上海万博が5月1日から開催される。地元でやるなら行く事も出来るが、これは比較的近くだが立派な海外である。私の行ける範囲は、韓国までである。それに、韓国の魅力はまだまだ尽きない。では、韓国万博? そうなったら、今度は人が多すぎて行けないかも知れない。

私も練習に行かせて貰っているオカリナグループのMさんは、オカリナ隊として上海に行って、ステージで演奏すると言う。人数が多くて際立たないだろうが、上海万博で吹いたと言う事になれば一生の思い出になるだろう。私はその頃、県立美術館でシマさんのシマ唄発表会で、賛助出演としてオカリナを吹いている。

段々朝日新聞に戻って、記事を広範囲に読むようになった。元々「天声人語」には必ずと言っていい程目を通していたので、文章の癖にも慣れ、楽しく読んでいる。今日の「天声人語」は、山崎直子さんの日本人ラストシャトル帰還でもなければ、徳之島への普天間移設案でもなかった。中国の事、上海の事だった。


「天声人語」2010.4.21

ホンダ、ソニーと紛らわしい「HONGDA」のオートバイや「SQNY」の乾電池が出回った国である。中国のコピー癖に今さら驚きはしないが、国の威信をかけてイベントまでとはニセモノ天国も半端じゃない。

上海万博のPRソングが岡本真夜さんのヒット曲にそっくりな件で、万博実行委が岡本さん側に「あの曲を使わせてほしい」と申し出た。遅すぎる依頼ながら、岡本さんは「とてもすてきなお話で光栄です」と応じたという。

13年前の「そのままの君でいて」が、ほぼそのまま、なぜか中国の国家事業を盛り上げる運びとなった。先方は穏便にさばこうとしたのだろう。「盗作に抗議」「認めて謝罪」という手順をすっ飛ばした、お手軽にして珍妙な落着だ。

この荒業、当方も冗談としては話していた。冗談を地で行く国である。例えは悪いが、万引きの犯人が「倍払うから許して」とひれ伏した図が浮かぶ。そして店員は「とてもすてきなお話」と。

<もっと自由に/もっと素直に/強がらないで歩いてゆこう>という岡本さんの詞に導かれたか、体面を重んじる国にしてはビジネス本位の、素早い対応といえる。万博まで10日あまり。さすがに正面から争ったり、曲を作り直したりする余裕はなかったらしい。

盗作騒ぎは、中国のインターネットで「国の恥だ」と火がついた。岡本さんはかの国でも知られており、はやりものに疎い当局が笑いものになった。ネットをあれこれ規制したところで、人の口に戸は立てられない。「OKANOTO」が通るはずもない。



実に面白い文章だ。

終わってしまえばいいとか取り繕えばいいとかの問題ではなく、堂々と盗作し、知らん振りを決めようとしている所に問題があると思った。盗作に関しても、世界共通の定義が欲しい。