番目はすぐ順番が来て、診察が終わるとリハビリだった。遠赤外線を通す治療と、首を吊って伸ばすものだ。これが終わったのが10時過ぎだった。
「薬を3か月分出しておきます」
と笑って医師は言い、私はそれに笑って応えた。それはいいが、薬局で貰った「メチコバール」と「オパルモン」の84日分の支払いには悲鳴を上げそうだった。
そう言えば3ヶ月を過ぎているし、初診者扱いになっていて、初診料も取られた筈だった。朝医院に入った時、
「随分来られていませんでしたね」
と看護師が言っていたのを思い出す。今度は絶対に7月に入ったら受診するか、リハビリをしに、たまには行かなければならないと思った。
さて、王将の餃子を買って帰る事にしていたので店に行くと、11時開店とあり、準備中の札がぶら下がっていた。仕方がないので、本屋に行った。時間潰しだったが、集英社文庫、邦光史郎の「坂本龍馬」を買った。
それから、近くの八百屋を覗いた。野菜が他より少しは安いだろうなと思った。沢山の人がこんなに早くから買いに来ていると言う事は、安い事の証明にもなる。特に安いものを探した。大葉が3袋で100円。モヤシが3袋で100円だった。損はないと思い、お買い上げだ。
まだそれでも10時半。周りをぐるぐる回って時間を稼いだ。これも結構辛いものである。入り口の違う所から、さっきの本屋に入った。見るだけの積もりが、また散財。嘗て読んで不思議と感銘を受けていた人の本が2冊出版になっていたのだ。もう暫く外に出ない積もりで、2冊とも買った。読むのは楽しみだが、1冊毎に税別838円の出費。しかし、満足度から言えば、私にはかなりの肥やしとなると踏んだ。幸せの先取りを敢行したと思えばいい。
講談社新書2冊。桜井章一著。「負けない技術」と、もう1冊は「人を見抜く技術」だった。まさかこの人の書物が、こんな場所ですぐ目に入るとは思わなかった。私にもう一度出会わせてくれた、必需品なのかも知れなかった。
書店を出るとまた八百屋。人がさっきより随分と増えている。気になって中に入った。買う事決定。さあ、買っとこ。
トマト、白ネギ、キャベツ。キャベツに至っては、後2個しかなかった。久し振りに、思い切った買い物をさせられた日だった。
それでも11時には、12分あった。ぐるっと回った。その度に「ワン」と言った、と言うのは嘘だ。
やっと「王将」が開いた。焼いたのと生のを買って、出発間近のバスに慌てて飛び乗った。
整形外科の I 先生が、コピーをくれていた。今日の神戸新聞朝刊の「カルテ」のQアンドAで、 I 先生が顔写真入りで答えていた。「骨粗鬆症」。
問い
ここ数年の人間ドックで、骨密度が急に減っています。今年の数値は(若年成人の平均値の)75%。何か薬を飲むべきでしょうか。(50歳、女性)
昨年から飲んでいる骨粗鬆症の薬が、歯の治療に悪影響を及ぼすことがあると聞きました。心配です。(77歳、女性)
答え
人体は、古い骨を壊して新しい骨を作る活動を繰り返しています。この再生機能が落ちた結果、骨がすかすかになって、折れやすくなるのが骨粗鬆症。日本の患者は約1100万人いるともいわれ、特に閉経後の女性に多いです。
骨密度検査の数値は骨量の多い20~44歳の平均を100%とし、70%未満で骨粗鬆症と診断。骨折歴などがあれば80%未満の場合もあります。
数値が減少傾向なら、予防的に食事や運動の習慣を見直すべきです。骨の栄養にはカルシウムやビタミンDが必要で、薬局でサプリメントとして買えるほか、骨粗鬆症なら整形外科や内科で処方できます。運動で骨に適切な負荷をかけるのも大事。ウオーキングがお勧めで、無理をせず1日計30分くらいで続けることです。検査は半年から1年ごとに受けて自分の状態を把握しましょう。
投薬治療に世界中でよく使われるのが、ビスフォスフォネート(BP)系製剤。問いの女性が飲むのもこの一種で、骨密度の低下を防ぎ、骨折率を約半分に抑えます。
ただし最近、服用中に抜歯やインプラントなどの歯科治療をした場合、あごの骨が壊死する「顎骨壊死」がまれに起こると報告されています。専門家らが「服用が3年未満なら問題ない」などの指針を示しましたが、歯科治療中は別の薬に一時的に変更する方法も。医師と歯科医師の両方によく相談してください。
少しずつ体が蝕まれて行くのは仕方のない事。けれど、そんなものだと思わずに、改善の方法を探ったり、そんな症状に反発して行く気概も必要だ。
朝8時30分から受け付けている。バスが着いた頃は9時を過ぎていたが、昼時や夕方に比べると随分人が少ない。朝行くに限ると思った。
今まで億劫で、中々行く気になれなかった。去年の11月に行き、先生から1月にいらっしゃいと言われていた。左腕に力が入らないし、上がり難い。五十肩ではなく、キーガンタイプの疾患だと言われ続けていた。ここの I 院長は、経験的症例から、私の数少ないその症状を見抜いていた。
「力比べをしましょう」
と言って、私の両側に水平に上げた腕を押した。
「ああ、やっぱり左が弱いですね」
と言って、握力も調べた。例の器具を握ると、左手から始めた。何と41(圈膨?澄1Δ癸苅気个り。
「かなり落ちていますね」
と私は言った。
「大丈夫です。これはちょっと普通の器具とは違うので、普通のだったら50はありますよ。私より強いです」
と安心させてくれた。昔は60はあったけどなあ。平家物語は謡う。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す・・」。その後も続く。「猛き者も・・偏に風の前の塵に同じ」と。こんなものを引用するまでもなく、筋肉など落ちるのは当たり前だ。
28番目はすぐ順番が来て、診察が終わるとリハビリだった。遠赤外線を通す治療と、首を吊って伸ばすものだ。これが終わったのが10時過ぎだった。
「薬を3か月分出しておきます」
と笑って医師は言い、私はそれに笑って応えた。それはいいが、薬局で貰った「メチコバール」と「オパルモン」の84日分の支払いには悲鳴を上げそうだった。
そう言えば3ヶ月を過ぎているし、初診者扱いになっていて、初診料も取られた筈だった。朝医院に入った時、
「随分来られていませんでしたね」
と看護師が言っていたのを思い出す。今度は絶対に7月に入ったら受診するか、リハビリをしに、たまには行かなければならないと思った。
さて、王将の餃子を買って帰る事にしていたので店に行くと、11時開店とあり、準備中の札がぶら下がっていた。仕方がないので、本屋に行った。時間潰しだったが、集英社文庫、邦光史郎の「坂本龍馬」を買った。
それから、近くの八百屋を覗いた。野菜が他より少しは安いだろうなと思った。沢山の人がこんなに早くから買いに来ていると言う事は、安い事の証明にもなる。特に安いものを探した。大葉が3袋で100円。モヤシが3袋で100円だった。損はないと思い、お買い上げだ。
まだそれでも10時半。周りをぐるぐる回って時間を稼いだ。これも結構辛いものである。入り口の違う所から、さっきの本屋に入った。見るだけの積もりが、また散財。嘗て読んで不思議と感銘を受けていた人の本が2冊出版になっていたのだ。もう暫く外に出ない積もりで、2冊とも買った。読むのは楽しみだが、1冊毎に税別838円の出費。しかし、満足度から言えば、私にはかなりの肥やしとなると踏んだ。幸せの先取りを敢行したと思えばいい。
講談社新書2冊。桜井章一著。「負けない技術」と、もう1冊は「人を見抜く技術」だった。まさかこの人の書物が、こんな場所ですぐ目に入るとは思わなかった。私にもう一度出会わせてくれた、必需品なのかも知れなかった。
書店を出るとまた八百屋。人がさっきより随分と増えている。気になって中に入った。買う事決定。さあ、買っとこ。
トマト、白ネギ、キャベツ。キャベツに至っては、後2個しかなかった。久し振りに、思い切った買い物をさせられた日だった。
それでも11時には、12分あった。ぐるっと回った。その度に「ワン」と言った、と言うのは嘘だ。
やっと「王将」が開いた。焼いたのと生のを買って、出発間近のバスに慌てて飛び乗った。
整形外科の I 先生が、コピーをくれていた。今日の神戸新聞朝刊の「カルテ」のQアンドAで、 I 先生が顔写真入りで答えていた。「骨粗鬆症」。
問い
ここ数年の人間ドックで、骨密度が急に減っています。今年の数値は(若年成人の平均値の)75%。何か薬を飲むべきでしょうか。(50歳、女性)
昨年から飲んでいる骨粗鬆症の薬が、歯の治療に悪影響を及ぼすことがあると聞きました。心配です。(77歳、女性)
答え
人体は、古い骨を壊して新しい骨を作る活動を繰り返しています。この再生機能が落ちた結果、骨がすかすかになって、折れやすくなるのが骨粗鬆症。日本の患者は約1100万人いるともいわれ、特に閉経後の女性に多いです。
骨密度検査の数値は骨量の多い20~44歳の平均を100%とし、70%未満で骨粗鬆症と診断。骨折歴などがあれば80%未満の場合もあります。
数値が減少傾向なら、予防的に食事や運動の習慣を見直すべきです。骨の栄養にはカルシウムやビタミンDが必要で、薬局でサプリメントとして買えるほか、骨粗鬆症なら整形外科や内科で処方できます。運動で骨に適切な負荷をかけるのも大事。ウオーキングがお勧めで、無理をせず1日計30分くらいで続けることです。検査は半年から1年ごとに受けて自分の状態を把握しましょう。
投薬治療に世界中でよく使われるのが、ビスフォスフォネート(BP)系製剤。問いの女性が飲むのもこの一種で、骨密度の低下を防ぎ、骨折率を約半分に抑えます。
ただし最近、服用中に抜歯やインプラントなどの歯科治療をした場合、あごの骨が壊死する「顎骨壊死」がまれに起こると報告されています。専門家らが「服用が3年未満なら問題ない」などの指針を示しましたが、歯科治療中は別の薬に一時的に変更する方法も。医師と歯科医師の両方によく相談してください。
少しずつ体が蝕まれて行くのは仕方のない事。けれど、そんなものだと思わずに、改善の方法を探ったり、そんな症状に反発して行く気概も必要だ。